どうなる?9区 [2023年6月26日06:47更新]

次期衆院選で福岡9区から鞍替え出馬を表明している 大家敏志参院議員の政治資金パーティーが25日、福岡市内のホテルで開催された。
派閥の領袖 麻生太郎副総裁の反対を押し切っての行動と報じられたその日、来賓挨拶を予定していた 鈴木俊一財務大臣(麻生派、麻生氏の義弟)が急遽キャンセル、当日はビデオメッセージでの挨拶となった。
また、出席した国会議員は 福岡2区の鬼木誠衆院議員のみ、あとは秘書が参加しいていた。

来賓挨拶の中で、現在 9区の支部長代行を務める 松尾統章県議がこれまでの経過について触れた。
今年4月末、三原朝彦前支部長と協議をした際、後継指名・世襲はしない、公募で決めてほしいという意向を確認、 5月26日に三原前支部長、2名の参院議員、9区内の県議・市議、支部内4つの地域支部の支部長が集い会議を行い、保守分裂を避け候補者は党員投票で決めることを申し合わせた。
その後 6月10日に開催された会議で、「ある人物」が手を挙げて「党員投票(公募)にエントリーをするけれども 負けても出たい」と発言、それには 若松区の支部長から理屈が通っていないと批判があったことなど、裏話も含め時系列で説明があった。


「ある人物」と名指しは避けたが もちろん三原朝利市議のことである。
各メディアが三原氏を取り上げ、出馬の意志が有権者に広く伝わっているだけに、もう後には引けないだろう。
三原氏が自民党から立候補したい気持ちは分かるが、公募に手を挙げ 負けても無所属で出るというなら 党内の理解は得られないと思われる。
何が何でも出るというのなら、公募に応じず離党して挑戦するのが筋だ。

仮に三原氏が離党して無所属で出る選択をすれば、党員投票で大家氏でほぼ決まるだろう。
仮に大家氏に決まっても、現職の緒方林太郎氏は強敵だ。
日本維新の会が候補者を擁立する可能性も高い。
負けると麻生派の議席が減ることになる。

麻生副総裁の意向、県議団や市議の意向、国会議員の派閥の思惑などが複雑に絡み合う中、三原氏が公募に手を挙げるのか、それとも離党して挑戦するのか、また 大家氏で決まるのか。
自民党県連による公募の受付は今日26日までとなっている。