動き始めた天神 [2012年9月19日10:03更新]

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昨年3月九州新幹線が開通し、一足早くオープンしたJR博多シティ周辺の賑わいも、博多っ子特有の「新しもん好き」の興味も薄れ一段落したが、天神地区の集客力はまだまだ回復には至っていない。

戦後博多区から若手経営者が移転し、新しく誕生した新天町だが、当時の若手も年を取り、周囲のビルの高層化で谷間となって取り残され、各店舗は生き残りを模索している。

先日も福岡市を代表する老舗スポーツ店三鷹が、破綻し新天町の東側にある店舗は閉鎖されたが、法的手続きの中で新しい所有者が決まるだろう。

新天町のホームページでは、三鷹の破綻情報が何処から漏れたか定かでないが、法的申請の直前から急にアクセスが増えて、通常の数倍に伸びて関係者も驚いていたようだ。

新天町は各店舗の所有権が複雑で、最近は飲食店もかなり進出しているが、旧三鷹の跡地も大手コーヒーチェーン店が狙っているという話も聞く。

その一方でパルコが入店している、旧岩田屋本館の売却の話が伝わって来た。

所有者である都築学園グループは、トップが起こした不祥事から学生の受験応募も減少し、加えて少子化が拍車を掛けて、かなり資金的には苦しい噂も聞かれるだけに、真実味も帯びている。

パルコが買収すれば隣接しているビルと共に、効率の良い再開発事業も考えられ、それを機会に新天町の開発話が再燃するのは必定で、数年後には最新の商業施設が誕生するのも夢ではなく、天神が大きく様変わりするかもしれない。