今年は「動」の1文字 高島宗一郎・福岡市長に聞く [2011年2月4日10:39更新]

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(11年1月号掲載)

本紙取材に答える高島市長8人が乱立する大激戦となった市長選を制し、昨年12月に就任した高島宗一郎・新福岡市長。

「発信力」。選挙戦を通して訴え続けたその言葉通り、早くも広報戦略準備室などの設置に着手、行動力とスピード感を市役所内外にアピールしている。 

そんな高島市長がこのほど、本紙インタビューに応じ、「職員と一丸となって課題に取り組みたい」などと意気込みを語った。



─出馬決定から選挙・当選・市長就任と、あっという間に時間が流れましたが、振り返ってみていかがですか 

出馬を決意して選挙戦、初登庁、初議会・・。振り返る余裕はまったくないですね、前しか向いていないので。私は立ち止まって考えることができないんです(笑)。

─まずはさっそく広報戦略準備室を立ち上げましたね 

福岡には問題が山積しているんです、1日1日がもったいないですから。とにかく走り出す、実行する、その場その場で真剣勝負。何を発信していくかは走りながら考えればいい。

─それから、こども病院移転問題を検証する事務局も 

これから検証チームの人選を進めるわけですが誰がメンバーになるかは非常に重要です。市民が見てこのメンバーで出た結論なら・・と思えるような人が望ましいですが、相手があることなので多少時間は必要かもしれません。ただ、大事なのはプロセスですから。

─選挙後、街頭に立って市民に「市長の私に望むことは?」とたずねていました 

いろんな手法があると思いますが、市民が今何を望んでいるかを知るには、直接聞くのが一番早い。さすがに1月は忙しいですが、時間が取れる限りいろんな場所で市民の話を聞きたいと思っています。 

それから職員には、休みの日などには自分が議員になったつもりで、ご家族や近所の方と話をしてほしいとお願いしました。そこで得た情報を吸い上げれば、とてつもない量になりますよ。こうした情報を市政運営に活かしていく。

─2011年はどういう年にしたいですか 

とにかく動く。走り続ける。「動」の1文字で表せるような年にしたいですね。 

嬉しかったことが1つあるんです。初登庁の日、職員に「とにかくチャレンジしましょう、責任は私が取ります。皆さんは夢を持って市役所に入って来られた。その夢を私に後追いさせてほしい」と話しました。間もなく若い職員から、企画が上がってきたり「勉強会をやりたい」といった反応が返ってきたんですよ。 

市役所には職員が約1万人います。1万人が一丸となれば、これはもう何だってできます。そのために、私が起こす波紋がどんどん広がっていってほしい。