アベノミクス後の「悪夢」

参院選初日、「日本を取り戻す」前に「再び元気」を取り戻した安倍元総理が応援演説で、「金利を上げ、金融を引き締めると『悪夢』のような時代に戻ってしまう」と述べた。
悪夢という言葉は 第2次安倍内閣前の民主党政権を指しているが、アベノミクスを批判されるのが余程お嫌いな様だ。

安倍・黒田両氏によるアベノミクスは、3本の矢のうち ①大胆な金融政策 及び ②機動的な財政政策の2本まで放ったところで、株価が上がると共に失業率も減ったことで、一定の評価が与えられた。
ただ、投入された資金で企業は内部留保を増やすことに注力、3本目の矢(③民間投資を喚起する成長戦略)が放たれないまま、もたつく間に非正規雇用は増え賃金格差は拡大するという副作用が出ている。

こうしたアベノミクスの綻びが顕在化する前に、安倍氏は病気を理由に首相の座を下りたが、コロナショックに続き、今年に入りウクライナ戦争が勃発、原油や食料価格が高騰しているところに、米国FRBが利上げに踏み切り急激な円安となり、政府と日銀の対応に注目が集まった。

しかし、企業経営を悪化させるという理由で、黒田総裁は金利を上げることに踏み切れず、政府与党も容認している状況だ。
国民の半分は物価高に悲鳴を上げている。
また、円安が続けば 中国をはじめとする外国資本(ハゲタカ)に 国土や資産を収奪されてしまいかねない。

この状況で金利を上げないことに固執するのが本当に正しいと言えるのか。
二人が我が国の安全保障を考えた上で、大局的な判断ができているのか疑わしい。

安倍元総理がアベノミクスに言及

元旦の日、京都大学大学院工学研究科教授の藤井聡氏の動画チャンネルに安倍元総理が出演した。

安倍氏はアベノミクスを振り返り、雇用が増えたことを殊更強調していたが、デフレからの脱却はできないまま所得格差は拡大、経済成長は世界最低レベルで国際競争力は低下し、中国資本から国内の不動産が買い叩かれている現状については言及しないままだった。
普段は舌鋒鋭く切り込む藤井氏も遠慮気味でがっかりした。

昨年末には、3年前の厚労省の「毎月勤労統計」、総務省の「小売物価統計」に続き、今や公明党の指定席となっている国交省が所管する「建設工事受注動態統計」でも不適切処理が行われていたことが判った。
今さら驚きはしないが、安倍1強の7年8ヵ月に及ぶ長期政権下で、霞が関では「忖度」に止まらず「虚偽のデータ」まで作成していたことになる。

森友問題、加計学園問題、桜を見る会、長期政権の弊害が浮き彫りになった。
「日本を取り戻す」と言って民主党から政権を奪取した割には、拉致問題や領土問題も1ミリも進まなかった。

都合の悪いことには触れない、蓋をする、誤魔化す、動画チャンネルを見て思い返した正月だった。

3本の矢はどこへ? ー 自民こそ アベノミクスの総括を ー

10月4日に発売された経済誌の表紙には、「日本株上昇相場へ」と書かれていた。
しかし、岸田新総裁が決まる前日(9月28日)の日経平均株価終値  3万0142円から、本日で5日間続落となり、2万8000円を割り込み 先行き不安な新政権の船出となった。

これまで自民党はアベノミクス(+スガノミクス)の総括をこれまでしていない(避けてきた?)が、立憲民主党が先月 総括結果を発表、「アベノミクスは失敗、格差や貧困の問題の改善にはつながらなかった」とした。
確かに、株価は上がったが 経済成長という面では諸外国に遅れ、借金は膨れ上がり社会保障制度を立て直すこともなかった。
いったい放たれた3本の矢はどこに行ったのか?

総裁選で「国民の声が政治に届かない」と これまでの政治を批判した岸田氏。
「成長と分配の好循環」「所得倍増」「新自由主義的政策を転換」を掲げているが、つまりそれらは 安倍政権、菅政権の経済政策の批判と捉えてよいだろう。

アベノミクスを継承するとした 高市早苗氏を政調会長に選任したのは意味不明だが、自民党が岸田新総理を支えて新しい経済政策に踏み込んでいくのであれば、高市氏は率先してアベノミクスの功罪の検証・総括をする必要があろう。

その上で自民党は、今すぐ取り組む緊急経済対策、そして中長期的な計画を国民に示し、総選挙で投票してもらうべきである。

統計にも忖度

為替は安定し株価も上昇していると、数値を示しながらマスコミは、アベノミクスは成功していると、ちょうちん記事を掲げていたが、日本政府が発表している数字は、半数近くが誰かの一言で忖度が働き、偽装されているのが判明しつつある。
問題が発覚してから国会は閉会中だが、厚生労働委員会で閉会中審査が行われて、報告書の内容について審議されているものの、監察委員の構成や調査の内容が、余りにも出鱈目で国家公務員の、資質を疑いたくなった。
泥棒に泥棒を捕まえろと言っても、捕まらないのが当然で似た様な事を、根本匠厚労相が委員会で答弁しているが、僅か3日で調査のやり直しとは情けない。



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安倍総理に、第三の矢!・・・?

アベノミクス「3本の矢」ではない。
安倍総理を襲う「3本の矢」のことだ。

1本目はいわずと知れた森友学園で、現在謹慎中なのだろう、動静が伝わってこなくなった、安倍昭恵夫人が招きいれた矢で、籠池夫妻は逮捕された。

2本目の矢は加計学園問題で、今後の動向次第で、矢は空の彼方に飛び去っていくか、それとも加計理事長に向かっていくか、それとも・・・。

この2本の矢は、「盛り蕎麦」や「掛け蕎麦」として揶揄され、風刺漫画にも登場するほどだったが、注目を集めている「第3の矢」は、何に例えればいいだろう、蕎麦にも飽きたので中華料理がちょうど良いかも知れない。

ところで、この「第3の矢」は、大川市を発祥とする医療法人のグループ大学が、なんと38年ぶりに成田市で医学部新設を認可されたというもので、成田市は23億円の土地を無償貸与、そして建築代金の半分80億円を補助することになっており、加計学園の今治キャンパス、獣医学部新設とまったく同じ構図。

中華料理?
●●飯店だ。

デフレが進む

9月の声を聞くと、虫の声と共に朝夕はメッキリ過ごし易くなり、秋を告げる箱崎宮の放生会もあり、8月の猛暑が嘘のようだ。
夏の疲れが出る頃だが、数十年前はアメリカがくしゃみをすると、日本は風邪を引くと言われたものだが、最近は隣国の中国経済が気になる日本になっている。
株価だけは上昇し維持されているアベノミクスだが、一般市民の懐は秋風と共に寂しくなっており、最近は飲食店の景気も決して良くは無い。
コース料理の価格も次第に値下げされ、飲み放題の料金も時間は短く、そして金額は安くなり、若者が行くキャバクラも数年前に比べると、店の前に飾ってあった女の子誕生日に贈る花のスタンドも減っている。
大手マスコミはデフレが進んでいる事をほとんど報じないが、個人の懐は確実に厳しくなっており、最近は特に肌で感じることが多くなった。
秋風と共に訪れる不況の予感を感じる今日この頃だが、お隣りの中国ではマンションなどの、販売不振は今や常識で周知の事実。
かつて中秋節に贈る月餅も、これ以上の月餅は無いとまで豪華さを競ったものだが、今年は安い月餅が主流を占めているようで、かなり不況が深刻になっており、その影響が来年には日本を襲い、日本は風邪どころか、肺炎になる可能性もある。


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一億総活躍

安倍総理は新しいキャッチフレーズを、次から次に考え出す人だと常々感心しているが、アベノミクスが少々色あせて来たところで、今後は「一億総活躍」なる新語をつくり、取り巻きの人たちを煙にまいている。
72歳の老人は修正減益を旗印に掲げ、毎朝6時半には家を出て出勤しており、今更「一億総活躍」などと聞いても、新鮮味には乏しく、周囲の同年齢の老人を見渡し、「がんばれ」の一言で済ませられる、自分の健康に感謝している。
結局アベノミクスについては誰も結論を出さず、仮に評価を下した評論家がいたといてもマスコミはそれを報道していない。
一人ひとりの国民生活は苦しくなっており、以前に比べてゆとりが無くなっているのが現実で、50年前の20代の若者には夢があったが、今の若者はその日暮らしで、将来において給与の増える見通しは無く、一人で生活するのが精一杯でとても結婚など勧められる状態で得は無いだろう。
仮に結婚しているカップルに、子どもを2人、3人産んで育てろとは言い難く、子どもや孫のいない安倍総理だから、出生率1.8の実現などという夢を語れるのだろう。
中国の一人っ子政策をまねたわけでもないだろうが、少子化が語られるようになって20数年、今さら「一億総活躍」を謳い文句にしても遅過ぎで、失敗するのは目に見えるようだ。
ところでこの記事を書きながら、新設の一億総活躍担当大臣は誰だったか思い出そうとしているのだが、どうしても出てこない。 続きを読む

8月30日デモ~10万人を超えるか

 安倍総理の70年談話は、当初期待していたものに比べると大幅にトーンダウン、国民も若干の不満を残したが、支持率の低下は回避された。
また強気で推し進めてきた国会運営も、安倍総理の自慢であるアベノミクスが、中国に端を発した株価の下落に連動、月末を控えて1万9000円割れが続いている。
一方で、安保関連法案の審議は、当初の計画より遅れながらも進捗はしているが、学者、文化人、主婦、学生と、反対運動の輪は拡大しており、8月30日の日曜日には国会周辺での大規模なデモが計画されて、マスコミも注目しているところから、全国で100万人の集会に発展すれば、仮に安保法案が成立しても、安倍総理の進退が問われることになるだろう。
そして世界中の株価が下落し続ければ、内閣はもちろん、日銀やNHKのトップにまで影響がおよび、それぞれの持病が悪化しかねず、日本中の大掃除が開始されることだろう。
現時点で総裁選挙には誰も名乗出ていないが、何かのキッカケで総理大臣のポストが空席になれば、一番身近なのは麻生副総理で、魑魅魍魎の住む世界だけに麻生太郎内閣が誕生しても不思議ではない。

 

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総選挙後の変

~次の総理候補が動き出す~
沖縄県知事選挙での敗北を隠すため、安倍総理は自らの外遊中に解散風を巻き起こすよう指示し、年末商戦を期待していた中小企業の願いもむなしく、師走の総選挙実施となった。
マスコミが先日行った世論調査で、安倍総理の支持率が39%に急落する一方、不支持率は前回よりアップし40%になったことが発表され、安倍総理の顔色がやや悪くなったようにも見えてくる。
アベノミクス選挙と命名し悦に入っているようだが、アベノミクス効果の恩恵を、ほとんどの国民が受けていないだけでなく、円安で食料品などは値上がりし、生活は苦しくなっているのが現状だ。
さらに10月31日、日銀が発表した黒田バズーカ2」、金融緩和政策第二弾は、政策委員9名の中で、中小企業への悪影響を心配する民間出身の政策委員4名が反対、賛成する委員と同数になったため、会議を主催した黒田総裁の判断で決定したことが、先日公表された。
安倍総理は自己中心型の人物だけに、好調な時は素晴らしい力を発揮すると言われているが、守りに入ると脆く、体調が直ぐに悪化するタイプ。
今回の選挙では、自民党が多少の議席を減らすことはあっても、政権が覆るまでには至らないが、支持率低下は不支持率へと代わり、さらなる支持率低下につながることが予想される。
したがって、第三次阿部内閣が誕生しても、短命で終わる可能性が高く、次の総理大臣が取り沙汰され、永田町が一段と騒がしくなるだろう。
こうした中で、名前が最初に浮上するのは麻生副総理ということになるのだろうが、自民党には総理大臣に相応しい人物は、他にいないのだろうかという気がする。
余りにも情けない話だ。


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