(10年9月号掲載) 県政担当マスコミ記者はこう断言する。「それはずばり、周辺自治体との合併です」 厳しい経済状況の中、県の財政負担を減らすため、麻生知事は県内自治体の合併を奨励・推進してきた。 例えば糸島市。県企画振興部長などを歴任した松本嶺男氏が知事の肝いりで前原市長選(当時、05年)に出馬し初当選、二丈・志摩両町との合併を取りまとめた。 「こうして最後に残ったのが田川郡。添田町をはじめ川崎、大任町などの旧産炭地は県の補助金頼みなのが実情で、県関係者から『あいつらは補助金のたかり屋だ』と陰口を叩かれるほどだった」(前出マスコミ記者)。 田川市と周辺自治体を合併させることで県の負担を減らしたい。だがその剛腕で国や県の予算をガンガン引っ張り、長年に渡ってトップに君臨し続ける「添田の天皇」山本氏が合併話などに応じるはずがない。 「田川市の名物市長、滝井義高氏が03年に引退し、残る障害は添田町の山本氏だけだった。やっと念願の『政権奪取』に成功したわけです」(同)。 ただ、寺西氏が選挙戦で掲げた公約には合併の文言はなかったが・・。 「それでも、新体制下でいずれ合併話が持ち上がるのは間違いない。ただ知事自身、来春行われる知事選で5選に黄色信号が灯っている。当面は添田町どころじゃないでしょうがね」(同)。 【編注】麻生知事は今月、来春の選挙には出馬しない意向であることを表明した。 三つどもえの戦いとなった出直し町長選だが、大方の予想は「前町長・副町長の一騎打ち」 ところがふたを開けてみると、山本文隆氏が前町長に肉薄する2226票を獲得。町民の行政への不信感が根強いことが浮き彫りになったと言える。 2人と違って山本文隆氏は行政経験もなく、陣営は選挙の素人ばかり。それでも企業や団体の垣根を越えて支持者が集い、多くの若者が手弁当で運動する様子は実に印象深かった(写真)。 一連の騒動や町長選を通じ、多くの町民が行政をチェックし自らの意思を示すことの重要性を再認識したことと思う。対立のしこりがいまだ燻る添田町の融和・再生のためには、行政への住民参加が欠かせない。 新しく船出した「寺西丸」がどんな方向へと舵を切るのか、町民はどう対応するのか。注意深く見守りたい。
では、麻生知事が前町長の山本文男氏を排除して進めたい、添田町(写真=同町役場)の改革とは一体何なのか。
添田町政 宿敵排除で県主導へ(2)狙いは周辺自治体との合併!? [2010年10月22日12:22更新]
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重い意味持つ2226票

