とみや饅頭店3月末で閉店 [2012年3月1日17:25更新]

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甘酒饅頭で有名な「とみや饅頭店」が、3月末で閉店することを得意先に告げ、馴染みの客から惜しまれている。
福岡市は若い女性が多いだけに、市内のデパートには全国から和菓子、洋菓子の有名な老舗が出店し、味と売上を競っている。

そうした中、昭和23年創業で80円の甘酒饅頭が有名な、「とみや饅頭店」が店主も年を老い後継者もいないところから、今年3月末を目途に店を閉めるようだ。

創業当初は1個5円で販売され、住吉神社祭礼などで子供神輿に参加すると、白い紙袋に2個入ったものを貰って、美味しく食べたが、あれから半世紀以上が経過している。

甘みを押さえた餡を包んでいる皮とのバランスが絶妙で、昔を思い出し懐かしさの余り、つい手が出て2個食べる人も多く、それが「とみやの甘酒饅頭」で、一度食べると病み付きになる不思議な饅頭で、差し入れに持参した選挙事務所では、通称「○○の毒饅頭」と言われたものだ。

得意先である学校の卒業式が済んでから、借金も無いが後継者もいないので、ここら辺りが潮時と考え閉店すると、老店主は笑って話していたが、一抹の寂しさは隠せず博多の惜しい味がまた一つ消える。

閉店を知り買いに来る馴染みの客も多く、前日に電話で予約して、買いに行くのが賢明な方法と思う。

ちなみに電話は092-474-5259
住所は、福岡市博多区住吉5丁目17-17


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