ギニアビサウからの手紙 第12回 【下】 [2009年1月6日09:28更新]

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ネネを中心とした現地スタッフが校長室や職員室をきちんと整えてくれました。ボランティアを募ってペンキを塗り、カルテーラ(椅子がくっついている机)を45ほど作って各教室に置いて・・。準備は開校式当日の朝までかかりました。彼らは本当によくやってくれました。

机を作る現地スタッフ



UN(国際連合)、大使館、教育省などの関係者らを招いての開校式は、本当に盛大でした。これを見たり聞いたりした人たちが翌日「まだ入学できるのですか」とやって来ます。そうした申し込みや問い合わせを断るのに一苦労。残念ですが、すでに定員をオーバーしていたので仕方ありません。 

開校式の翌日から、さっそく授業開始です。よく通るアントニオ先生の声、子どもたちが教科書を読み上げる声。入り口には2本のポールにギニアビサウの国旗とソナック小の校旗がはためいています。

まるでずっと前からここにあったように思えてきます。でも考えてみれば、1年半前には雑草が生い茂っていた場所なのですから、夢のようです。 ギニアンと日本人が心と力を合わせ1つになって実現できた、と大きな大きな喜びを感じました。

 

このようにして始まったソナック小学校。あれからもう5年が経ちました。そして今、私たちは新しく中学校を建設しようとしています。

予想される困難を言葉にすると、足が止まりそうになります。費用も含めて現実を直視しなければならないけど、それ以上に<この国の子どもたちに夢を持たせたい、エスペランサ=希望を持たせたい>という思いが強いのです。

「ソナック」とは、太陽(SUN)と鶴(音読みでカク)とを組み合わせて作った造語です。太陽に向かって羽ばたく鶴のように、ヒマラヤ山脈を越えるアネハヅルのように、希望を持って力強く未来に羽ばたいてほしい、という願いを込めました。

ソナック小学校がスタートした時「私たちも希望を発信し続けよう」と現地スタッフたちと確認し合いました。今はまだその途上です。もうひと頑張り、ふた頑張りしなければ!

 

ギニアビサウとの関わりは、私の人生に大きな変化をもたらしました。クレオール語も少しはできるようになりました。マラリアにかかったり、いろいろな事がありましたが、おかげさまで今日まで続けて来ることができました。「成功の秘訣は、途中でやめないこと」という言葉を聞いたことがあります。この言葉を今かみしめています。

みなさん、どうぞ西アフリカのギニアビサウのことを、心のどこかに留めておいてください。そして、できれば小さな私たちのために、祈りを送って下さい。

1年間本当にありがとうございました。

NPO法人エスペランサ代表 馬場菊代

★今後も馬場代表には現地の様子などを随時執筆していただき、掲載する予定です。お楽しみに!