家元制度 [2012年7月17日09:44更新]

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日本に古くからある茶道や華道の家元制度は、実に巧妙に上納金を吸い上げる方法を考案し、見事に生かされている。組織を維持するには多額の資金を必要とし、
それは政治や宗教の世界にも通用するもので、この組織を完璧に作り上げると、資金は恐ろしいほど集まってくるものだ。組織によって数段階の位があり、それは集金能力によって昇格する仕組みになっており、互いに競わせることによって、集金は驚くほどアップするものである。

末端会員の月会費を仮に1万円とすると、新規会員を増やせば月会費の免除があり、逆に新規会員の獲得が出来なければ1万円を支払うなど、名目はどうあれ、瞬く間に多額の現金が毎月集まりだすから恐ろしい。

某宗教団体では、会館建設用地を取得し大きな看板を掲げたものの、計画は設計段階から一向に進まず、関係者が督促すると責任者は慌てる事無く「資金が予定通り集まらない」と周囲に話すだけで、支部の面子から集金に拍車がかかり予定通り出来るということを、平然と語ったのを聞いて唖然とした。

宗教に信者は欠かせず、信者の文字を一つにすると儲けになり、漢字は良く出来ていると、感心させられる。

優秀な商品を開発しても販売できなければ、その商品の価値は無いに等しく利益も生まれないので、ネットを利用した新しい販売方法などが模索されているが、何といっても最も頼ることが出来るのは強力な組織のようだ。