高速道路運営会社が調査委設置 SHD会長の辞任要求視野に [2010年5月12日09:37更新]

タグで検索→ |

noimage

NEXCO西日本SHDのあるビル(大阪市)本紙が報じている高速道路の管理運営問題で、「西日本高速道路(NEXCO西日本)」(石田孝会長CEO、大阪市、写真)が社内に調査委員会を立ち上げ、同社の子会社でサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)を運営する「西日本高速道路サービス・ホールディングス(NEXCO西日本SHD)」(同市)の経営実態について本格的に調査に乗り出すことを決めた(26日「福博噂話」既報)

本紙報道を受け、4月22日に開かれたNEXCO取締役会において賛成多数で決定。今週から調査を始めている。

同社は、本紙が報じたテナントとのトラブルなどについて詳しく調べ、SHDの会長を兼務する石田氏の辞任を求める方針という。
(5月号で詳報予定)



NEXCOは道路公団民営化に伴って05年に設立した特殊会社で、九州自動車道をはじめ近畿以西の高速道路を管理運営している。管内のSAとPA計180店舗についてはSHDが民間企業とテナント契約をかわし、物品販売や休憩所の運営などを行っている(下図参照)

本紙は2月号で、SHD福岡支店長が一部のテナント業者に対し、知人などの商品を取り扱うよう強要していることなどから、テナント運営会社「クレッセ」(福岡市博多区)などから「SA、PAを私物化している」と怒りや不満が噴出していることを報じた。

また4月号では、石田会長に近いSHD幹部らが人事などに関し、正規の手続きを経ないで好き勝手に振る舞っている実態について、同社現役社員の証言を紹介した

石田氏は福岡県出身。1966年、「神戸製鋼所」に入社、「コベルコ建機」社長などを経て現在NEXCO、SHD両社の会長を務めている。