春一番で雪崩が起こる

4月7日が投開票となっている福岡県知事選挙、党本部の思惑とは裏腹に、国会議員が相次いで現職小川洋知事の支持を表明、さも春一番が吹き荒れて雪崩が起こり始めた様だ。

その背景には、安倍一強を支えている麻生太郎副総理が強引に新人武内和久候補の推薦を決めた事への反発が大きく、マスコミはもちろん全国が注目し始めた。

自民党本部が3月9日、10日に行った、最新の世論調査の結果は、現職の小川洋候補が68,2%で、新人の武内和久候補者が16,1%と、差は全く縮まっておらず、選挙関係者の間では、その数字を含め情報が稲妻の速さで流れている。

武内和久候補陣営が選対会議を開いても、今や大家敏志参議院議員と井上貴博衆議院議員(福岡1区)だけで、形勢が悪いと判断した麻生太郎副総理は、秘書が代理で出席する有様である。

日和見主義で中途半端な態度だった先生らも、小川洋候補の支援に舵を切り始めたようだ。



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1票の格差是正~福岡1区はどうなる?

日本国民は誰もが投票権を持っているが、その持っている1票の重みが違うと、不満が出てくるのは当然で、最高裁の判例もあって政府も考え直し、やっと重い腰を上げて区割りの再編に着手、4月末には新しい選挙区が発表される。

福岡県内には11の小選挙区があり、この数が増減することはないといわれているが、福岡市を中心にした新しい選挙区割りには、先生方の関心も高く様々な情報が飛び交っており、中でも現在自民党内部でささやかれている案は、非常に奇抜で面白い。

ただし、有権者数を改めて計算し直すと、選挙区によっては55万票VS53万票の選挙区も出てくるため、あくまでも1つの案、それも奇抜な案ということで了承していただきたい。

奇抜な案に話を戻そう。

現在福岡1区に組み込まれている東区を福岡4区に編入、その代わり4区だった粕屋郡の須恵町、志免町、宇美町の3町を5区に移し、さらに5区だった朝倉市や朝倉郡を6区に組み替える。

そして福岡1区で残っている博多区に、旧福岡2区の中央区を合体させて、新しい福岡1区とし、南区と城南区だけで新しい福岡2区を形成するというのが奇抜な案だ。

奇抜な案を再掲すると

福岡1区:中央区、博多区
福岡2区:南区、城南区
福岡4区:東区、宗像市、福津市、古賀市、新宮町、久山町、粕屋町、篠栗町
福岡5区:須恵町、志免町、宇美町、春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町
福岡6区:朝倉市、筑前町、東峰村、久留米市、大川市、小郡市、うきは市、大刀洗町、大木町

これにより、旧福岡1区選出の井上貴博議員と、旧福岡2区の鬼木誠議員が衝突し、そこに福岡市長を辞職した高島宗一郎氏が無所属で立候補、漁夫の利を得て当選するという噂が流れ始めたから穏やかではない。


関連記事の、1票の格差是正~福岡2区はどうなった?、はこちらから。

竹下氏の陥没失言

アメリカ大統領選挙では、当初は泡沫候補と判断されていたトランプ氏がクリントン氏を破り、誰も予想していなかった大統領の誕生となった。

韓国では朴大統領の辞任を求めてデモが行なわれ、緊迫した空気に包まれているが、それに比べると一強多弱の日本は、次から次に大臣の失言が飛び出しても、平穏無事な毎日が続いており、実に平和なものだ。

博多駅前の道路陥没事故、最近は「博多陥没」といいわれているようだが、自民党の竹下亘国会対策委員長によれば、体格の良い福岡1区選出の井上貴博衆議院議員が近くを歩いたから陥没したと、井上議員主催のパーティで冗談めかして話したようだ。

当然だが、言われた本人はパーティ主催者でもあり、過去においてマスコミの集中砲火を受け、修羅場を経験してきたこともあり、今回は大人の対応だったようで、一回り大きくなって立派に見えてきた。


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福岡県第1区

「嘘は泥棒の始まり」と子供の頃からしつけられてきたが、先日の新聞には衆議院を解散するという嘘だけは、世間が認めていると書かれていた。
福岡県内には第1区から第11区まで有り、福岡1区は長年にわたって松本龍氏が固い地盤に支えられ、衆議院議員を務めてきたが、民主党政権時代の東日本大震災で、復興大臣としての発言が暴言とみなされ、その後の総選挙では県会議員出身の、自民党公認候補井上貴博氏が当選し今に至っている。
松本龍氏が代議士の時には利権など眼中に無く、ビジネスの話は余り聞かれなかったが、自民党の井上貴博氏が議員になってからは、九州新幹線の開通とともにJR博多駅を中心に開発が進み、一挙に新しい交通拠点へと変身した。

また博多港には連日大型クルーザー船が入港し、乗船客を運ぶバスが足りずに福岡周辺から観光バスを調達、爆買いの観光客が福博の町を潤しているのは周知の事実である。
そして福岡空港は、国内外からの航空機が飛来し過密状態で、今では滑走路を1本増やして、需要に対応するための拡張工事が始まっており、今後空港の運営が民営化すればさらに利用客が増えるだろう。
福岡市は人口154万人で国内5番目の都市に昇格、今後ますますアジアを中心にした海外交流が盛んになり、さらなる人口増加も想定されるため、陸・海・空の、すべての表玄関がある福岡県第1区が、改めて全国的に注目を集める選挙区になるのは間違いないだろう。


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井上貴博代議士

2月5日(金)18時30分から、「公明党新春セミナー」が福岡市中央区のホテルニューオータニ博多にて、公明党山口那津代表も東京から駆けつけ、1000名以上の参加者を得て盛大に開催された。
メインは今年の夏に行われる参議院選挙で、比例区の候補者である「あきの公造」氏に加え、定員が1議席増えた福岡地方区の女性候補として、「未来へ、福岡から。」がキャッチコピーである、「高瀬ひろみ」氏のお披露目である。
九州各県の自民、公明両党の国会議員を始め、福岡県内の自治体首長と地方議員が出席し、今回はメインが女性候補だけに、選挙実働部隊である創価学会の、女性幹部が多数出席していたことが注目を集めた。
その中にあって、福岡1区で女性問題や金銭スキャンダルが取り沙汰され、昨年後半から余り公式の場に顔を見せなくなった、井上貴博代議士の理恵夫人が秘書と一緒に、出席者の間へ名刺を持って挨拶して廻り、良い手ごたえがあった様である。
博多の人間は祭りが好きなだけに、いつまでも根に持つことは無く、本人が非を認めて頭を下げ、改めれば物事は上手く納まるもので、ボチボチ出てきて有権者に挨拶して廻る潮時ではなかろうか。
パーティの帰りに寄ったバーで、自民党の重鎮で元衆議院議員の山崎拓先生に会ったのも何かの巡り合わせで、不思議な因縁を感じたものである。


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福岡1、2、3区

 福岡県内には11の選挙区があるが、政令指定都市の福岡市は東区と博多区の第1区と、中央区や城南区、南区をエリアとする第2区、また早良区と西区、そして糸島市を含む第3区に分かれており、ベテラン議員が引退した後は、1区に井上貴博議員が、また2区には鬼木誠議員、そして3区は古賀篤議員が小選挙区で議席についている。

今度の第三次安倍内閣で、2区の鬼木誠氏と3区の古賀篤氏は環境と総務・内閣府政務官に任命され、一歩一歩階段を上っているようだ。

それに引き替え1区の井上貴博議員は、暴言問題が尾を引いて、女性問題へと発展し、さらに政治資金の使途について追及され、一時は祇園山笠などの地元の表舞台から姿を消していたが、人の噂も75日の例えがあるように、最近は徐々に姿を見かける話が伝わってきた。

ところで2区鬼木誠議員の対抗馬に、民主党の元議員である、いなとみ修二氏が常日頃から、南区や城南区を中心に辻立ちを続けており、最近は中央区でも見られるようになっているから、鬼木誠議員にとっては脅威だろう。
福岡市の自民党代議士の中で、一番安定しているのは3区の古賀篤議員だろう。
未だに民主党の公認候補も決まらず、議席を脅かすような噂は一筋も立ち上っていないと断言出来るが、今後も不穏な動きが出てこないという保証はなく、のんびり構えていると足元をすくわれる可能性があるから怖い。

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暴言議員二人の今後は・・・

 国会議員でありながら表舞台には現れず、深く静かに潜航しているのが、武藤貴也衆議院議員と井上貴博衆議院議員の2人で、ともに小選挙区選出で自民党に所属していた。
武藤貴也議員は未公開株の金銭トラブルに加えて、買春疑惑で週刊誌に叩かれ自民党を離党したものの、議員辞職には至っていない。
しかし未成年男性買春スキャンダルが第二弾、第三弾と、追い打ちをかけるように連続し、袋叩きの上に丸裸にされた状態で、今後地元における議員活動の継続は非常に難しく、政治生命は失われるだろう。
福岡1区選出の井上貴博議員も同様で、三代続いた政治一家の地元との関わりは深く、色々な行事の代表などの役職についているが、これらを放り出すのは実にもったいない話だ。
お盆が過ぎた博多の街は、冷泉公園でのビール祭りや中洲でのジャズ祭り、女みこしが売りの中洲祭りなど、いろいろなイベントが目白押しで、面子を捨て早く出てきて顔を見せ、一言謝れば済むのではなかろうか。
今回の問題で井上議員を擁護すれば、跳ね返りが飛んできかねないため、麻生太郎議員も高島宗一郎市長も沈黙を守っており、誰も庇ってくれる人はいないし、時間が経てばみんなが忘れてくれるような甘いものでもない。
井上議員は自らに与えられた試練と思い、まず身近な人から、新たな支援者を作るつもりで、一人ひとりに頭を下げていけば、恐れることはないと思うのだが。

井上貴博代議士~暴言・政治資金・女

 福岡県議会議員を親子三代続けた生粋の博多っ子で、博多区中洲の南新地には、祖父で今は亡き井上吉左衛門氏が残した立派な邸宅を持つ、有名な政治一家の御曹司である井上貴博氏は、福岡JC理事長の経験を持ち、福岡県議会議員を経て総選挙に出馬、衆議院議員に当選した経歴を持つ、福岡1区選出の自民党国会議員である。
福岡1区は民主党の松本龍氏が、長年に亘って衆議院議員を務めてきた選挙区で、大臣に就任して東日本大震災復興に際して、暴言を吐いたとマスコミに叩かれ、直後の総選挙で自民党公認候補として立候補、代議士の椅子を手に入れた。
当初は自民党の元幹事長、古賀誠氏の秘書を務めた経験を持つ新開ゆうじ氏が、立候補の手を挙げていたことを多くの人が知っており、麻生太郎副総理の力を背景に、強引な手法で公認を取った経緯を持つのが、井上貴博代議士である。
ところがその際に、自民党から受け取った政治活動資金の1300万円を、選挙運動費用収支報告書に記載していなかったことが発覚、記載漏れは会計担当者のミスだとして訂正申告したものの、これで事なきを得てすべて終わったと忘れてくれるほど、世の中はそれほど甘くはない。
地元ではJC理事長経験者でもあり、若手経営者の根強い支援も得ているが、今回の自民党若手の会合では、自分の話に陶酔したのか、福岡JC理事長時代のマスコミ叩きを発言しており、JC後輩のヒンシュクを買っている。


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