福岡市長選 8候補者の公約抜粋(2) [2010年11月10日13:03更新]

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(10年10月号掲載)

10月17日のマニフェスト討論会こども病院移転問題は?

吉田宏(HP)
推進。新病院では最高の設備・体制を整備

高島宗一郎(HP)
いったん白紙に戻し凍結。半年間、市民に情報発信を行なった後に決定

木下敏之(HP) 
人工島への移転は中止。九大医学部内(東区)への移転か現地建て替え

植木とみ子(HP)  
現在地に残す。一方ですでに購入した建設予定地にも高度医療設備を備えた新病院を建設し医療特区を申請、アジアからの患者受け入れも視野

有馬精一(HP)、荒木龍昇(HP)、飯野健二(HP)、内海昭徳(HP) 
人工島移転は撤回、現地建て替えを含め再検討



福岡市長選 立候補者一覧

★本稿は10月号掲載記事にその後発表された公約内容などを加筆・修正したものです。また植木とみ子氏は9日、選挙戦からの撤退を表明しましたが、公選法上は告示後の立候補辞退は出来ないため、公約や一覧表の氏名はそのまま掲載しています。(敬称略)

公約には「市民の皆様とのお約束です。私は必ず守ります!」(植木とみ子氏)、「約束を守る市政へ 公約が果たせないときは、きちんと責任を取ることを明言いたします」(木下敏之氏)との言葉も見られる。

これは、こども病院問題などで公約違反ではないかとの批判が根強い現職を意識してのことだろう。 

九州の中心として発展を続けてきた福岡市。そんな「元気都市」にもかげりが見える。低迷する経済状況、九州全体の人口減。表面的な華やかさの陰に隠れてはいるが、大規模開発や箱物行政のつけで莫大な市債残高を抱える状況は依然変わっていない。福岡市は今、重大な岐路に立たされている。 

ごく一部しかご紹介出来ないが、各人がすでに発表した公約を新聞やテレビの報道、インターネットなどでご覧いただいた上で、1票を投じていただければと思う。

難しい対応迫られるマスコミ 出身者2人立候補

西日本新聞で経済部長などを歴任した吉田宏市長、KBCの元人気アナ・高島宗一郎氏。地元マスコミ出身者2人が出馬することで、選挙戦を報じるマスコミ各社の対応も注目される。特に西日本新聞の現場記者(市政担当など)、デスクは難しい立場に置かれることになりそうだ。 

選挙報道に関して同紙があくまで中立の立場を取っていることは言うまでもないが、一方で同紙上層部の多くは市長を支持・支援しているのが実態だ。検証記事や特集であからさまな批判をすれば上からにらまれる。かと言って提灯記事を書けば、読者やライバル陣営の抗議・不満の声にさらされる。 

4年前は新人だったが今回は現職、しかも極めて厳しい情勢。難しさは前回の比ではない。同紙がどのような紙面を展開するのか。あるいはKBCは? そんな視点でニュースを見るのも面白いだろう。