(08年3月号掲載) チンドン屋の全国大会で3度優勝するなどその道では「有名人」だ。「これまでチョイ役で出演したことはありますが、主演は初めてですよ」。 フランス・パリでの上映を目指し、間もなく本格的な撮影に臨む安達さんに、話を聞いた。 -最初に出演の話を聞いた時はいかがでしたか (監督の)柴田洋一さんから話をいただいたのは1年以上前ですが、正直なことを言うと、「自分なんかを撮った映像がおもしろいのかな…」と(笑)。実は、チンドン屋のような、演奏と同時に「宣伝もする」というやり方は日本だけ、外国にはほとんどないんです。単なる大道芸ではない。だから、わかりにくいのではないかとも思いました。 -出演を決めたのは? これまでパリには3回行って、大道芸としてやったことがあるんですが、結構受けたんですよ。ですから着物姿の映像も興味を持ってもらえるかな、と。 それに最近はちょっと意識が変わってきまして。14年間続けてきた中で、責任感のようなものが出てきたというか。「そういう話なら、自分が出ないといかんだろう」という、使命感に近い物ですね。 -若い頃はロックをやっていて「いかすバンド天国」にも出演したこともあるとか 東京へ行きましたが当然ながら周囲は上手な人ばかり。挫折を味わいました。その後、福岡へ戻ってチンドン屋を始めたんです。 最初は、伝統文化を継承しようとか、そういうつもりはなかった。チンドン屋が好きだったのと、単純に仕事としてできるだろう、と。だから、なめてかかっていた、「簡単にできる」と思っていました。 ところが実際にやると難しい。それが悔しくて、続けてきたという部分はあります。 -難しい点とは? 歌舞伎や能のような伝統芸能ではなく、あくまで「宣伝」がメインの仕事。うまく演奏するということだけではなく、道行く人が聞きほれるような口上、ついビラを受け取るような雰囲気作りが重要です。 自分など、まだまだ大したことはありません。そう自覚して、もっと勉強しなければ、努力しなければ、と続けてきました。 それに、いろんな人に支えられてやっている以上、途中でやめるわけにはいかない、死ぬまで続けるしかない(笑)。 チンドン屋自体の数も減ってるし、これからは名人の技を受け継いでいかなければ。たかがチンドン屋かもしれませんが、なかなかできるもんじゃないぞ、ということを見せたい。 -最後に、映画にかける思いを 撮影現場では「ああでもない、こうでもない」とぶつかったり、試行錯誤があるでしょう。そういったことも含め、これからも仕事を続けていくための1つの経験、きっかけにしたい。 その上で、日本文化と福岡の魅力を多くの人に伝えられれば、と思います。 <映画に関するお問合せ先>
先月号で紹介した自主製作映画「Tchindon ちんどん」。主演を務めるのは「アダチ宣伝社」(福岡市南区)の安達ひでやさん(43)である。
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福岡の魅力 伝えたい 「ちんどん」主演の安達ひでやさん [2008年3月28日12:44更新]
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