ソフト金融の登場で・・ [2008年1月30日09:20更新]

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(08年1月号掲載) 

企業の活動や個人の生活にお金は不可欠なものである。常に余裕があればいいが、時に不足する場合が生じると、金銭の貸借を生業とする金融業者の登場となる。



中小零細企業や個人を対象とした金融業者については、「多重債務者」なる言葉が生まれた様に、金利をめぐって大きな社会問題に発展した。その後の法改正で業者は厳しい状況に追い込まれ、廃業に踏み切る中小の業者の例が昨年から増えている。

だが業者が減っても金を必要とする者が減るわけではない。そこで生まれたのが「ソフト金融」だ。営業許可を得ず、顧客を友人や知人に限定して裏で行う業者の出現である。当初は頼まれて友人らに貸していた「小金持ち」が、次第に動かす現金も増えて、ついには商売にするようになるわけだ。

ところが、正規の業者であれば税務上処理できた不良債権が、ソフト金融ではできない。自己資金が減るわけで、当然利息も入らないから、貸し金の取立ても厳しくなる。そうなると素人同士の恐ろしさで、返済をめぐる口論から喧嘩へ、ついには刃傷沙汰といった、思わぬハプニングを招くことも予想される。

借りる時は返済するつもりなのだろうが、「予定」は順調に行かないのが世の常だ。最近は自己中心的・利己的な考え方が横行していることもあり、返せない自分よりも返済を迫る側を悪者に仕立て、いとも簡単に殺傷する事件が増えるだろう。それが親族であったり会社の上司であったりするわけで、怖い世の中になって来たように思われる。  

(J)