世界レベルを間近で見る機会 [2023年7月18日09:30更新]

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2001年以来22年ぶりとなる世界水泳選手権福岡大会が開幕した。
福岡市は期間中の来場者数を40~50万人と試算、経済波及効果は福岡市内で540億円の見込みとしているが、根拠資料は黒塗りで公開されないままだ。
弊社記事→ 共産党が追求!市負担金3倍も内訳は黒塗り(2023年3月24日)

それはそれとして、この福岡に世界のトップアスリートたちが集まって来ている。
福岡県民としてこの機会を共有しないのは もったいない。



16日に行われた 水球女子、イスラエル対カザフスタン戦を見に行った。
国歌斉唱の場面では、各国の国歌に合わせ 出場選手と観客が大声で歌っていた。

試合が始まって水の格闘技と言われる理由が分かった。
ボールを持っていない ほぼマンツーマンの選手の間で何かが起こっている。
守備の選手が攻撃の選手へのパスを阻止するため、水面下で手足を引っ張っているようで、溺れているようにも見える。

審判はボールを持つ選手への妨害はチェックしているが、ボールを持っていない選手同士の戦いに関心はないようだ。
試合中、常に水に浮き、ボールに向かって全速力で泳ぎ、肉弾戦を繰り広げる中で相当体力を消耗するものとと思われる。
試合が終わると 水面下の格闘を忘れたかのように 互いのプレーを称え合い、全選手・コーチが握手を交わしていた。

熱戦は30日まで続く。
期間中、多くの日本の若者たちに会場に足を運んでもらい、「世界」レベルの空気に触れてほしいが チケット代が高額なのが残念。
福岡都市圏の小中学生と引率者、10000名が抽選で招待されているというが、残念ながら会場はガラガラ。

机上の経済波及効果540億円は眉唾だが、世界のトップレベルに触れることで子どもたちへの教育効果は何物にも代えがたい。
総事業費225億円、市負担金120~130億円と当初見込みの3倍になっているが、もっと市内の小中高生を招待する工夫があっても良かったのでは。