本紙はこれまで「行政側の本音は屋台の消滅」と指摘。「存続のためにはあらためて議論が必要」との提言を行ってきた。 吉田会長は「多くの市民に屋台の現状を知ってもらい、行政側だけでなく屋台業界にも問題提起したい」と意気込む。元福岡市議の経歴を持つ吉田会長に、活動の狙いなど聞いた。 ―まずご自身と屋台との関わりについてうかがいたいのですが 20代半ばのころは屋台に入りびたり(笑)。ほとんど毎日屋台で食事をしていたほどです。 その頃からの知り合いも、今は本当に少なくなった。「ウチはもう閉めるバイ」 といった話を聞くたびに、悲しい思いがしていました。 ―屋台の置かれている現状については? 市民の評価は非常に厳しいと思います。会を発足するに当たって屋台存続に異論を持つ人と話をしました。まず公道を占拠している問題。それから衛生上の問題。「ボッタクリ」の被害もいまだにあるといいます。 ですが、屋台のなくなった福岡を想像してみてほしい。なんとも寂しい光景ですよ。色とりどりの屋台があってこそ、福岡、博多の夜ではないでしょうか。 ―行政の対応も厳しい 「原則1代限り」と切り捨てるのはいかがなものか。後継者のいない現状ではこのまま先細り、消滅するのは間違いない。これをなんとかしないといけないでしょう。 若い人たちが「自分もやってみよう」と夢を持てるような業界にしなければ。そうすれば今の経営者も若い世代の手本となるべく、意識も変わるはずです。 ―屋台業界にも問題があります その通り。ルールを守らなければ市民の支持も得られない。「今だけ、 自分だけよければいい」という発想ではいけません。価格明朗化の問題や道路の占拠問題など、業界全体で取り組むべきです。 ―業界内でも問題意識に差があるようですが 屋台のある場所によって環境が違ったり客層が異なるなど、それぞれの事情があることは理解できますが、経営者の意思統一を図らないといけないでしょう。皆の問題なのですから。 ―屋台存続のためには何が一番必要でしょう? 屋台と市民との連帯、信頼関係です。署名活動には反発もありますが、多くの方に賛同していただいてます。より多くの市民の支持を得てこそ、行政に働きかけられる。「1代限り」 とする規定など要綱の緩和を目指して、がんばりたいと思います。
存続の危機に直面する福岡の屋台文化を守ろうと、このほど「福岡市の屋台を守る会」(吉田重利会長)が発足。多くの市民の理解と支持を得るため、現在署名活動を展開している。
「屋台を守る会」が発足 吉田重利会長に聞く [2007年11月21日08:24更新]
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存続目指し 署名活動を展開

