ギニアビサウからの手紙 第11回 【上】 [2008年12月1日08:37更新]

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ソナック小学校の図書館にはHさんの写真が飾ってあります。03年の開校直前、まだ50代で急逝されましたが、この方が寄付をして私の背中を押して下さらなかったら、いまだに学校を建てることはできなかったかもしれません。

ソナック小学校に通う子どもたち


福岡在住のHさんから100万円の寄付があったのは01年です。「アフリカに学校を建てることはぼくの夢です。でも仕事があって行くことができません。馬場さん、ぼくに代わって学校を建ててください」

Hさんはさらにおっしゃいました。「人は誰でも死ぬけれど、ぼくはあの世に行くときのために(陰徳善行によって)“入り口”を作っておきたいと思うんです」

途上国で建物を造ることは簡単ではありません。95年に研修センターを建て<もう2度とやらない、まっぴらだ>と思っていましたから、よく決心したものだとわれながら感心します(寄付金のほか、チャリティーコンサートを開いたりして学校建設資金を作りました)。

02年に着工するに当たって、まずは私なりに国内で準備をしました。

研修センターを建てた際に協力していただいた韓国人の宣教師さんに連絡を取ります。「セメントは町の大きな店で買うこと(バンデン市場だとだまされる)。レンガは前もって作っておいて。まず基礎工事をちゃんとすること・・」

作業順序、資材の数量、トイレの設置に関することなどを教えてもらいました(宣教師さんは韓国で教会を建てた経験があるのです)。

また近所のある建設会社の社長さんにも教えを請いました。レンガを作るときのセメント・砂・砂利の割合、便器から浄化槽への管の勾配。まったく無知な私ですので、とにかく話を書き留めながら一生懸命に学びました。

02年6月、いよいよ工事開始。ギニアビサウに到着して思わず武者震いしてしまいました。

初めに、工事を請け負う業者のロペスとお金の話をして24日、作業に取りかかります。レモン、カシューナッツ、パパイヤの木などを切り倒し、草を刈って整地をします。乾いた土地なのでそれほど手間はかかりません。

同時に、必要な物を買いに行きます。ひとまずセメント50袋(1袋50キログラム)、鉄筋24本、砂3山、砂利2山、シャベル、つるはし、一輪車・・ 安い金額で作るためには買い物も全部自分たちでしなければなりません。

この日は店と現場とを7往復し、夕方には敷地にレンガやセメントなどの「お宝」が積まれました。その晩、ネネは寝ずの番をし、私も盗まれはしないかと心配で懐中電灯を片手に何度も見に行きました。

<【下】へ続く>

★ギニアビサウとは?