(09年3月号掲載) 「サンガーデン鞍手」(長谷川正人施設長)は、通所授産施設「鞍手ゆたかの里」など6施設を運営する社会福祉法人「鞍手ゆたか福祉会」(長谷川澄江理事長)が03年8月に開設した、全国でも数少ない小規模分離型の入所施設である。 知的障がいや自閉症、不安や緊張からくるパニックなど行動障がいのある人たち30人が、4棟の独立した居住棟で暮らす。居住棟内にはリビングルームやキッチン、風呂、トイレ、個室があり、できる限り管理や規制を排除して、一般家庭のような雰囲気で過ごせるのが特徴だ。 入所当時はひどかった行動障がいも 「叱るのではなく、話し合う」 という「スタッフ心構え5原則」の対応で大きく改善されているという。 それでも、突然泣きだしたり、自分の顔をたたいたり、また仲間同士のいさかいは度々起こる。そんな時もスタッフは静かに見守ったり、適切な声かけで、その原因は何かを探る。多くは自分の意志を表現できないもどかしさからくるという。 映画はそうした日常をありのままに描く一方、もちろんそんな場面ばかりではない。 弾けるような笑顔、スタッフや仲間とうち溶け合っている姿、生真面目に仕事に取り組む様子が淡々と描かれる。むしろ、より純な心を持っているがゆえに、この慌ただしい世の中で生きにくくさせられているといった感じが伝わってくる。 制作したのは、ハンセン病や障がい者、高齢者介護などのドキュメンタリー作品を数多く発表しているピース・クリエイト(東京・江東区)の宮崎信恵監督。 宮崎さんは、障がい者に対する差別や偏見が少なくなってきた中でも、外から見えにくい発達障がいはまだまだ無理解や偏見にさらされていると考え、彼らが決して「異質」の存在ではないこと、1人の人間として一生懸命生きていることを何とか映画で伝えたいと模索する中でめぐり合ったのが「サンガーデン鞍手」だったという。 今後の上映日程は3月22日の北九州市立大学北方キャンパス(申し込みは締め切っている)、4月1日の東京・文京シビックホールで、各地での上映はこれから。上映活動への協力を求めている。 《問い合わせ先》
福岡県鞍手町にある知的障害者入所更生施設「サンガーデン鞍手」で暮らす人たちの日常を1年がかりで撮影したドキュメンタリー映画「あした天気になる?~発達しょうがいのある人たちの生活記録」がこのほどできあがり、2月22日に鞍手町総合福祉センター、24日には春日市のクローバープラザで完成記念上映会が行われた。
「命令するのではなく、お願いする」
「勝手に決めずに相談する」
「強制せずに、促す」
「いかなる場合にも、暴力は言語道断」
サンガーデン鞍手
鞍手町新延289-2 0949(43)1200
障がいある人をありのままに 映画「あした天気になる?」 [2009年4月3日09:42更新]
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