(09年4月号掲載) 運営するのは、全国約1900カ所の作業所が加盟する「きょうされん」(旧称・共同作業所全国連絡会、本部東京都中野区)。これまで個々の作業所がインターネットのホームページを開設し、作業所の作品や商品を販売するケースはあったが、全国の作業所が連携してショッピングモールを作ったのは初めて。 現在は北海道から熊本まで51店舗だが、ゆくゆくはすべての作業所に拡大して、それぞれの作業所の売り上増を図り、働く障がい者の給料アップをねらう。 障害のある人が働く作業所は、これまで紹介してきたように、自動車部品の製造など下請けの仕事だけでなく、パンやケーキ、クッキーなどの食品をはじめ、手工芸品、陶器、絵画や彫刻などのアート作品など多くのオリジナル商品を生み出している。この中には地元で評判になった商品や地域の特産品を使った商品など特色のあるものも多い。 しかし、十分な広告宣伝を行う余裕もなく、販路の拡大が課題だった。とくに障害者自立支援法の施行で、作業所に対する補助金は大幅削減となり、作業所に通う障がい者には新たに利用料が課せられて、わずかな工賃も目減りする事態となっている。さらに昨年からの金融危機で下請けの仕事も大きく減っている。 こうした中で注目したのが、消費者の利用が増大しているネットショッピングだ。食品や雑貨、電化製品、書籍など、今やネットで買えないものを探す方が難しい。少し古い調査だが、「インターネット白書2007」では調査対象者の約70%が利用経験があるとしている。 ネットショッピングではもちろん実物にさわることはできないが、じっくり検討できることや離れた地方の商品でも気軽に取り寄せることができる利点がある。とくに、まだまだ多くの人にはなじみが薄い作業所の商品に注目してもらうにはネット利用は欠かせないところだろう。 「TOMO市場」には現在、北海道の稚内木馬館の温もりのある木工製品、青森の共同作業所ないすらいふの「りんごたっぷりパイ」、宮城・蔵王すずしろの国産大豆100%の豆腐、新潟・しろやま作業所の「そばがら枕」、埼玉・おにっこハウスの手作り味噌、東京・ゆめ工房北砂の手焼きせんべい、滋賀・わたむきの里作業所の鮒寿司、福岡からは福津市の福間サンテラスが焼き菓子やパン、筑後市のわかたけ作業所がゆずごしょうなどを出品している。 ぜひ一度、ホームページをのぞいてみてはいかがだろうか。 ★「TOMO市場」http://www.tomoichiba.jp/index.html
障がいのある人の働く作業所が出店するネットショッピングモール「TOMO市場」(通称ともいち)が今年1月からオープンしている(写真)。
ネットショップモール「TOMO市場」(ともいち)スタート [2009年5月11日11:28更新]
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