(10年7月号掲載)
だが本紙4月号で報じたように保守系会派の反発は依然として根強く、植木氏を推薦・支援する政党は今のところ表面化していない。 「確かに事務所には常駐スタッフが何人かいるし、事務局長には元市議が就任したようだ。だが政党の支援がないと活動資金や運動員の確保は難しく、女性や無党派層を狙って市民派を訴えるだけではやはり限界がある」(選挙通)。 一方、みんなの党推薦での立候補が関係者の間で取りざたされる福岡市の県議。今回の参院選では、同じく県議出身で同党候補の佐藤正夫氏が当選した2人に次ぐ約29万票を獲得、健闘した。 「吉田市長が前回市長選で獲得したのは約17万票。これに対し佐藤氏は福岡市だけで約9万票を集めた。国政選挙と市長選は投票率も違うし単純に比較することはできませんが、短期間でこれだけの支持を集められたのはやはり大きい。 県議は参院選の結果などから判断すると見られていましたが、これで出馬に踏み切る可能性が出てきたのではないでしょうか」(前出マスコミ記者)。 前回の選挙で支援した現職が落選し野党となった保守系会派。「向こうから来る分には歓迎するが、こちらからすり寄ることは絶対にない」(あるベテラン自民市議)と、吉田市長への対立姿勢は確かに表向き一貫している。 では一体誰を対抗馬に立てるのかとなると、この時期になっても会派内で意見がまとまらないのが実情だ。 まず、吉田市長の就任直後から議会で激しく揶揄するなど、対抗心むき出しだった議長経験者の自民K市議。「本人はやる気満々だが人望がまったくない。そのことに自身が気付いておらず、身内からも呆れられている」(自民関係者)。 市内選出県議や有名なラグビー選手だった会社経営者、修猷館高卒の元財務省官僚など、いくつもの名前が浮かんでは消えた。「選挙に出れば落選する可能性も当然ある。国政では依然として民主が政権を握っている以上、最終的にはリスクが高いと判断されてしまう」。あるベテラン議員は苦々しげにこう語る。野党の悲哀とでも言うべきか。結局、候補者選定は先送りされている。 今回の参院選で自民新人候補は福岡市で約18万4000票を獲得。2位の民主現職は約18万2000票とほぼ互角だった。「前回吹いた民主の風は今回はまずないと見ていい。もし民主現職VS保守会派の単純な構図になれば十分勝機はある」(選挙通)。 それでも独自候補選定が進まないようであれば、先述のように現市長との「距離」があらためてクローズアップされるだろう。「万が一にも現職支援に回るようなことがあれば、その時こそ来年の統一地方選で、市民の厳しい評価を受けることになる」(自民関係者)。
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昨夏以降「市長選へ出馬するのでは」と動向が注目されていた植木とみ子氏。すでに今春から主要企業への挨拶回りを行い、事務所も中央区に開設した。
いざ福岡市長選!(2)注目される保守系会派の動向 [2010年8月6日10:36更新]
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自民など保守系会派が現職を推す可能性は?

