(10年8月号掲載) 「町民の声を聞いて町の発展、正常化に尽力したい」。県職員として約33年、副町長として3年あまりの行政経験を前面に押し出しながら支援を呼び掛けた(写真)。 寺西氏が立候補を表明したのは、山本文隆氏と山本文男前町長が出馬の意向を示した直後。「何の前触れもなかったので驚いた」(ある町民)。そのため一部から「寺西氏は前町長のアシスト役として立候補するのではないか」との声が上がった。 出直し選挙の唯一最大の争点は「山本町政を支持するか否か」。対立候補が複数出れば反対票が分散され、前町長当選の可能性が高くなる。だから、「元側近」として援護するために、あえて第3の候補に名乗りを上げたのでは─というのだ。 「それはまったくのでたらめ。前町長が辞任した際には、町長選には出馬しないよう進言したほど」。ある陣営幹部はこう語る。 「町のナンバー2として、前町長のやり方を最も近くで見てきたのは寺西氏です。何としても自分が変えなければ、との思いから決断した」 リコール運動に加わった町議らは寺西氏を支持することを決定。地元企業や団体の支援も受けながら、住民が参加する形での町運営などを訴えている。「今回の町長選は住民同士の対立を終わらせ、また1つになるための選挙なんです」(陣営幹部)。 贈収賄事件を契機に町民の間で沸き上がった長期政権への不満と批判は、町長のリコール運動へと発展。その過程で町政刷新派と町長擁護派との間で激しい対立が生じた。 本紙は6月号で「町長の英断を望みたい」と述べたが、山本前町長は結局、住民投票実施を避ける形で辞任。出直し選挙であらためて添田町民の良識が問われることになった。 1999年から3期連続で無投票が続いていた同町長選。町民からは「今度(山本前町長を)通したら全国の笑いもの」「新しい添田町に生まれ変わる絶好のチャンスだ」などといった声が聞かれた。 ただ、三つどもえの争いとなったことは前述のように、前町長に有利となるかもしれない。 「ほんとやったら(対立候補は)1人にせんといかんのでしょうが・・」(ある男性町民)。15年ぶりに自らの意志を投票行動で示す機会を得た添田町民。はたしてどのような結論を下すのだろうか。
8月8日に行われた、前副町長・寺西明男氏(60)の事務所開き。地元選出国会議員の秘書や県議、周辺自治体の市議や労働組合関係者をはじめ、200人を超える支持者らが集まった。
「熱い夏」迎える添田町 出直し町長選は三つどもえに(2) [2010年8月19日12:57更新]
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22日投開票 15年ぶりの町長選、町民の判断は?

