被災地支援に役立てて 真水販売の柏葉食健「水の駅」 [2011年7月12日09:53更新]

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(11年6月号掲載)

真水を販売する「柏葉食健」の「水の駅」みなさんは「水の駅」をご存知だろうか。「柏葉食健」(大野城市乙金台)が福岡県内で展開している真水製造・販売所のことで、不純物がほぼ100%取り除かれた水は「安価で安心」と評判を呼んでいる。 

同社では東日本大震災以降、「被災地にこの水を送りたい」といった利用者からの問い合わせが急増しに特設HPべージを作って対応。「長期保存水、赤ちゃんの飲用として最適。現地に送っていただくことで被災者支援にもつながる」と話している。 



 

水の駅は、逆浸透法という技術を使った真水製造機で、水道水や天然水から不純物や細菌類をほぼすべて取り除き販売する、いわば「真水の自動販売機」だ(写真)。この方法で作られた水は腐りにくく、ミネラルなどがほとんど含まれない超軟水であるために炊飯や和食に最適という。 

柏葉食健は1974年創業。最初は自動販売機の管理などを行っていたが97年に自動水汲み機を開発。現在、福岡市とその近郊、北九州市のスーパーマーケット駐車場など、県内計32カ所で水の駅を展開している。

利用者は専用容器などに好みの量を入れて持ち帰ることができ、年間のべ約100万世帯が利用しているという。価格は10リットルで100円、1リットルで10円。 

同社に対する問い合わせが増えたのは大震災発生以降。特に東京都が3月23日、金町浄水場(葛飾区)の水道水から乳児用の規制値を超えた放射性ヨウ素が検出されたと発表し、水道水を粉ミルクなどに使用するのを控えるよう呼び掛けてからは「この水を東京に送りたいのだが、どうすればいいのか」といった問い合わせが急増したという。 

同社では水をペットボトルなどに詰めた状態では販売していない。そのため自社HP上に、被災地など遠隔地に送る人のために非常用長期保存水の詰め方、受け取る側のために水の性質や利用方法などを分かりやすく説明したページを新たに設けて対応している。 

柏葉食健は「『生まれたてのおいしい水』は長期間の保存が可能ですし、また乳幼児の粉ミルクを溶くにも最適です。安全・安心して飲める美味しい水が、山奥まで行かなくても気軽に安価で汲むことができることを福岡の皆様に知っていただき、被災者の方々のお役にも立てれば」

同社は、水の駅の収益の一部を被災者支援のために寄付しているという。

【問い合わせ先】 同社HPはこちら
℡ 092-403-8940