(08年9月号掲載) 麻生氏との「対立」が囁かれていた山崎拓(同2区)、古賀誠(同7区)両氏らも、次期衆院選をにらみ麻生氏支持に回るとみられるが、かねてから取りざたされている県連内の国会議員と地元議員の「内紛の構図」は依然残されたまま。 "新しい顔"による「11月9日投開票」、あるいは前倒しで「10月26日」と情報が錯綜する中、県連内に爆弾を抱える福岡では、事は思惑通りに運びそうにない。自民に対する市民の目も厳しく、一部議員は苦しい選挙戦を迫られそうだ。 「麻生氏と仲が悪いとされてきた山崎、古賀、太田誠一各氏も、しぶしぶ支持に回るようです」。こう話すのはある大手マスコミ記者だ。「次期衆院選のことを考えると、地元議員たちと歩調を合わせるしかない、というのが本音でしょう」 今回の総裁選で自民党福岡県連は国会議員を無視した形で早々に「麻生氏支持」を表明。これに古賀氏らが反発していた。だが、次の選挙で苦戦が囁かれる議員らにとって「背に腹は代えられぬ」となったようだ。 福田首相の辞任表明の2日前。福岡市内のホテルで開かれた自民県連主催のパーティーには、ほとんどの自民国会議員や地元県議らが駆け付けた(写真上)。 「国会議員の要、リーダーとして山崎拓さん、失礼、山崎拓先生が…」「(山崎氏は)私の親分」。県連会長・新宮松比古県議の発言に、会場からは失笑が漏れた。昨年の県連会長選に端を発する「国会議員vs地元議員」の対立が、依然根深いことをうかがわせるシーンだった。 昨年9月、安倍晋三首相(当時)辞任を受けて行われた総裁選。福田氏と麻生氏が出馬したが、山崎・古賀両氏は早々に福田氏支持を打ち出し、地元議員にも指示。県連は猛反発し、麻生氏支持を決めた。 今回の総裁選では首相辞任発表の翌2日、県連は麻生氏支持を決定。これに一部国会議員が激怒、「『来年は必ずあいつを会長の座から引きずり下ろす』と息巻いてましたよ」(自民関係者)。両者の関係は良くなるどころか、さらに悪化したと言える。 事務所費問題などのスキャンダルが大々的に報じられた太田誠一氏(福岡3区)。同地区はこれまで太田氏優勢で推移してきたが今回は様子が違う。その背景には「燃料の高騰などからの生活苦がある」という。「今のねじれ国会ではどうしようもない、そろそろ民主に政権を取らせてみては、といった声が出ています」(同)。 また、ある議会関係者はこう話す。「太田氏を推してきた地元保守系議員の会派では、いまだに選挙の準備はできていない。福岡市部はいわゆる『風』次第のところがあるから、こっちで票を取らないと勝負にならない」。首相辞任でスキャンダルが吹っ飛んだ形の太田氏には「おかげで選挙に勝てる目が出てきた」との声もあったが、現実はそう甘くはないようだ。 今回の総裁選の裏には、「報道などを通じて政党支持率を上げ、その勢いで解散、総選挙になだれ込みたい」との自民の意図が見え隠れする。実際、マスコミの世論調査によると、連日の総裁選報道による効果か、支持率も上昇。一時の危機的状況からは脱しそうな勢いだ。 だが、福岡においては「あいつの選挙は絶対やらん」と公言する地元議員がいるのが現状。極めて厳しい選挙戦を強いられるのは必至で、すでに一部ベテラン議員については「間違いなく落ちる」(マスコミ記者)との見方も出ている。 首相辞任という「ウルトラC」でも、自民惨敗は避けられないのだろうか。
福田康夫首相の突然の辞任を受けて現在行われている自民党総裁選。麻生太郎氏(福岡8区)の優勢が伝えられ、県選出の「新総理誕生」の可能性が高まっている。
福岡市の西に位置する、農業・水産業が盛んな前原・糸島地区。ある農協関係者は現状をこう語る。「選挙で全面的に太田さんを応援するという状況にはない、組織は宙ぶらりんです。太田支持は一部の役員だけで、農政連の中には民主に傾きつつある人もいる」
(写真=記者に囲まれる太田誠一氏)
麻生新総裁誕生か 「対立議員」も支持 11月にも総選挙!? [2008年9月18日11:00更新]
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そろそろ民主に政権を
一部ベテランは・・!?

