批判できない立憲の政治家

自民党派閥による政治資金の裏金問題で逮捕者も出る中、立憲民主党の小沢一郎衆院議員がテレビ番組に出演し、「出と入りを1円まで明らかにすればいい」「野党第1党の立憲民主党がリーダーシップをとらないといけない」述べた。

しかし、立憲民主党にできるかというと「それは無理」と断言できる。
なぜなら「政治とカネ」を追求できない資金管理をしている政治家が含まれているからだ。

政党交付金7億円以上を返還せず

立憲民主党と一口に言っても、旧民主党の結成から解党、その後も離合集散を繰り返し 系統がいくつかある。
弊社が問題視しているのは、
民主党 → 民進党(→希望の党) →(旧)国民民主党 → 立憲民主党
と流れていった政治家の一部である。

令和2年9月、(旧)国民民主党(代表 玉木雄一郎氏)と(旧)立憲民主党(代表 枝野幸男氏)は共に解党して 新たな「立憲民主党」を立ち上げた。
その際、(旧)国民民主党の47都道府県総支部のうち、36の総支部が 国から交付された政党交付金を返還せず 別の政治団体を設立してそちらに移動させていることが 弊社の調べで判った。

その金額の合計は  7億2318万4594円と半端ない金額だ。
解党したのであれば 政党交付金は国庫に返納するべきだが、解党直前に寄付金という名目で移している。

その中には、一時的に別の政治団体に移動させて、その後新たに立ち上げた 立憲民主党の県連総支部に全額移したところもある。
佐賀県がその例で、国民民主党佐賀県総支部連合に残った 6277万8940円(このうち1853万1599 円が政党交付金)を 佐賀県民主改革協議会にいったん移し、その後設立した立憲民主党佐賀県総支部連合に移動させている。
政党交付金の残額の処理として適切か議論はあると思われるが、引き継いだ総支部の資金として使っていくので 悪質性は感じられない。

ところが、他県では いったん設立した団体に移動させた後、 個人の後援会に移動させ、個別の政治活動や選挙資金に充てている不届きな例が数多く見られる。
これは「みんなで渡れば怖くない」確信犯的な資金移動で、税金の横領で悪質と捉えている。


佐賀県民主改革協議会の令和2年分の収支報告書
オリジナルのファイルは こちら →






政党助成法では、「政党の支部が解散する際、政党交付金の残余は国庫に返還する」と規定されているが、使途については定めがない。
それをいいことに、旧国民民主党の全国の総支部の多くが、解党が決まってから 「寄附」という名目で 他の政治団体にいったん政党交付金を移している。


その後、新しく設立した立憲民主党の各総支部に移動させ、党の活動資金として共有したのなら そこまで目くじらを立てることもないだろう。
しかし、原資が政党交付金と知りながら、ごく一部の
政治家後援会などに移し、政治活動や選挙活動に流用しているのだ。

所管する総務省は「その使途について調査する権限はない」としており、国民の判断に委ねられているが、警察関係者は「公金横領に当たる可能性がある」と話す。

以下、総務省が公開している「政党交付金等使途報告書」を元に解説する。




旧国民民主党の解党が決まった令和2年9月の時点で、全ての都道府県連や各総支部ではそれぞれ政治資金に残余があった。
政治資金と一口に言うが、大きく次の4つに分類される。

① 政党がパーティーなどの事業で集めた資金
② 党員や議員、個人や団体から集めた寄付金
③ 党本部から支出された交付金
④ 国庫から支出された政党交付金

政治資金の残余と言っても お金に色はなく混在しているが、④の政党交付金に関しては、毎年何に使ったかを国に報告する義務があり、総務省が公表しているので、総支部ごとに政党交付金の額を確認することができる。

下図は、公表されている政党交付金使途等報告書を元に作成したもので、令和2年の旧国民民主党の各都道府県連から移動した政党交付金を一覧表にしたものだ。

→ 政党交付金使途等報告書(令和3年3月26日公表、令和2年分 解散分)

各都道府県連は、解党が決まってから「●●改革協議会」なる政治団体を設立し 政治資金の残余を移動させているが、36の都道府県についてはその中に政党交付金が含まれていて、その合計額は 7億2318万4594円に達する。

本来は残余として返還すべきところを、解党前に慌てて設立した政治団体に寄附として移動させておりそれだけでも問題と思われるが、看過できないのはその先の使われ方だ。
前述の佐賀県連のように、一時的に移しただけで 新設した都道府県連に全額すぐに戻し、全員で共有するならまだ許されよう。
しかし、各都道府県の●●協議会からの資金移動を確認すると、個人の後援会に移っている例が数多く見られるのだ。

政党交付金は税金が原資で国民1人あたり250円で計算されている。
●●改革協議会が いったん入った資金をどのように移動させたかは、各都道府県選挙管理委員会が公表している政治資金収支報告書をチェックすれば分かる。

令和2年から4年まで3年間分の政治資金収支報告書は各都道府県が公表しており、興味のある方は、お住まいの都道府県について「令和2年、●●県改革協議会、政治資金収支報告書」などのキーワードで検索すれば大方見つかるので確認して頂きたい。



 

個人資金に流用する輩

1月30日の参議院予算委員会の審議で、立憲民主党の小西洋之議員が自民党の「政治とカネ」の問題を追及、質問の最後に「岸田政権を打倒して 正しい政治を取り戻す立憲民主党がその先頭に立つ」と決意を述べた。
どうやら小西議員は、党内に「正しくない」ことをやってきた議員が多数いることを知らないようだ。

政党交付金を個人の後援会に流用している例を、長野県改革協議会を例に解説する。

同協議会の令和2年から4年までの政治資金収支報告書をまとめたのが下図だ。
旧国民民主党長野県連は、令和3年9月に解散をする際、県連の資金残余 6736万6378円を 新たに設立した長野県改革協議会に移動させているが、そのうち 3170万5137円が政党交付金だった。

長野県連の令和2年政党交付金等使途報告書
※ ブラウザによっては閲覧不可、印刷はできないことになっている

同協議会は、その年のうちに 新設された立憲民主党長野県連に 300万円だけ寄附として移動させた。
https://www.pref.nagano.lg.jp/senkan/syuushihoukoku/r02/sonota/documents/028940-2.pdf

令和3年になると、同協議会から立憲民主党県連に273万円、立憲民主党長野県5区総支部に200万円を支出しているが、立憲の国会議員下条みつ氏の後援会に 980万円、篠原孝氏の後援会に1536万円、羽田次郎氏の後援会に1826万円を移動させている。
https://www.pref.nagano.lg.jp/senkan/syuushihoukoku/r03/sonota/documents/039350.pdf

令和4年には、既に事実上政界を引退している寺島義幸氏の後援会に300万円を移動させている。
https://www.pref.nagano.lg.jp/senkan/syuushihoukoku/r04/sonota/documents/049140.pdf

長野県改革協議会の原資は、民進党から旧国民民主党と引き継いできた政治資金だが、その約半分は政党交付金である。
同協議会から新設された立憲の県連や総支部に支出したのは 773万円で、4642万円を個人の後援会に移動させており、明らかに政党交付金が個人の後援会に流れている。

民進党時代に同じ釜の飯を食った 立憲の杉尾秀哉参院議員への支出はない一方で、既に引退したはずの寺島義幸氏の後援会に300万円を支出しているというのも不思議だ。
結局は、民進 → 旧国民 →(希望)→ 立憲民主、と常に行動を共にした仲間で山分けということだろう。

本稿のタイトルは、「批判できない立憲の政治家」であるが、政党交付金を迂回させて自身の後援会に流用している政治家に、「政治とカネ」を追求する資格はない。



 

ところで、政党交付金を「●●改革協議会」に移した36都道府県連の中で、最も金額が多かったのが 残念ながら福岡県連(代表 城井崇氏)である。
旧国民民主党福岡県連は、資金の残余 1億1022万2578円を 福岡県改革協議会に移動させているが、そのうちなんと 8079万1331円が政党交付金だった。


その後の福岡県改革協議会からの支出については、また別の機会に説明したい。



さて、下表は 旧国民民主党の都道府県連以外の支部で、政党交付金の残余を別団体に移した支部の一覧である。
総務省の「政党交付金使途等報告書、令和3年3月26日公表(令和2年分 解散分)」を参考に作成した。

当時、旧国民民主党では全国47都道府県に163の支部が存在していたが、そのうち44の支部で 解散直前、政党交付金の残余を別の政治団体に移していた。
そのうち、新潟1区、和歌山2区、福岡6区の3支部は、前述の「●●改革協議会」に移しているので問題はないが、他の41支部は 直接個人の後援会に移動させている。

全部を調べた訳ではないが、確認した限り 個人後援会から都道府県連や新設した支部に戻した例は殆どなかった。
つまり、政党交付金を個人後援会に移動させた後は、自身の政治活動に使っているのである。

この中には、引退や浪人中の政治家が含まれているが、現職の立憲民主党の国会議員として 自民党の裏金問題を厳しく追及している者もいる。
自分にはとことん甘い政治家ばかり、岸田総理がその筆頭だが 立憲民主党の中に多数いることは間違いない。

立憲にも「汚れた雑巾」

日の衆議院予算委員会、立憲民主党の野田佳彦議員の質疑は迫力があった。
野田氏は、30年前のリクルート事件後に自民党が策定した「政治改革大綱」で、閣僚や党役員は派閥の長を辞めると決めていたにも拘わらず、岸田総理が総理に就任しても派閥の領袖を辞さなかった理由を尋ねたが、総理は「反省しなければならない」とだけ述べ 答えることができなかった。

また、総理が大臣規範に反して政治資金パーティを頻繁に開催してきたこと、広島での総理就任の祝賀会を脱法的に行ってきたことを挙げ、「抜け穴づくりの先頭に立っている」と語気を強め、自民党政治刷新本部長を務める総理に本部長を辞するよう求めた。
本気度が感じられない総理の改革姿勢を炙り出す質問は的確で見る者を唸らせた。

一方で、その後に登場した福岡10区の立憲、城井崇議員の質疑には溜息が出た。
26分間で 新しい内容もなく、総理から何一つ引き出せないまま終了、野田議員と同じ松下政経塾出身だが 格の違いだけが印象に残った。

スキルの問題もあるが、立憲は「政治とカネ」を追求する議員の人選を間違ったようだ。
実は、城井氏は自身のSNSなどで「裏金議員の退場を厳しく求めます」と声高に叫んでいるが、実は自身も政治資金の還流を地元紙に指摘された過去がある。
平成26年1月9日の記事で、城井氏が 税金の掛からない政党支部に寄付した後、同日中に自身の後援会に還流させることにより、所得税控除で約535万円の還付を受けていたと報じた。

更に、令和2年9月の旧国民民主党解党時、政治団体「福岡県改革協議会」なる団体を新設し、政党交付金が約7割含まれる県連総支部の資金 約1億1000万円を移動させ、自身を含む国会議員の選挙資金として還流させているのだ。
これについては後日詳しく報じるが、政党交付金を自身の選挙資金に還流させている議員は退場しなくてよいのだろうか。

野田議員は、裏金議員らが多く含まれている自民党の政治刷新本部を「汚れた雑巾では汚れを落とすことはできない」と指摘した。
その通りであるが、身内の中にも同じく汚れた雑巾があることを恐らくご存知ないのだろう。

今年の十大ニュース

今年もあと残すところあと3日となりました。
県内各地から数多くの話題を提供頂きました。
感謝の意を込め、弊社が選ぶ十大ニュースを発表します。




10位 春日市長、資産報告に虚偽記載の疑い

7期目の選挙も楽勝だった春日市の井上澄和市長、情報開示を拒む姿勢は大任町並みと指摘する声も。
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9位 我がことだけ、なりふり構わない 稲富修二代議士

4月の統一地方選、立憲の稲富代議士は 他党の県議と2連ポスターを作ったかと思えば立憲のN市議の支援は一切せず、理解に苦しむ行動が目立つ。
いったい何がしたいのか。
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守谷県議は国民民主党幹事長代行(当時)、現在は常任幹事

 

8位 ワクチン接種後の副反応被害が表面化

今年も新型コロナウイルスワクチン副反応被害に関連する記事を書いた。
来年も マスコミが報じない影の部分にスポットを当てていきたい。
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7位 立憲県連顧問の吉村氏、政党支部の残金900万円を自身の政治団体へ

「政治とカネ」の問題を追求するはずの立憲民主党、その県連顧問がこれでは まともな追求ができるはずがない。
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6位 飯塚市の坂平副議長、百条委員会を振り切る

「今すべき事を、今行います。」と当たり前のことを公約に掲げたにも拘わらず、再選を果たした飯塚市の坂平市議、来年は 素晴らしいゴミ焼却施設建設のオピニオンリーダーとして期待が集まっている。
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5位 田川地区、介護と政治の深い闇

田川地区の介護保険料が高いのはなぜか。
政治家が介護事業に関わっていることとの関係を検証した。
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4位 現職の二場公人氏を破り 村上卓哉市議が新市長に

今年の統一地方選も各地でメイクドラマがあった。
中でも特筆すべきは田川市長選挙だろう。
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3位 佐々木県議会副議長、説明責任果たさず

田川市には清潔な県議会議員が必要です。
政務活動費の支出の仕方や、親戚の県道取得への担保提供、報道を無視し続ける不誠実な態度は、政治の不信と疑念を増幅させています。
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2位 進む 利権絡みの国道3号広川~八女バイパス建設

国道3号、八女市と広川町の住民が 渋滞解消を望んでいるのは 広川から久留米に向かう箇所だが、広川~八女に600億円の利権バイパスが実現しようとしている。
福岡県民の負担は200億円、その分他の道路の整備が遅れる。
誰も止めようとしないのはなぜ?
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1位 町村会会長選挙で大どんでん返し、永原町長敗れる

田川市長選で永原氏の義弟、二場公人氏が敗れたのに続き、福岡県町村会会長選挙で永原町長がまさかの敗戦、流れが変わったと実感した瞬間だった。
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以上ですが、こうして振り返ると やはり筑豊の話題が多いことに気づかされます。
来年も良い世の中になるよう情報発信に努めて参ります。
それでは、良いお年お迎えください。

自民党批判、稲富氏にブーメラン

12日の衆院本会議に、松野博一官房長官の不信任決議案が提出されたが、賛成少数で否決された。
立憲民主党が松野官房長官の辞任を求めるのは最大野党として当然であるが、趣旨説明の登壇者の人選を間違ったようだ。

登壇したのは福岡2区の稲富修二議員、自民党の政治資金パーティの問題、裏金づくりを
疑惑の域を超えて、疑獄といわれるほど、近年まれにみる異常事態
政治に対する国民の信頼は、地に堕ちた
と痛烈に批判、更に
自民党政権のもとで真相解明が進むのか甚だ疑問
自民党政権の自浄作用にはとても期待できない
と畳み掛けた。

堂々とした趣旨説明だったが、一方で稲富氏を知る関係者から批判の声が上がっている。
というのも、令和2年9月の国民民主党解党時、残った1億円以上の資金を将来にわたり身内に還流させるための政治団体が新たに設立され、同3年10月の衆院選前に 500万円を受け取っているからだ。

この件については 後日報じるが、税金が原資の政党助成金の還流である。
パーティ券のキックバックを誤魔化して脱税した自民党議員も悪いが、国民の血税をマネーロンダリングして懐に入れている点ではもっと悪質だ。
立憲には「政治とカネ」の問題は厳しく追及してほしいが、ブーメランが返ってこない議員を選ぶ必要があるだろう。

立憲「政治とカネ」追求、問われる本気度

立憲民主党の城井崇議員や稲富修二議員は、12月8日の衆議院予算委員会を どういう思いで聞いていただろう?
質問に立った元代表の枝野幸男議員の追求は迫力があった。

安倍元首相が亡くなった昨年7月8日付で、「自由民主党山口県第4選挙区支部」と安倍氏の資金管理団体「晋和会」の代表者が妻の昭恵さんに代わり、7月から12月までの間に約1億3000万円が 第4選挙区支部から晋和会に寄付として移されていた。

枝野氏は、同選挙区支部には県議市議が多数いるにも拘わらず、安倍氏が亡くなったその日に政治家でもない私人の昭恵さんが支部長に就いた点、昭恵さんが代表を務める第4選挙区支部から同じく昭恵さんが代表を務める晋和会に資金移動がされた点について、公党の体を成していないと断じた。

支部の資金には ①政党助成金や②支援者からの寄附金の他に、③安倍氏個人の寄附金、④安倍氏の政治資金パーティーで集めた金が含まれているので、一部を 安倍氏の資金管理団体に戻すというのも分からないではないが、問題は支部内で民主的な手続きを踏んだ上で 昭恵さんが代表になり、資金移動が行われたかだろう。


枝野氏の追及はさすがだが、立憲福岡県連顧問の吉村敏男氏が行った資金移動はご存知だろうか?
全く同じ構図であり、枝野氏が事前に知っていたら この日の質問はできなかったかもしれない。

吉村氏は平成31年4月、県議に落選し他の地方議員がいたにも拘わらず旧国民民主党福岡県第8区支部の代表に居座り、令和2年9月の同党解党に伴い、支部解散の直前に自身の後援会に約900万円を移動させた。
吉村氏の場合、支部の資金は 個人の寄付やパーティ収入ではなく ほぼ全額が政党助成金が原資なので 質が悪い。

折しも立憲福岡県連は、昨年市長選に出た田中慎介福岡市議の資金管理団体が、寄付金など収入約336万円を政治資金収支報告書に記載していなかったという理由で、田中市議を無期限の役職停止処分とすることを決めたばかり、「政治とカネ」の問題には厳しく対処する点をアピールした。

枝野氏が 衆議院予算委員会で 山口県「自由民主党第4選挙区支部」の資金移動がおかしいと指摘しているのに、城井氏や稲富氏が吉村氏の資金移動を不問にできるだろうか。
立憲民主党福岡県連が本気で「政治とカネ」の問題に取り組む気があるのか 地元マスコミも注目している。


立憲民主党福岡県連ホームページより

こういうのを嘘つきと呼ぶ

自民党の支持率が下がり 維新も大阪万博の無駄遣い問題で失速、存在感を増す千載一遇のチャンスなのだが、立憲民主党に失望する声が上がっている。

立憲の岡田克也幹事長が、11月26日のNHK「日曜討論」で「物価高対策として消費税の減税というのは考えられない」と発言、その後 28日の定例記者会見で、発言の趣旨を、「今回の物価対策として消費税の減税は考えられない」「法改正等を要するため短期的な経済対策としてなじまない」と釈明した。

「今回は時間がかかるので考えない」と受け止めるが、昨年7月の参議院選挙における立憲の公約には、「消費税を時限的に5%減税」と明記していた。
選挙後もあらゆる生活用品の価格が上がり、大多数の国民の可処分所得は下がっている。

「公約の実行、いつやるの?」「今でしょ」という声が聞こえてきそうだが、立憲が 消費税減税をやる気がないことが明らかになっている。
というのも、泉健太代表が 11月11日、次期衆院選公約の原案となる経済政策「人からはじまる経済再生」を発表しているが、そこで「消費税を時限的に5%減税」は削除されているからだ。

結局 消費税減税はやらないということらしい。

これについて、泉代表は、「今は需給ギャップが大きいとかコロナで消費が痛んでいるという環境にないので、消費税5%減税という局面ではない。撤回した訳ではないが、今それを訴える状況にはない」と説明している。

こういうのを 嘘つきと呼ぶ。
堂々と公約破りをするようでは立憲への支持は広がらないだろう。


立憲民主党ホームページより

立憲県連代表が欠席

近頃 立憲民主党に入党した佐々木允県議の第86代福岡県議会副議長就任祝賀会が11日、市内のホテルで盛大に執り行われた。
原口剣生自民党県連会長はじめ、県議会各会派の代表、県の幹部職員も多数参加、また地元田川市からは約200名が駆け付け、副議長就任を祝福した。

ある政治家が挨拶の中で、「九州の県議会の中で、特に自民会派が過半数を占める福岡で、民主系会派の県議が副議長に就くのは 普通ではあり得ないこと、そこには『高度な政治的判断』があった」と述べた。
佐々木氏本人も 「近畿・中四国を含め 西日本の地域で、民主系会派から選ばれた唯一の副議長」と表現した。

確かに、「民主系(昨年まで社民党)」「3期目」「42歳」と 副議長になるには不利な条件が揃っているにも拘わらず、並み居る自民会派の県議や 期数の多い県議を押しのけて副議長に就くというのは不自然だ。
この人事を快く思わない者が相当数いることが想像されるが、不利な条件を覆すだけの「高度な理由」があってのことだろう。

さて、この有り難い人事にさぞや 立憲の政治家は喜んでいると思いきや、今一つ お祝いムードが伝わって来なかった。
というのも、福岡県内の国会議員5人のうち、本人が姿を見せたのは稲富修二衆院議員だけ、それも短時間いただけで 会場を後にしたからだ。
3人の国会議員は秘書が代理出席、そして肝心要の党県連代表 城井崇衆院議員は 代理出席すら出さない「欠席」だった。

自民党県連の幹部らがはるばる遠方から出席していたのとは対照的で、マスコミ関係者には 佐々木氏の立憲入党が歓迎されていないと映ったようだ。

我がことだけ、なり振り構わぬ稲富さん

福岡2区、立憲民主党の稲富修二議員のファンは多いが、民主党→民進党→希望の党→旧国民民主党→立憲民主党と 政党を渡り歩き、政治信条が不明、何をしたいか分からないという声もよく聞く。

その稲富氏、解散があるかないかと言われていた先月中旬、博多区住吉の日本共産党福岡県委員会を訪ね、次期衆院選における選挙協力を要請している。
最近でこそ 立憲の泉健太代表は 野党候補一本化に舵を切る発言をしているが、訪問当時は共産との選挙協力を否定していた。
当然ながら、県の幹部は「まずは 貴方の党のトップの考えが変わる方が先でしょう」と回答を避けたという。

国会に踏み止まれるかどうかの死活問題で同情は禁じ得ないが、党首が選挙協力しないと明言する中、スタンドプレーで選挙協力を求めるのは 組織人としてどうかと 党内から批判の声が聞こえて来た。

我がことだけ、なり振り構わぬ姿勢は4月の統一地方選でも見られた。
稲富氏に近い現職市議が 中央区1、南区2、城南区1 いたが、1年前から各区に もう1人ずつ公認候補を立てることを決めた。
立憲の政党支持率から 全員が当選するのは難しい。

中央区の田中慎介市議が福岡市長選に昨年9月、突然立候補を表明したのは、そのまま市議選を迎えると共倒れする危機感があったからというのが、関係者の一致した見方だ。
市長選に出たことが功を奏し、田中氏は復活当選を果たすことができた。


下表は2区の市議選における民主系候補者の当落結果である。
大方の予想通り 立憲の議員が各区で1人ずつ落選、南区では現職の成瀬氏が落選し 新人の小竹氏と入れ替わった。

注目は 前回よりどれだけ民主系の票が増えたかという比較、3区合計でちょうど1万票増えている。
新たな票の掘り起こしができたことで次の衆院選に繋がる。
結局 稲富氏が得をしたということだ。

その戦略には 「あっぱれ!」を出すしかないが、落選した候補者たちはただの駒に過ぎなかったということか。
人を大切にしない政党や政治家から、人心は離れていく。

代議士は新人優先? 立憲民主党

知らない番号から電話が掛かってきて、出ると立憲民主党の代議士事務所からだった。

電話の女性「こちらは衆議院議員の稲富修二事務所でございます。いつもご支援頂きありがとうございます。市議会議員の選挙が始まっております。今回の選挙で新人の市議候補 Aを稲富は信頼して応援しております。新人ですから大変厳しい選挙を戦っております。どうかご支援をお願い致します。

私「そうですか。稲富さんは、Bさんは応援していないんですか?

実は、私の住む選挙区では、立憲から現職のBさんと新人のAさんという2人の公認候補と無所属で労組が支援するCさんという現職が市議選に立候補している。
選挙の半年程前から 稲富代議士は Aさんと県議予定候補、Cさんと県議予定候補の3連ポスターをそれぞれ作成し、区内に張り巡らしていた。

しかし、Bさんとの3連ポスターがない。
無所属のCさんとの3連ポスターがあるのにBさんとのポスターが1枚もないことから、かねがね不思議に思っていた。

電話の女性「新人が出てますので、稲富がそちらを応援するということで、2期目だと そちらはそちらでやって下さいということです。

私「稲富さんは新人しか応援しないということですか?

電話の女性「いえ、新人が出てきたので、そちらを優先的に応援するということです。

私「優先的に? 電話を受けた人は1票しかないので、稲富さんがこちらに入れてくれとお願いすればそうしますよね。立憲から2人出ているのに、稲富さんがAさんに入れてくれと言ってるということですね。

電話の女性「申し訳ありません。私がAの応援をしておりまして…

女性は恐らくAさんの友人、是非ともAさんを当選させたくて、人の嫌がる電話掛けを進んでして下さっている方で、渡された原稿を読んでいるだけだろう。
質の悪い相手に当たって申し訳なかったが、受け答えの想定問答までは指示がなかったと思われる。

これがAさんの選挙事務所からならいいが2区総支部の稲富事務所からの電話、立憲内部で片方の公認候補の投票を呼び掛けても許されるのかどうか分からないが、何だか筋が通らない気がする。

立憲の戦略に不安の声

告示日まで1ヵ月を切った福岡市議会議員選挙、早朝の交差点や駅前に立候補予定者が立ち、街中には2連・3連ポスターが貼られ選挙モードとなってきた感がある。
今回、維新が全7区に候補者を揃え議席増を狙うほか、国民民主が4人、参政党が3人、れいわが1人 新人を擁立し初議席獲得を目指している。

こうした中、立憲民主党の支持者から議席を減らすのではないかと不安の声が上がっている。
というのも、中央区(定数7)、南区(同11)、城南区(同6)、早良区(同9)、西区(同8)に、それぞれ2名ずつ公認候補を擁立するからだ。
そこに国民民主の新人や民間労組が支援する現職が立候補するため、民主系の票が割れることが想定される。

立憲の支持率からして全区で2名当選というのは厳しいと思われ、最悪の場合2名とも当選ラインに届かない選挙区があるかもしれない。
特に新人は厳しい。労組の組織内候補ならいいが、一般からスカウトされた新人が顔を売るには時間がなさ過ぎる。
最近、自分だけ勝ち残ることに注力する政治家が目立つが、この状況下で 右も左も分からないまま健気に頑張っている新人を見ると つい応援したくなる。

新人をただの駒として扱うような政党や政治家は、いずれしっぺ返しを食らうだろう。

さすがにやり過ぎの声、他党代議士と2連ポスター

春の統一地方選で5期目を目指す守谷正人県議(城南区・国民民主党)、今回は無所属で出馬するとして、福岡2区の稲富修二衆院議員(立憲民主党)と共闘で国政報告会や新春の集いなどの催しに参加し精力的に取り組んでいる。

そして、最近稲富議員との2連ポスターがお目見えしたのだが、「これはさすがにやり過ぎ」という声が上がっている。

いくら守谷県議が無所属といっても、国民民主党福岡県連の幹事長代理という要職にあり、そのことは県連ホームページにも掲載されている

組織の幹部なら、自党の党員を増やすことに注力し党勢拡大に努めることが当たり前、他党を利する反党行為とも取れる。

これでは「身分を隠して選挙で勝ちたいだけ」と批判されても仕方がない。
同じ2区内、お隣の南区の県議選(定数4)には 国民と立憲の両方から立候補予定でガチンコ勝負、これが本来の姿と言える。

一方、福岡市議選には国民から4人の新人が出馬予定、各選挙区とも立憲の候補と票の奪い合いで厳しい戦いが予想される中、政党名を堂々と掲げて挑戦する。
玉木雄一郎代表も「福岡市の国民民主党の仲間をよろしくお願い致します」と動画で呼び掛けている。

県連幹部には 彼らを応援する役割があるはずだが、玉木代表や新人は守谷幹事長代行の無所属出馬や他党国会議員との2連ポスターについて、どのように受け止めているだろうか?

幹事長代行が無所属で出る不思議

「つくろう、新しい答え。」というキャッチフレーズで 党勢拡大に努める国民民主党、福岡県総支部連合会が、来年4月の統一地方選の候補者擁立を進めている。

福岡市議選には、中央区 弓洋子氏(52)、早良区 前野まみこ氏(39)、西区 松本れいこ氏(28)、博多区 野田きよし氏(46)、いずれも新人の4人が挑戦する。


また、大野城市議の松田みゆき氏(46)は4期目に、元南区県議で7月の参院選に立候補した県連代表の大田京子氏(44)は県議再挑戦が決まった。

ここで疑問なのが 党県連「幹事長代行」の肩書を持つ、守谷正人県議(城南区)の名前がないことだ。
守谷県議は九州電力総連組織内議員、生粋の国民民主党議員のはずだが、県議事務所には国民民主党の文字が見られず、なぜか駐車場に立憲民主党の稲富修二衆院議員や古賀之士参院議員らの立て看板が設置されている。
ちなみに、稲富議員の看板は旧民主党時代の6年前のもの、古賀議員は倒れ掛かっていて とても大切にされているようには見えない。



国政政党として県議会に1~2議席確保しようとしている時、幹事長代行が 他党の看板を立てるはずはない。
国民民主党を離党して立憲民主党に移ったのなら理解できるが、国民県連のウェブサイトには そういったことは書かれていない。

こうした中、守谷県議が無所属で出るということが判った。
立憲の稲富議員のチラシには、「中央区・城南区・南区(福岡2区)現職の市議会議員・県議会議員と共に力を合わせがんばってまいります!」と書かれ、そこに 「守谷まさと 無所属」と記されている。

国民民主党と立憲民主党の両党から票をもらうということだろう。
さすがに関係者の間からは、「新人が国民民主党で挑戦しようとしているのに幹事長代行がこれでいいのか」「立憲の国会議員と同じチラシに出るのは反党行為では」と批判の声が出ている。

いやいや、これが 守谷県議の「つくろう、新しい答え。」でしょう。

仲間の集会に行かない候補者

4月9日、福岡市中央区の中央市民センターで 立憲民主党の衆院議員、稲富修二氏の国政報告会が行われた。
500席定員で立見が出るほどの盛況ぶりだったが、稲富氏本人は 直前にコロナ感染者との濃厚接触者になったということで、リモートでの参加となった。

檀上には、立憲民主党の 野田国義 参院議員、仁戸田元氣 県議会副議長(西区)ほか 県議・市議の姿があったが、なぜか 参議院議員選挙を目前に控えた 古賀之士氏がいなかった。
ちょうどその頃、中洲地区と天神地区を結ぶ春吉橋の新橋完成式が開催されていたが、古賀氏はそちらに出席、高島市長の隣でテープカットを行っていた。

稲富氏の人気で一定票が見込める福岡2区、コロナ禍でこれだけの支持者が集まる集会は 選挙の抱負を語る絶好の機会、支援の輪を直接呼びかけることができたはずだ。
それよりも古賀氏はテレビニュースに映ることを選択したと思われる。
しかし、集会に出席しないにしても、稲富氏のようにリモート参加や ビデオメッセージも可能だったが それも無かった。
集会の最後こそ 「参院選は古賀之士を宜しく」というアナウンスがあったが、このタイミングでの本人不参加はあまりにも不自然だ。

昨年の衆院選前は 稲富氏と古賀氏の2連ポスターが街中に貼られていたが、参加者からは、「FXの古賀氏との間に相当深い溝があるのでは」という声が聞こえてきた。

衆院選・福岡の結果

短期決戦となった衆院選が終わった。
戦前の予想通り、福岡1・3・4・6・7・8・11区は自民候補が無難に勝利したが、注目を集めた2・5・9・10の接戦区は深夜までもつれる結果となった。

2区は自民鬼木誠氏が立憲稲富修二氏の追撃を振り切り、稲富氏も前回に引き続き 比例復活枠に滑り込んだ。
5区は立憲新人の堤かなめ氏が勝利、原田義昭氏が 新人に公認を譲らなかったことが結果的に自民党にとって裏目に出た。
今回、他にも 地方の声を無視して公認候補が敗れた選挙区があり、党本部も 公認の決め方について見直す必要があるだろう。

9区は無所属の緒方林太郎氏が自民三原朝彦氏を破った。
民進党元職だが 連合の支援も受けず、共産候補もいる中での勝利は見事だった。
10区は野党共闘の立憲城井崇氏が接戦で自民重鎮の山本幸三氏をかわした。
北九州市の自民現職2人が敗れたことで、地元支持者からは中央へのパイプが絶たれたとして落胆の声が聞こえてきた。

九州比例ブロックでは、予想に反して 公明党が1議席伸ばして4議席に、国民民主が1議席を獲得、維新は獲得した2枠に4区阿部弘樹氏と1区山本剛正氏が入り、また 比例単独に回った共産現職(10区)田村貴昭氏も 当選した



 

国民民主党の分裂

国民民主党の大半の国会議員が立憲民主党に合流するようだが、全ては次の選挙で勝てるかどうかが判断基準の様だ。

合流に参加しない玉木代表であるが、代表就任後は、自身の特大顔写真入りの政党カーを走らせるなどして知名度は上がるも、重鎮が顔を揃える立憲に移れば平議員になる可能性が高く、メリットはないと思われる。

前原誠司議員は、共産党とは協力できないという理由を口にしているが、民進党代表として希望の党との合流を決め、枝野氏らを排除した張本人だけに動けないだろう。
二人に共通して言えるのは選挙が強いこと、これからも国会で自由に暴れ回ることを期待している。

ところで、福岡の国民民主党の現役議員は、2区選出の稲富修二議員、10区の城井崇議員、両氏とも前原氏に近いとされているだけに動向が注目されている。
今週末、地元の支援者と相談して決めるとのことだが、政治信条を貫いて次のステップに進んで頂きたい。



 

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福岡2区・戦いは始まっている

衆議院議員の任期も2年3ヶ月が経過し、冒頭解散か、都知事選と同時か、それともオリンピック後か、関係者は総選挙の時期に関するニュースに過敏に反応するものだ。

議員の先生や事務所のスタッフにとってみれば、選挙の当落は死活問題、1月20日に通常国会は始まったが、議員の先生方は毎週末地元に戻り、朝から晩まで地域を回ることになるだろう。

福岡2区には,鬼木誠議員(自民党)と稲富修二議員(国民民主党)の2人の現職がいるが、双方とも時間を見つけては交差点で有権者に挨拶に立つなど努力を惜しまない人物だ。

鬼木氏は2月8日に天神スカイホールにて「早春のつどい」を、稲富氏は2月11日にエルガーラ大ホールにて「新春のつどい」を開催予定で、それぞれが国政報告と今年の決意表明を行うとしている。

2区のためには2人の国会議員がいることは有難いことだが、前回の選挙で稲富氏が比例復活した結果、たまたまこうなっているだけで、次期選挙では雌雄を決することになるだろう。

立憲民主党と国民民主党の合流は実現しながったが、今の国民民主党の政党支持率では、次期選挙で稲富氏の比例復活の可能性は少なく、選挙区で確実に勝ち上がるしかない。



一方、鬼木氏は前回小選挙区で勝ったが、次期選挙で共産党が候補者を擁立せず稲富氏を野党統一候補として一本化すれば、戦況が厳しくなるのは必至だ。



政局によって今後の情勢がどうなっていくかは不明だが、当事者は目の前のことに集中するのみ、戦いは既に始まっている。

春田久美子・参議院予定候補

衆参同時選挙も噂されていたが、国会も閉会し、参議院選挙に向けて立候補予定者は一斉に走り出した。

前回から福岡選挙区は、定数が1議席増えて3人区となり、公明党は下野六太氏の公認をいち早く決定し、議席確保を目指している。

それに比べ国民民主党福岡県連は、民進党だった野田国義氏が立憲民主党入りしたため、足並みが揃わず最後までもたついた。

5月の時点では、国民からは擁立せず、野田氏を支援すると決定していたが、党本部の意向で弁護士の春田久美子氏を急遽擁立することになり、選対本部長には前回の参院選でトップ当選を果たした古賀之士氏が就任した。
しかし、福岡2区の衆議院議員稲富修二氏は選対役員就任を固辞し、挙党体制とは言いがたい状況のようだ。

昨日、春田氏の事務所を訪ねてみたが、1週間後に公示日を控えているにも拘らず、スタッフが1名のみ、討議資料すら準備されておらず、空しい雰囲気が漂っていた。
ある陣営が実施した世論調査によると、春田氏の支持率は5%に満たないという結果で、もう泡沫と囁かれ始めている。

負け方によっては春田氏の経歴に傷がつくことになりかねず、地元を完全に無視した党本部の無謀さには呆れるばかりである。



 

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走り始めた南区公明党

福岡市南区の県議会議員の定数は4議席で、自民党2、国民民主党1、公明党1議席だったが、今回は衆議院議員稲富修二氏の秘書である、荒武みるき氏が無所属で出馬し、台風の目となって混沌として来た。
自民党の加地邦雄氏と樋口明氏は共に議長経験者として、トップの座を目指し選挙運動を進めており、国民民主党の大田京子氏と無所属の荒武みるき氏は、共に国民民主の稲富修二氏と繋がりがあり、稲富票はもちろん労組票や反自民票、無党派層に食い込み、激しい争奪戦を演じていると言って良いだろう。
4人の激しい選挙が繰り広げられ、投票率が上がるのは当然の話で、最下位当選は2万票必要との声も聞かれ、埋没しそうなのが公明党の浜崎達也氏である。
公明党の得票は創価学会への依存度が高く、一般市民への露出度が薄く知名度も低かったが、今回の選挙は厳しさが増しており、これまで以上に学会以外を対象とした活動に力を入れ始めた。



 

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平成生まれが立候補

福岡市南区は現在福岡2区と、一部が福岡5区の選挙区に分割され、県議会議員の定数4議席で自民党2議席、国民民主党1議席、公明党1議席の現職議員が活動している。
前回の選挙は定数4に対して5人が立候補、現職であった新村雅彦氏が公認を得られず、無所属で出馬して落選した。
福岡2区である南区には、衆議院議員稲富修二氏が所属する国民民主党から、現職の大田京子氏と新人の荒武みるき氏の2人が立候補を予定していた。
当然の事ながら国民民主党に所属している国会議員事務所からの出馬だけに、2人が公認されると思っていたが、大田京子氏は初当選後にUAゼンセンに所属し、今回は組織内候補となっているだけに、荒武みるき氏の推薦は認められず、無所属での出馬となったようだ。
南区は住宅地として発展した地区だけに、反自民の国民民主支持層の中には、労組以外の一般市民の支持者も多い。
更に稲富代議士は5年間の浪人期間、地域に密着した活動を行ってきた効果で、同地区には稲富党と呼ばれる独自の支持層があるのも事実。
荒武みるき氏は平成元年生まれの若者だけに、それらの票を上手く取り込めば、現職と言えども油断が出来ない候補者になる。



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南区に国民民主党が新人擁立か?

福岡市南区の現職県会議員4名に対し、国民民主党福岡2区支部長の稲富修二衆院議員は、来春の県議会議員選挙の向け、現職の大田京子氏とは別に、20代後半の男性候補擁立を考えている様だ。
大田氏の支援労組のUAゼンセン同盟は、この動きには猛烈に反対している様だが、去年の衆院選挙で稲富氏が唯一、鬼木誠衆院議員に南区で得票数が2,439票上っており、今後の自身の選挙を考えて決断した様だ。

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国民民主党が地方組織を完備

6月24日、民進党福岡県連臨時大会が、福岡市内で開催された。
この大会は民進党福岡県連所属の地方議員が、国民民主党へ移行する大会であって、ここには衆参の国民民主党所属の稲富修二氏を含む4人と地方議員47名が出席した。
大会では新たに、国民民主党福岡県連の役員が選出され、民進党県連の会長であった吉村敏男氏(飯塚市・嘉穂郡選出69歳)が、党県連代表に就任した。
福岡市早良区選出の栃木義博福岡市議(64)を始め、県議1名、福岡市議2名の合計4名が国民民主党への移行を保留し、当面、無所属で活動するものと思われる。
マスコミ各社の世論調査で政党支持率が1%前後と低迷する国民民主党は、地方組織の整備で起死回生の適時打となるだろうか。
また、その背景には、それぞれの支援労組の力が働いている様に推測される。
来春の統一地方選では、政党の公認の有無によって、選挙運動の差が出ることは当人たちも承知のはずで、有権者としては、しばらく静観して動向を見極めるべきだろう。

福岡1、2、3区の民進党

昨年11月に行われた総選挙において、福岡1区山本剛正氏、2区稲富修二氏、3区山内康一氏らの、民進党候補者は本部の動きに同調し、全員が民進党から希望の党に移った。
しかし小池百合子党首(当時)の意向で、希望の党として認められたのは稲富修二氏のみで、総選挙に突入したのは周知の事実だ。
希望の党から出馬した稲富修二氏は、5年にわたる浪人中の努力が実り、希望の党の支持率低下にも関わらず、小選挙区では自民党の鬼木誠氏との接戦の末に落選したが、比例復活で見事にカムバックし、代議士バッチを手にしている。
3区の山内康一氏は立憲民主党に、即入党し見事に比例復活しているが、1区の山本剛正氏は立憲民主党から立候補したものの、熟慮した1日半のロスが、最後まで響いて落選した。
福岡1区から3区までの選挙区事情が夫々異なるために、県議会議員クラスの下部組織においては、現時点では民進党として存在はしている。
しかし来年4月の統一選挙が近まるにつれ、党の事情で新たな新人が立候補する可能性もあり、年内もしくは選挙ギリギリまで民進、希望、立憲民主の候補者選定は揉める可能性が予測される。

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戦い済んで・・・福岡2区

短期決戦だった今回の総選挙は、台風の影響もあって最終当選者は23日月曜日の夕刻までもつれ込んだが、小選挙区での激戦が予想されていた福岡2区も、鬼木誠氏の当選が決定したのは、投開票日の22日から日が変わった23日の深夜だった。

過去2回の総選挙で落選していた対立候補の稲富修二氏は、浪人生活の5年間、毎朝街頭に立ち、日中は選挙区を廻り、有権者と握手した数は気の遠くなるような数字だ。

2人の得票数の差は8000票余りで、前回の苦い経験を糧に努力した結果は、比例復活で稲富修二氏の頭上に見事な大輪の花を咲かせた。

激しい選挙戦を戦った2人だが、開票の結果が深夜におよび、興奮して睡眠はさほどとっていないと思われたが、23日月曜日の朝、2人とも思い出の場所でそれぞれが朝立ちをしており、既に新しい戦いがはじまったようだった。

福岡第3区~民進党の候補者は誰?

今年も師走に入り、政治家の先生方、特に年明け早々にも解散が噂される衆議院の先生方は、慌しさが一段と増しているのではないだろうかと想像するが、最大野党を自負する民進党、少々解せないところがある。

先日、西区の経営者との間で話題になったのが、民進党は福岡3区から誰が立候補するのだろう、ということだった。
福岡2区は稲富修二氏が、中央区や城南区、南区の主要場所で毎朝、辻立ちを熱心に行っているから、名前はよく通っている。
ところが、福岡1区と福岡3区は悲しいかな、名前も聞こえてこない。
福岡1区は前回の選挙で福岡8区から国替えとなった、山本剛正氏が次回も立候補するだろうということは想像できるが、福岡3区は半年ほど前に新聞紙面の地方版で、誰かが立候補するという記事を見たような気がするが、まったく記憶がない。

民進党福岡3区で検索すると、山内康一氏(33)がどうやら立候補するようで、ホームページはほぼ毎日更新されている。
さて、どうだろう。
今の時代にSNSで発信するのは当たり前だが、政策や略歴はホームページに書いてあるから見てくださいではだめだろう。
ヒラリー・クリントン候補は1年近い選挙運動の中で、政策を語ることは少なかったようで、公式ホームページを見て欲しい、といっていたそうな。

民進党の面々が大嫌いな小沢一郎氏の得意なドブ板選挙を徹底しないと、簡単にいえば、稲富修二候補者のように辻立ちやミニ集会で、顔や人となりをアピールしないと、有権者の支持は得られないだろう。
福岡3区で古賀篤議員のポスターを見ることはあっても、山内康一氏のポスターを見たことは無い。

書き手である、オマエの頭が悪すぎる、と突っ込まれそうだが、2回目に名前を書こうとしたが、出てこなかった。

解散!~そして総選挙?

師走の声とともに街は一段と慌しくなり、永田町からは解散風が吹き始め、代議士の先生方も常在戦場の気持ちで、粛々と選挙に向けて準備をしているようだ。

総選挙になれば激戦が予想される、話題の選挙区になるであろう福岡2区では、12月4日の午後1時から、「福岡タウンミーティング実行委員会」が、西鉄高宮駅近くのアミカスホールで、衆議院福岡2区に立候補を予定している候補者と、有権者住民の意見交換会が開催される。

今年は世界各地で過去の常識を覆すような出来事が多発しており、政治経済ともに不安定な日本では、衆議院解散に伴う政治の空白を懸念する声があるのも確かだが、安倍総理は伝家の宝刀を抜くタイミングを見計らっているようだ。


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初心忘れずに~議員の皆さん

統一地方選挙が終わって来年の春は丸2年が経過、地方議員の先生方は次の選挙に、それぞれが決断して準備に入るはずだが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の言葉があるように、2年を経過すると大半の先生方が選挙期間中に行なった運動を忘れている。

選挙が近くなると交差点角には、多くの候補者が旗を持って通勤途中の有権者に挨拶しており、選挙が終わった1週間程度まではお礼を兼ねて、数名の候補者が立っているのを見たことはある。

だが前回の選挙から1年半が経過した現在でも、南区のはずれから車で通勤している途中、朝の辻立ちを見るのは、市議会議員では共産党の堀内徹夫氏、県議会議員の樋口明氏、国会議員では落選した稲富修二氏の3名だけだ。


堀内徹夫議員は共産党所属で1年生議員だから朝立ちは理解できるし、稲富修二氏は落選しているだけに、常在戦場でこれも理解できるが、樋口明県議会議員は4期生で自民党や議会での要職にも就いていることから、辻立ちしている姿を見るたびに感心させられる。


一度決めたらずっと続ける、この「鉈の力強さ」が樋口明議員の持ち味であり、着実にもう一段、階段を上がることだろう。


 

不屈の精神~激戦の福岡2区

 国会は安保法案を巡り会期が延長されて、国会内外での与野党の攻防が激しくなり、安倍総理の暴走を誰が止めるのか、安保法案が廃案になれば国会の解散は無くとも、総理が辞任に追い込まれる可能性も出て来ており、永田町には既に来年の衆参同時選挙の噂が流れている。
福岡2区は自民党の鬼木誠氏が現職の代議士だが、かつて山崎拓氏とも争った経験を持つ民主党の稲富修二氏が、虎視眈々と議席を狙っている選挙区でもある。
稲富修二氏は統一選挙の期間中、中央区や南区、城南区の候補者と一緒になって、朝早くから西鉄大牟田線や地下鉄の駅入り口を始め、市内幹線道路の交差点でノボリを立て、朝夕の挨拶を行っていた。
統一選挙が終わって当選した議員の大半は姿を消したが、稲富修二氏の行動は変わらず、1人で街頭に立って挨拶を続けており、その強い精神力には恐れ入る。
現職と異なり浪人の身だけに、時間があるのは当然だが、紹介して貰った家々を訪ねてポスターの掲示を依頼し、南区を中心に民主党のポスター掲示が多くなっているのは事実だ。
浪々の身だけにお座敷の声は少ないが、内にこもることなく、自分から積極的に出かけていき、小さな会合でも笑顔を絶やさずに顔を出しており、一人ひとりに温かみのある握手を繰り返せば、確実にファンが支援者に代わり、1票に繋がっていくのが見えるほどで、恐るべきは「稲富修二」である。


 
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県議会議員選挙・南区

~定数4議席に対し5名が立候補・少数激戦~
 前回の選挙では立候補者が現職の4名だけで無投票だったが、今回は民主党現職である新村雅彦県議(62歳)の子息が、前回落選した博多区からではなく、南区から市議選への出馬を表明したため分裂、そのため民主党福岡2区支部長の稲富修二元衆議院議員は新人の大田京子氏を擁立した。
新村雅彦県議は無所属での立候補となるが、教師として教壇に立っていた経験上、旧社会党に所属し教育関係者を基礎票に持っており、また柏原、桧原、大平寺には、地域に密着した独自の組織を形成していたが、支持者の高齢化も進んでいるため、今回どれだけの票が残っているかが課題だ。
一方来年夏に噂されている衆参同時選挙ともなれば、稲富修二氏にとって大票田の南区に、民主党県会議員は絶対に必要であるだけに、若さを強調した36歳の新人女性候補、大田京子氏を擁立したものだ。
しかし大田京子氏の事務所に若干の男性はいるものの、女性ボランティアを主体においているため、行動力に限界があることは否定できず、この点がウイークポイント。
終盤戦を迎えて、民主党中央区の原中誠志県議と城南区の守谷正人県議はともに堅実な選挙戦を行っており、2区のリーダーである稲富修二氏が自らの後援会を動かし、大田京子氏の知名度をどこまで挙げられるかが、残る3週間の大きな課題となってきた。 続きを読む

原中まさし候補

福岡市中央区選出の県議会議員定数は3議席で、4年前の統一選挙で県議に初当選した民主党の原中まさし氏は、目下2期目に向けて選挙運動を繰り広げている。
九州産業大学を卒業後、福岡県職員となりその後民主党に入党、元衆議院議員稲富修二氏などと親交を深め、生活の拠点を中央区に決め、「継続は力なり」をモットーに、地道な議員活動を続けてきた。
選挙前になると、人通りが多い交差点に立つ候補者は多いが、前回の当選直後から原中まさし氏は、議員活動の一環として「県議会報告」を毎月発行し続け、臨時増刊号を含めると既に50号を重ね、連日の辻立ちで毎月2000枚を配布している。
派手な活動は苦手なタイプで、コツコツと続けることに意義を感じ、現在では「原中まさし」が中央区でかなり浸透しており、民主党以外にも支持するファンは多く、日頃の活動と努力の積み重ねが今回の選挙で立証されることだろう。
中央区は行政や地域団体などが主催するイベントも多く、それらの催しが公務に差し支えない限り、出来るだけ参加していることで、多くの市民と知りあうことが出来から、気軽に声が掛かる様になったと明るく語ってくれた。
地方議員は公私に亘って姿が見えるのが一番で、今回も当選する事を祈念する議員の一人だ。 続きを読む

南区の県議選

~前回無投票、今回民主分裂で選挙へ~
 南区の県議会議員選挙は定数4で、前回選挙では現職の4人だけが立候補したため無投票に終わったが、今回は民主党議員だった新村雅彦氏が無所属となり、民主党は女性候補を立てたことから、激しい選挙戦が予測される。
これは新村雅彦氏の子息が、同じ南区から福岡市議選に立候補するため、民主党県連内部でトラブルになった模様で、支部長である稲富修二氏が新人の大田京子氏を擁立、新村雅彦氏親子は南区から無所属で立候補することになった。
自民党現職の加地邦雄氏と樋口明氏は、それぞれ基盤となる基礎票を持っており、公明党現職の浜崎達也氏も4回の当選実績があり、特に地元に対する面倒見の良さには定評があるところから、この3氏の当選は間違いないと言って良いだろう。
残る1議席を副議長経験者で、4回の当選実績を持つベテラン議員新村雅彦氏と、民主党女性新人の大田京子氏が争う構図で、南区の県議選は進められている。
新村雅彦氏は無所属になったとはいえ、過去に支援してきた労組は現在でも支援を続けており、桧原や柏原地区には新村党と言われる票があるため、無所属とはいえ侮りがたい存在だ。
大田京子氏は素人ながら、36歳の若さで、子育ての女性などを中心にボランティア集団を組織、事務所もなごやかな雰囲気で選挙戦を演習している。
民主党は福岡市議選の南区では、新人2名が立候補しており、県と市の各候補者の歯車を、上手く噛み合わせられることが、当落のカギになってきた。 続きを読む