介護、バリアフリー、社会性・・ 超高齢時代に求められる住宅とは?(2) [2011年6月21日12:15更新]

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(11年5月号掲載)

有料介護付老人ホーム「フェリオ百道」のリハビリルーム館内には浴場やリハビリサロン(写真)、畳コーナーやカラオケルームも。まさに至れり尽くせりだ。

「県の設置運営指導指針は入居者3人につき1人の割合でスタッフを置くよう定めていますが、ここでは3人に2人、つまり倍のスタッフを配置しています」(同社)。 

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業界関係者によると、高齢者・要介護者をターゲットに、上質なサービスを売り物にした有料老人ホームが登場し関心を集めるようになったのはここ10年ほどのこと。現在、住宅建築を手掛けてきた同社をはじめ様々な業種の民間企業が市場に参入、激しい競争を繰り広げている。 



ただ、ここ数年の景気低迷で需要はやや鈍っているという。

住環境を整備しスタッフやサービスを充実させればさせるほど、入居料や管理費に反映される。フェリオ百道の場合、入居一時金は1500万円台から、管理費は月額10万円台からとなっている。一般庶民には決して安い買い物とは言えない。

「サービスの質と価格との折り合いをどう付けるか。業界全体のテーマでしょう」(前出関係者)。 

「九州では関東などと比べて地縁・血縁がより強い傾向があり、親を老人ホームに入居させること自体に抵抗感が残っているようです。そういった点も今後の課題ですね」(蜂須賀さん)。  

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「超高齢社会においては住宅は非常に重要なんですよ。福祉政策とは住宅政策だと言ってもいいくらい」

本紙でコラムを連載している国際医療福祉大の斉場三十四教授はこう力説する

「家の中で立ったり歩いたり、日常の生活を送ることが体力の低下を防ぐ。いわゆる寝たきり状態になることを防ぐのです。そんな視点から住宅や家具はどうあるべきかを考えなければならない。今後は国や自治体と住宅サービスを提供する側とが話し合える場がぜひ必要でしょうね」 

興味がある方は一度、モデルルームをたずねてみていただきたい。

【問い合わせ先】 フェリオ百道のHPはこちら
同社福岡統括部 ℡0120-148-025