新芽倶楽部 – 株式会社サウザンキャピタル [2012年6月14日18:38更新]

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株式会社サウザンキャピタル 代表取締役 岡 琢磨さん(38歳)

『千の夢と志を持って』  株式会社サウザンキャピタルでは、独立開業を不動産という切り口からサポートするサービスを主業務とし、「物件探し」「実践型の資金計画・調達」「事業計画」「マーケティング」「セールス・プロモーション」のコンサルティングを始め、店舗デザイン・設計・施工までをサポートしている。 「〝全方位〟不動産サポートビジネスと言っています。物件オーナーも含め両面から不動産サポートをしています」。(岡琢磨社長)
強みは極めてアナログ的な人間関係の中で得る情報だ。10人いる従業員のうち5人が毎日オフィス200件、店舗200件に飛込み営業をこなしている。営業ツールとなっているのは同社が発行する「オフィス回覧板」と「TENPO!」という2つのフリーペーパーだ。

「営業では必ず、お金、集客、人材の三つの話になり、それらの何れかに必ずニーズがあります。そこで情報を得ることで、最適なコラボレーションを実現できます。例えば、税理士や社会保険労務士とマッチングしたり、建築コーディネイトをしている会社と繋いだりします。生きた情報を持っていることが最も大切です」

平均月に3、4件は新規開業をサポートしており、その他にも情報力を活かし、事業譲渡や店舗の立て直しなどにも取り組んでいる。「博多区・中央区の主要なオフィスは6000件ほどあります。それを毎日廻る事で、情報も集まってきますが、泥臭いビジネスです」。

4年間のサラリーマン生活を経て、父親の経営する建築会社で働き始め、同時にオフィスの内装会社を始めた。そして、その時に出来た不動産仲介会社との関係から、友人とテナント専門提供会社を立ち上げた。インターネットサイトを不動産会社に開放して、使用料を得るビジネスモデルだった。

「それから再度、不動産会社として独立したのはお客様の失敗や成功は、不動産会社次第だと感じたからです。不動産会社は、どうしても『売りたい、貸したい』が先行しますが、それだけではいけないと思い、サウザンキャピタルのサービスを始めました」  サウザンキャピタルは経営者をつくる場でもある。岡さんは「経済性よりも先に社会性があり、その次に独自性、経済性と続くもので、そちらの方が楽しいし、皆のためにもなる」と話す。社名の通り千の夢と志を持った新しい世代の経営者がいることは実に頼もしい。