福岡県の指定管理者制度を問う(2)佐賀県との比較 [2009年4月20日10:58更新]

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(09年3月号掲載)

指定管理者制度 福岡・佐賀の比較

佐賀の場合、県による審査や選定の過程はなく、いきなり選定委員会による審査・選定となる。

委員会の設置要綱には「委員会は次に掲げる事項を審査し」とあるが、福岡の場合は「次に掲げる事項を審議する」。つまり、委員会の役割が根本的に違うと言っていい。

福岡県の場合、県による最初の審査が不透明。また選定過程における委員会の存在意義・重要性が佐賀県とは比較にならない。

これでは「外部の人間を入れて公正に選ぶと言っても形だけではないか」と批判されても仕方ないだろう。



評価方法も福岡は4段階評価なのに対し、佐賀は点数制。また、佐賀は金額を公開している一方、委員会議事録は公表していない。

委員会議事録は福岡が公表しているのに対し佐賀は非公表。だがこれは原則として審議会を公開で行っているためだ。 

制度に対する考え方や地域の事情が異なるので単純に比較はできないだろう。だが、どちらが公正性・透明性が高いかは一見、明白のように思われるが・・。

「改善の余地はある」と県側   

「現行の制度を策定するに当たってはいろいろな角度から検討した。その結果今の形になりました。他と比べてどうかという意見もありますが、それぞれのやり方にメリット・デメリットがあります。一概にどちらが優れているとは言えないのではないでしょうか」。県人事課事務事業改革班の担当者はこう説明する。 

県が最初に審査・選定する理由について「公的施設ですから、こういう風に管理してもらいたいという県としての意向は当然あります。外部の人間がすべてを決めてしまうのはいかがなものか」 

だが現状では委員会による審議が形骸化し、単なるセレモニーとなっているのではないか。  

「結果だけを見ればその通りかもしれませんが・・。県としても、今のやり方が絶対とは思っていません。これまでも試行錯誤を重ねてきたし、改善の余地はあると思います」

制度の改善を望む  

春日公園の管理者に大企業を選んだ理由については「総合的に判断して決めたもので、癒着などありえない」。だが、最初の段階で県側の意向を反映させる形で審査している以上、例えばこれまでの施設管理者が新管理者となる大企業に「再就職」したりすれば、非難は免れないだろう。 

本紙にはこれまで、複数の事案について怒り・不満の声とともに「もっと公正な制度にしてほしい」との要望が寄せられている。今一度検証・検討し、より良い制度へと改善していただきたいものである。