分岐点迎える柳川市 執行部と議会の対立 決定的に

(08年1月号掲載) 

昨年末に閉鎖されたP社工場旧大和町(現柳川市)が購入した化粧品工場をめぐる問題などで、石田宝蔵市長ら執行部と市議会の対立が決定的となった。

アスベストや土壌汚染の問題を本気で解決しようとする意志が見えない市長に対し、議会は昨年末、市長の責任を問う決議を可決、関係は修復不能の状態だ。執行部に対する反発は議会や市民の間だけでなく市役所内部でも高まっており、今後リコール(文末の【ことば】参照)運動などに発展する可能性もある。

このまま石田市政を続けるか否か。 今年は、柳川市民にとって重大な選択を迫られる「分岐点」となりそうだ。


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ギニアビサウからの手紙 第1回 【下】

1982年にさかのぼります。初めての子どもがお腹の中にいる時のことです。

マリアン・アンダーソン:指揮者トスカニーニが「100年に1度の声」と絶賛したアフリカ系アメリカ人。1897-1993)という歌手の黒人霊歌のレコードを、たまたま聞く機会があったんです。ジャケットには、奴隷となった黒人たちが綿花を摘んでいる絵が描かれていました。彼女の歌声を聞きながら、こんな思いが突然、私を襲いました。

 ギニアビサウの子どもたち


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ギニアビサウからの手紙 第1回 【上】

ギニアビサウの夜明けは遅いのです。でも人々の1日は、まだ暗いうちから始まります。

朝の6時ごろ、センターの前の道を行く、ヒタヒタ、ヒタヒタ・・という足音が聞こえてきます。6時半になると、女たちがおしゃべりをしながら歩いていきます。薄い光の中を、その日売るものを頭に乗せて。

7時には、もうすっかりにぎやかです。子どもたち、豚、犬、ニワトリ、バイク、時には車も行き交います。


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生涯のある人もない人も 出会いの場目指す「工房まる」

(08年1月号掲載) 

工房まるの作業風景福祉作業所にはさまざまなカラーがある。そこでやっていること、集まってくる仲間たちの個性などで色付けされるものだが、何といってもその作業所を創設した人、スタッフによって色付けされる側面が強い。

これまでもそれぞれにユニークな作業所、そして中心的なスタッフの個性を紹介してきたが、福岡市南区野間3丁目の住宅街にある「工房まる」も、とても個性的な作業所だ。


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高すぎる国民健康保険料 政令市中「1位」の福岡市

(08年1月号掲載) 

「高すぎる国民健康保険料を、福岡市は引き下げて!」。こう訴えて署名活動を行っていた「国保をよくする福岡市の会」(安東毅代表委員) がこのほど、約14万6000人分の署名を議会に提出した。この署名数はオリンピック招致反対運動を上回り、市議会史上最多。

議会では継続審議となったが、同会では「少なくとも今後の値上げに歯止めをかけたい」と話す。政令市で最も高いとされる福岡市の国民健康保険料。人工島など大型公共事業偏重の「失政」のツケが、低所得者や高齢者を直撃している市の現状を、象徴する問題といえる。


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素早い決断こそ

(08年1月号掲載) 

安倍晋三・前総理の突然の辞任から政権を引き継いだ福田康夫総理だが、大半の閣僚が留任しての内閣発足に、多くの国民が期待し支持率も高かった。しかし従来の自民党体質を継承した福田内閣の人気は急落。マスコミが行った新年の世論調査では、とても総選挙を行える状況ではない。 


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【ONLINE限定 連載企画スタートのご案内】

<新連載>ギニアビサウからの手紙  

朝倉市のNPO法人ボランティア活動奮闘記

アフリカの西端に位置するギニアビサウ共和国。ほとんどの日本人になじみがないこの国で、朝倉市のNPO法人「エスペランサ」(ポルトガル語で「希望」)が学校建設などのボランティア活動を続けています。慢性的な貧困、クーデター、内戦・・。さまざまな困難の中、10年以上にわたる活動ぶりやギニアビサウの魅力、現地の人々との交流などを、エスペランサ理事長、馬場菊代さん(左写真中央)に紹介していただきます。 

★連載は毎月1日にアップ予定です。ご期待下さい! (掲載写真はすべてエスペランサ提供) 


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福岡県民新聞 創刊1周年のご挨拶

福岡県民新聞は今月をもちまして創刊1周年を迎えることができました。これもひとえに多くの方に支えていただきましたおかげです。本当にありがとうございます。

本紙は、自由な立場から取材・報道する「小粒でもピリリと辛い」メディアを目指し、広告を一切掲載せず読者の皆様からの購読料のみで運営することを前提に07年1月、スタートいたしました。

昨年末には「福岡県民新聞ONLINE」を開設、一味違ったメディアとして続けていく準備がなんとか整った、という状況です。

これからも独自のスタンス・切り口から取材したニュース、ほかでは見られない情報を読者の皆様にご提供できれば、と思います。


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談合の摘発相次ぐ年に?

日本の土木建設業界において、永年にわたって行われてきた談合。しかしここ数年、宮崎県知事(前職)をはじめ各地で首長らが摘発され、競争の原理を損なうと同時に官民の癒着=贈収賄の温床と化した現実があらためて問われ、社会問題へと発展した。


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屋台を守る会 署名を市議会に提出 15,609名が賛同

(08年1月号掲載) 


屋台を守る会 吉田重利会長福岡の屋台文化存続を目指し、指導要綱の改正などを求めて署名活動を続けていた「福岡市の屋台を守る会」(吉田重利会長)がこのほど、1万5609名分の署名を福岡市議会事務局に提出した。

本紙は「原則1代限り」とする要綱について「行政側の本音は屋台の消滅」と指摘してきた。だが存続を求める市民の声はやはり多く、要綱をめぐって議論が交わされることになりそうだ。今年は、「博多屋台」にとって重要な転換点となるかもしれない。

「さらに積極的に行政に働きかけたい」と話す吉田会長に、意気込みを聞いた。 


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日本トレイド 存続は風前の灯火 

(08年1月号掲載) 

テーマパーク予定地だった山林久山町へのテーマパーク誘致が事実上頓挫した、日本トレイド(福岡市博多区)。昨年末には株主に対して「計画は続行中」との文書を送ったが、同町関係者は「山崎和則社長は大嘘つき」と完全否定。また、事実上同社唯一の収入源である屋内スノーボード場をめぐり、施設の所有者が建物の明け渡しを求めている裁判が進行中で、社の存続すら「風前の灯火」の状態だ。

一方、本紙既報の「未公開株売買に県議が関与」が一部関係者に波紋を呼んでいる。日トレ社が破たんすれば、さまざまな事実が飛び出すことが予想され、県議会を巻き込んだスキャンダルに発展する可能性も。今後の推移が注目される。
(写真=テーマパーク予定地だった山林)


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船場吉兆 再出発の前途は?

福岡の店が発端となり、賞味期限を偽るなどの不祥事が発覚した高級料亭「船場吉兆」。その後の対応が悪く、大阪の本店に飛び火し産地偽装が追い討ちをかけた。このため船場吉兆は営業自粛を行っていたが、新体制の発表と民事再生の申請を行い、再出発の船出をした。

 


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弁護士の選択を誤ると・・

西洋には「銀行家と弁護士と医師を友人に持て」といった意味の格言があったように記憶している。銀行家に関しては日本の銀行システムと若干異なるが、いずれにしても的を射た言葉である。

来年から導入が決定している裁判員制度。三権分立の司法である裁判制度が劇的に変わるため、関係者は暗中模索の状態で、対応に苦慮しているのをマスコミも報じている。


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行橋市の疑惑

福岡県が発注した歩道工事において、10社が入札に参加し談合を行ったとして、行橋市の地元工事会社3社の関係者が16日、逮捕された。今回逮捕された3人は、当局の内偵段階で逮捕されることを察知し、逮捕後の社内処理などの対策を講じていた形跡もうかがえる。捜査当局は3人の中にさらなる談合に関与していた疑惑を持っており、事件は発展拡大する恐れが出てきた。


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久間氏、絶体絶命!?

防衛省の守屋武昌・前次官に新しい容疑が出るたびに、逮捕が繰り返されている。次なる逮捕者は政界ルートと言われている。 国会での質問が行われているが、民主党の議員は自ら取材することもなく、また情報収集や取材能力に欠け、質問はするが追及しきれず、相手から逃げられる状況が続いている。質問する側の役不足は歴然としており、テレビで見ていても茶番劇以下に思える。こんな状態では、とても政権政党にはなれないだろう。


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注目される糟屋郡6町の動向

福岡市東部に隣接する糟屋郡。福岡市のベッドタウンとして発展を続け、05年には日本でもっとも多い人口を抱える郡となった。現在は新宮・久山・篠栗・粕屋・須恵・志免・宇美の7町で構成されるが、新宮町は福岡市との合併を望んでおり、実質6町の合併の是非が、地元の焦点になっている。


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柳川ルールに異状あり 公共工事落札率が下がった!

(07年12月号掲載) 

まずは左の表をご覧いただきたい(クリックで拡大)。昨年11月19、20日に柳川市が入札を行った、公共工事10件の落札率一覧である。

本紙は9月号で、「これが柳川ルール?」と題し「公共工事の落札率に97~99%という数字が並んでいる」「通常、95%を超えると『談合の疑いあり』と見なされる」と指摘した。

ところが、表からわかる通り、すべての工事で落札率が94~96%となっているのだ。表には記載していないが、10月末の公共工事でも状況は同じである。


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P社撤退、ツケは市民へ? 柳川市長「交渉中」とするも・・

(07年12月号掲載) 

閉鎖されたP社化粧品工場旧大和町(現柳川市)が購入した化粧品工場をめぐる問題(本紙既報)で、操業していたP社(大阪市)が07年12月末、完全撤退した。

工場建物にはアスベストが使われていることが発覚、さらには敷地内に廃棄物を埋めていた可能性が高いことが明らかに。しかし契約上では、撤退と同時に「瑕疵担保責任」をP社に問うことができなくなる。

07年12月議会では、石田宝蔵市長が市議らの質問を受け「(P社と)交渉している」などと答えたが、実態は何も進まないまま。改善費用をすべて柳川市民が負担するという事態が現実化しそうだ。


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