(08年11月号掲載) そこで本紙は松見正宣氏(写真)に取材、前東大阪市長の目から見た石田市政に対する現状認識と、今後柳川が進むべき方向性について話を聞いた。 ─石田市政への評価は? 石田市長は、行政の継続性についての認識が甘い。柳川ホテル問題や同和団体への支出問題など前市長の時代、大和町長時代の事でも責任が継続するのは当然だ。「議会が認めたから」という言い訳もおかしい。 情報開示も不十分で市民への説明責任を果たしていない。市民が情報を求めると「不存在」という答えが返ってくる場合があると聞く。役所は文書を保存する義務があるはずで、それが不存在なら、政策決定の過程が密室で行われているから、としか言いようがない。 さらには、市職員や市民を告訴するなど言語同断。権利の乱用に他ならず、トップとしての適性を疑う。 ─議会の対応について 市長を追及するのもいいがあまりに時間がかかりすぎている。事案の本質を問いただし、場合によっては問責決議、不信任決議をして終わらせるべき。 議会では「柳川をどうするか」という前向きな議論がない。これは、市長に理念がないことにも一因があるが。 ─今後柳川が進むべき方向性は 現在、地方都市は全国的に非常に苦しい状況にある。企業を誘致するといっても厳しいのが現実。それよりも、有明海や水郷などの恵まれた条件を活かし、農水産業と観光産業を軸としたまちづくりを明確に打ち出すべきだ。 その上で大川市やみやま市などと広域合併し「南筑後の中核都市」を目指す。柳川はそのリーダーとしての役割を担う必要がある。 ─柳川の魅力とは? まず堀割に代表される先人の知恵と財産、自然環境。例えば「水のまち再生特区構想」を掲げて柳川の財産に磨きを掛ける。NHK記者時代から言っていることだが、水量の減少や水質悪化はますますひどくなるばかりで、対策は急務。 また柳川は「どろつくどん」など文化財の宝庫。それらを最大限に活かすために市職員や若者がアイディアを出せる態勢を作り、どんどん国に働き掛ける。まちづくりは「人づくり」だ。 市長時代には批判を浴びながらも職員削減など様々な改革を進めた。政治家は己を捨てるべき。柳川は魅力的な土地で可能性にあふれているのだが、一部の政治家のせいで停滞しているのが残念でならない。 【松見正宣(まつみ・まさのぶ)】
議会との関係も修復不能、司法当局にもソッポを向かれ、進退きわまった感のある柳川・石田市政。市民は一体どうすればいいのか、柳川の未来は-。
1942年、京城府(現韓国・ソウル市)生。関西大卒。
65年、NHKに入社。柳川支局にも勤務し、98年退職
02年から東大阪市長(1期)を務める
昨年8月、柳川市に転居
現在、大阪経済法科大、大阪芸大客員教授
著書に「突きの進」(文芸社)など。65歳
柳川は南筑後の中核都市目指せ 前東大阪市長・松見氏の提言 [2008年11月28日08:25更新]
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トップとしての適性に疑問
農水産業と観光産業を軸に

