(09年8月号掲載) 「確かに、石田宝蔵・前市長時代に比べると“活発”な議会だったとは言えませんね。金子健次・新市長になって状況が変わってしまったせいでしょうか。『燃え尽き症候群』のような状態と言ってもいいかもしれません」。ある柳川市議はこう言って苦笑する。 例えば、先に述べた総合運動公園構想。いわゆる「箱もの」、大規模事業の必要性や建設後の展望などは当然、市長に質すべきポイントのはずだ。 だがこうした点については「前市長派」の議員から質問が出たくらいで、そのまま素通りしてしまった感は否めない。 前市長のでたらめぶりが明らかになり多くの市民に知らされたのは、一部市民の活動だけでなく、議会での追及も大きな役割を果たしたのは間違いない。その一方で本紙は「市政・議会の停滞は市議側にも責任がある」と述べてきた。 問題となった事案の多くは過去に議会審議を通過したものであり、本来のチェック機能を十分に果たしていたとは言えない。のらりくらりと質問をはぐらかし、虚偽答弁を繰り返す前市長にかわされ続けたのは、ほかならぬ議会である。多くの議員が議会の重要性を再認識したはずだ。新しい市長になったからと言って「これで一安心」ではない。 金子市長がマニフェストで掲げた項目について、ある議員は「これらをすべて実施すると柳川の財政は破綻してしまうのでは」と指摘している。各事案について必要性・緊急性は高いのか、財源の裏付けはあるのか、しっかりとチェックするのが議会の役割であることは言うまでもない。 また、政治倫理条例に抵触したある議員がいまだに居座り続け、議会が空転していることも問題である。このような事態が続くようであれば、議会は市民の批判にさらされることになるだろう。 特に選挙で金子市長を支持した議員は、執行部に対してより厳しく接することが必要である。再び「市長派vs反市長派」といった矮小な構図に落ち込んでしまえば、議会は今度こそ市民から「NO」を突き付けられるはずだ。いまだに市民の間では「議会もだらしない」との思いが燻っていることを忘れてはならない。 これまでの市政停滞の影響も含め、柳川は今まさに崖っぷちにある。執行部と議会の関係を単なる馴れ合いに終わらせないために、「是は是、非は非」の態度を貫くよう、議員の皆さんには強くお願いしたい。
新体制発足後、初めての議会を終えた柳川市。その重要性にもかかわらず闊達な質疑が行われたとは言い難かった。
是々非々の姿勢こそ 柳川市議会は本来の役割取り戻せ [2009年9月25日12:57更新]
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