ついに政権交代が実現(3)高まる首長、議会の重要性 [2009年10月23日09:06更新]

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(09年9月号掲載)

柳川市役所今年4月に市長選が行われたばかりの柳川市。柳川市では05年の前市長就任以降、様々な疑惑が表面化し市長と議会の対立が深刻化。激しい選挙戦の末、元市職員が初当選を果たした。

「私たちのような普通の市民でも、政治を変えたいという意志を投票で示せるんだということを実感しました」(ある柳川市民)。 



その後、柳川市はどうなっているのか。変わりつつあるのか、あるいは、新たな問題が起きているのか。市民に聞いてみた。

 

ある主婦はため息混じりにこう語る。「市政や議会の現状を見るにつけ、改革は実は、まだまだこれからなんだ─と痛感しています」 

新体制が発足した柳川では現在、議会のあり方や市議らの資質に市民の目が向けられている。「政治倫理条例に抵触した議員がいまだに居座り続けるなど、どうしようもない状況です。そもそも、市政停滞の責任は議会にもある。首長を変えただけではダメ、議会にも新しい人材を送り込まないと改革は進まない」(別の柳川市民)。 

 

「民主が政権を握りましたが、正直言って、国政はしばらく不安定な状態が続くでしょう。そうなると今度は、地方自治体における首長や議会の重要性が高まってくるはずです」。こう分析するのはある民主関係者だ。

「国からの予算や国会議員の力に頼らず、地元の実情に即した新しい施策を打ち出しそれを実現できるかどうか。首長・議会の質によっては今後数年で、各自治体間の『格差』が広がる可能性もあるでしょう」 

 

総選挙は終わったが重要なのはむしろ今後。地元の政治や行政に関心を持ち、自分の意見を投票行動で示す。当たり前の事だが、政権交代という大きな変化を選択した今こそ、地方に住むわれわれに課せられた責任の重さを再認識するべきである。

改革はまだ始まったばかり、これからが本当のスタートなのだから。