参院選福岡県選挙区の展望(1)無風区一転 屈指の激戦区へ [2010年2月16日11:00更新]

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(10年1月号掲載)

今夏に予定されている第22回参院選で、福岡県選挙区(改選数2議席)の候補者をめぐる動きが活発化している。 

参院でも獲得議席増を目指す与党・民主党は、2議席独占を狙って現職のほかに社民との統一推薦候補の擁立を決め1月中にも決める予定だったがいまだに決まっていない。一方の自民党は若手県議の公認を決めたものの、これに反発した現職が離党、無所属での出馬を表明した。

さらには公明党が現職参院議員のくら替えを検討しており、民主・自民両党が議席を分け合ってきた「無風区」が一転、全国でも屈指の激戦区となりそうだ。
(本稿は10年1月号掲載記事に、その後の動きを加筆して再構成したものです。立候補予定者の表は2月15日現在) 



過去の参院選の結果

2001年以降、3回続けて民主・自民が議席を分け合ってきた参院福岡県選挙区。04年からは2大政党同士の争い、自民vs民主の構図が定着。両党とも候補者を1人ずつ出し「仲良く」当選する形が続き(上表参照)、「正直、参院選ほどモチベーションの上がらない仕事はない」(ある政治担当記者)という状態だった。 

ところが今回は、政権交代の余波でこれまでの構図が崩れ、有力候補が乱立。激戦が繰り広げられるのは間違いなさそうな情勢だ。  

民主は社民と連携目指すも難航必至か   

参院議席の過半数獲得が至上命題の民主。現職・大久保勉氏のほか、社民との統一推薦候補の選考作業を進めている。

同県連では当初「自民・公明の動向によっては共倒れの可能性もある」として2人目の候補擁立には消極的だったという。だが党本部の強い意向もあり、社民と連携して無所属候補を推薦する形に落ち着いた。すでに北九州市の元局長・伊藤和央氏と福岡市在住の女性が挙がっており、1月中には決定する意向だった。

だが民主が伊藤氏に決めれば、社民との連携は難航必至で、内部からの反対もあっていまだに決められない状態だ。 

民主では表向き複数の候補者から選考するという形を取っていたものの、「内部では早い段階から伊藤氏に決まっていた」との批判が。

そのため関係者から「事実上、すでに元局長に決まっていたとしか言いようがなく、選考は単なるセレモニーにすぎない」との声が上がっている。

若手県議が初挑戦 現職吉村氏は離党  

これに対抗する野党・自民は、現職の吉村剛太郎氏ではなく若手の県議、大家敏志氏(北九州市八幡東区選出)を公認候補とすることを決めた。吉村氏はこれに猛反発、昨年末に離党届を提出し無所属での出馬を表明した。 

先の衆院選で多くの国会議員が落選、新宮松比古会長を筆頭に地元県議が主導する県連からそっぽを向かれる形となった吉村氏。一時は引退が囁かれたもののあくまで自らの意志を貫いたわけだが、この結果、保守票分裂の可能性も出てきたと言える。

(続く)