(10年3月号掲載) だが販売価格は同じ1キロ350円。つまりキロ当たり約60円、売れば売るほど損するようになった。 「しかもこれは、本来ジュース用として使われる質の低いものではないかとの指摘が、関係者から出ている」(同幹部)。 SHD福岡支店長から斡旋される商品のほとんどが従来品より仕入れ率が高いという。「他のテナントの中には、支店長の実家で生産したブルーベリーを仕入れている所もある」(同)。 こうした例を挙げればきりがないのだが、ではなぜ各業者はSHDの要請を断り切れないのか。 同じくテナント業者のハープス幹部は「06年に始まった5年のテナント契約が来年3月でいったん切れる。引き続き契約がほしいから、みんな表立っては文句が言えないのです」と説明する。 昨年3月の休日特別割引(地方高速道路上限1000円)開始以降、高速道路の利用者が増加。SA、PA各店舗の売上も上昇し、テナント各社からSHDに支払われる営業料は今年度上半期で約20%伸びたという。 「厳しい不況が続く中、無料化が検討され今後も利用者・売上増が見込める貴重なSA、PAを失いたくないのがテナント側の本音です」(同)。 また、クレッセ幹部はこう語る。「昨年春ごろから、福岡支店長が方々で『いずれ自分がクレッセの社長になる』と吹聴していた。その後実際に、PA運営3社をSHDが子会社化する話が水面下で始まった以上、あり得ないことではない。社長になるかもしれない人物に逆らえないでしょう」 クレッセ幹部は「テナント契約更新や子会社化をちらつかせ、知り合いや特定の業者を、テナント側に損害が生じる形で斡旋する行為は、独占禁止法が定めた優越的な地位の乱用に当たる」として昨年末、公正取引委員会に事情を説明した。 SHD広報室は本紙取材に対し「テナントへの商品提案や係るコミュニケーションは、お客様満足度向上のため。テナントとの信頼関係を基に、お客様最優先のサービスに取り組んでいる」。だがこれはおかしい。 SHD関係者によると、同社は06年以降、外部から招いた専門家がマーケティング調査などを元にテナントに対し商品選定やレイアウト変更を指導する役割を担当していたという。 「ところが福岡支店長は昨年9月、えびのPA職員に対し『おれは九州全体を統括している。あいつ(本来の担当者)の言う通りにするから売上が上がらないんだ。今後はおれの指導に従えばいいんだ』と吐き捨てた」(クレッセ幹部)。 本来の担当者を差し置いて、なぜ福岡支店長が独自に「指導」しなければならないのか。これがSHDの言う、お客様最優先のサービスなのだろうか。 取材に対して上記のような回答をしている以上、支店長の行為は個人の問題ではなく、SHDという会社ぐるみの問題と言わざるざるをえない。 なお、本来の担当者は先月、契約期間を残して解任されたという。 クレッセ側の証言通りであれば、SHD幹部の行為は独禁法違反のおそれがあり、さらにはバックマージンの存在なども疑われる。 SHDは取材に対し「貴紙2月号の記載内容は事実と相違しており、公正さを欠いた言われなき取材にはお答えしかねる」と回答した。 本紙に寄せられた読者の声。「貴紙掲載の、SHD福岡支店長の行状はすべて事実です。他にもたくさんあります。定期借家契約の範ちゅうを逸脱した地位の乱用・私物化です。徹底的に戦ってください。憂えるテナント」 はたしてどちらが正しいのだろうか。
先月号で紹介した、福岡支店長の友人を通じて斡旋されたミカンの仕入れ率は60%、それまでの仕入れ率は43%だった。
SA、PAテナントに商品ねじ込む(2)「いずれ社長に」「おれの指導に従え」 [2010年4月14日13:29更新]
タグで検索→ |
「いずれクレッセの社長に」 福岡支店長が吹聴
本来のテナント指導担当者は先月解任

