思惑外れた!?いまだ政党推薦なく(1)民主から門前払い 木下陣営 [2010年10月13日14:48更新]

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(10年9月号掲載)

公開討論会での木下敏之氏(10月11日)現段階で7人が立候補を表明し、混戦模様となった福岡市長選。新人の木下敏之、植木とみ子両氏はいずれも政党推薦を得られておらず、事前の思惑が外れた形となっている。

経歴などから有力な対抗馬と目された2人だが、選挙態勢や活動資金面で苦戦を強いられそうな雲行きだ。 



 

7月半ば、市長選へ出馬する意向であることが表面化した元佐賀市長、木下氏。民主の推薦をめぐり吉田宏市長と争う形となったが結局、同党は現職の推薦を決めた。 

「市長と市議団に対する不満はかなり激しく、木下氏推薦の目も十分あると思っていたのだが」。ある民主国会義員はこう語る。

「事前に一定の根回しを終えていたのは間違いない。だが最初に吉田氏推薦の可否が審議され結論が出たため、木下氏は名前すら挙がらず、検討対象にならなかった」 

 

木下氏の義父は同党ベテラン国会議員の後援会長を長年務めた。そうしたこともあってある程度の勝算を持って臨んだはず。だが結果的には事実上の「門前払い」、はしごをはずされた形となってしまった。 

当初は「反現職派の国会議員らが水面下で支援するのでは」との見方もあったが「市議団との低レベルなやり取りやゴタゴタを収められない県連幹部に嫌気が差し、一気にトーンダウンした」(前出国会議員)。そのため現状ではまだこうした動きは表面化していない。

佐賀時代の木下氏をよく知るマスコミ記者は指摘する。「木下氏は根回しなど政治的駆け引きにやや難がある。佐賀市長選(05年)で落選したのもそのため。今回もまた欠点が出てしまった」 

陣営関係者は「何のわだかまりもない」としながらも「読みが甘かったかもしれない」と本音を漏らす。

 

一方で、9月末にあるマスコミが行った世論調査では、「予想外」の健闘を見せている。

その大きな要因は佐賀県人会。「ある程度予想はしていたが、実際に回ってみると佐賀県出身者や佐賀に関係した市民は相当多い」(前出陣営関係者)。

また、佐賀時代からの付き合いがある公明党も「一部は木下氏支援に回るのでは」(同党関係者)という。

佐賀出身で福岡にはほとんど縁がなかっただけに、今後は知名度アップがカギとなる。陣営では「本人に会っていただければ、必ず理解と支持をいただけるはず」。そのためできる限り街中を回り、多くの市民の前に出る「露出作戦」を展開している。

行政トップの経験を持ち他の新人とは一線を画すだけに、選挙戦の「台風の目」になるかもしれない。

(続く)

★本稿は、9月号掲載記事にその後の動向などを加筆・修正してアップしたものです。