(10年9月号掲載) その上で福岡市の3総支部(小選挙区1~3区)は現職・吉田宏氏推薦に同意するとの前提で進められようとしたが、このうちのある国会議員が「県連でしっかり議論するとの条件付で推薦を決めた」と発言した。 通常の選挙では地元総支部は県連に推薦を「お願いする立場」であり、条件付で推薦するという意思決定は極めて異例である。 これをきっかけに (1)こども病院移転問題などを「公約違反ではないか」とする声が市民に根強い (2)過去3回の国政選挙で中立の立場を取った ─などとして批判が噴出。 複数の国会議員から「(吉田市長に対する)市民の評判は悪い。これでは勝てないのではないか」「世論調査でもして確かめてみればどうか」といった発言が相次いだ。 あまりに低い評価が続いたためか、江藤博美市議(写真右、8月9日の常幹後の会見)は「市民の大半が反市長とは思えない。私の地元ではみんな、吉田氏はちょっと地味だが誠実で良い人だと思っている」と発言。だが賛同者は続かない。 結局この日、市長を推す江藤市議らと国会議員の議論は最後まで平行線のまま。「県連幹部が吉田氏に面会し、話し合った上で再度、会議を開く」と、結論を先送りすることで落ち着いた。 ある県連関係者はこう語る。 「もし当該選挙区(福岡市)の一部国会議員が『条件付』などと言わず普通に同意していれば、現職推薦ですんなり決まっていただろう。たとえ他の総支部から否定的な意見が出され、多くの国会議員らに不満があったとしても、結局はそうするしかなかったはずだ。 こうした問題をめぐって地元以外の総支部に意見を求めることは通常なく、まさに異常事態。まして地元市議団の決定を批判したり、話がこじれて結論が先送りされるなど、これまで見たことも聞いたこともない」 8月27日、古賀一成代表ら県連幹部が吉田氏と会談。その際、吉田氏は県連との連携不足を「申し訳ない」と陳謝した。 翌28日に開かれた臨時常幹冒頭で同代表が「この謝罪発言を重く受け止め、高く評価している」と発言。 また「(民主の支持団体である)連合福岡から『早く決めろ』ときつく言われた」との話も披露され、雰囲気は「現職推薦」へ一気に傾きかける。 ところがある国会議員が「市長の公約案が添えられておらず、今日は推薦決定できない」と発言。江藤市議が「案はもらっているが、市議団とのすり合わせがまだなので外部には出せないと判断した」 すると「県連の常幹は外部なのか」などと反発が相次ぎ、再び反現職派が盛り返す。 (続く)
8月15日に開かれた民主党県連の臨時常任幹事会(常幹)。冒頭、吉田市政に対する総括を求めた各総支部のうち7総支部から回答があったこと、それらはすべて現市政に否定的な内容だったことが明らかにされた。
福岡市長選 現職再選に暗雲!?(2)地元内外から批判「ありえない事態」 [2010年10月7日09:45更新]
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