(11年3月号掲載) 「悔やんでも悔やみ切れない」。熊本市高平のK建設社長、Wさん(60)は苦々しげにつぶやく。同研究所が持ち掛けたJR関連の「架空事業」に絡んで5000万円以上を失った。 「おかげで従業員はすべて去り、親子で細々と食いつないでいる状態です。なのに兼武氏は何の罰も受けず、豪勢な暮らしを送りながら詐欺話をまき散らしている。私のような被害者が新たに出ることを防ぐためにも、恥を忍んで経緯をお話しします」(Wさん)。 Wさんが同研究所と関わるようになった発端は、06年3月ごろにさかのぼる。取引先のZ建設(熊本市)からの工事代金計約4300万円の支払いが滞った。 Wさんは催促したがZ建設関係者から「あと少し待ってほしい。今、大きな仕事を請け負っていて間もなく工事が始まる。その仕事の一部をK建設に回す」 大きな仕事とは、JR小倉駅操車場(北九州市小倉北区西港)の再開発事業だった。Z建設関係者は「この事業を大手建築リース会社と業務提携しているのが都市再生研究所。うちはそこと総額5億円の解体整地工事の契約を結んだ。その一部を下請けに出す」 Wさんが確かめると、Z建設は同年2月に同研究所と契約を結んでいた。工事名は「(仮称)浜小倉駅再開発複合商業施設」。そして同研究所作成のパンフレットを見せられた。 当時のパンフによると同研究所は04年9月に設立。代表取締役社長は九州電力監査役N氏、取締役会長は元JR九州会長I氏。有名企業や行政機関の現・元職幹部の名が、役員としてずらりと並んでいる。 そして兼武氏は副社長兼営業本部長に名前を連ねていた(写真上)。 (続く)
これまで本紙は再三、うまい儲け話や怪しい投資話には十分に気を付けるよう注意を促してきた。09年に報じたコンサルタント会社「都市再生研究所」(福岡市中央区天神、代表者・兼武宏光氏)もその1つである。
悔やんでも悔やみ切れない(1)「JR関連事業」に落とし穴 [2011年4月19日12:57更新]
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