(11年5月号掲載) 「正々堂々と戦ってほしい」。これは浜田氏が3月議会において、疑惑を追及した市議(市長選に立候補、落選)に対して発した言葉である。 別府市民は市長以下、正々堂々という熟語がよくよく好きなようだが、残念ながら意味を間違えて理解しているようだ。 浜田陣営が選挙戦の裏側で、一体何をしていたか。 複数の別府市関係者の証言を総合すると、4月11日午後5時半から、同市役所に近い上野口一区自治会事務所で「臨時の部課長会」が開かれた。 会には友永哲男、阿南俊晴両副市長をはじめ部課長ら約50人が出席。最初は今年度から新たに部課長となった職員の紹介が行われたが、それが終わると同市職員労働組合の幹部が登場、浜田氏と市議選に立候補する元市職員の選挙応援を依頼した。 その後、出席者は浜田氏と市議候補の法定葉書(選挙運動期間中、候補者が有権者にアピールする手段として公職選挙法で頒布が認められている葉書。郵送代は無料)の宛名書きをするよう指示されたという。 市職員らはそれぞれ特定の日時に同事務所に来るよう割り振られ、1人につき50枚の葉書に宛名書きをした。作業は同16日までの間、数日に渡って行われ、関わった市職員は少なくとも数十人に上ると見られる。 地方公務員法などは、公務員が選挙運動などの政治活動を行うことを禁じている。法定葉書の宛名書きは明らかに政治活動だ。さらに部課長など幹部が部下に宛名書きを指示し作業に動員していれば、公選法で禁じられた「地位を利用した選挙運動」に抵触する恐れも。 つまり、浜田氏らを支援するために市役所と市職労が組織ぐるみで違法行為を行っていたことになる。 2月号で報じた商店街への補助金の件。4月19日に開かれた連合会の会合に同市商工課幹部が出席し、浜田氏の発言通り昨年末に出された3倍以上の1000万円の補助金が出ることを報告、「皆さんで使い道を考えてほしい」と述べた。一部の出席者から「選挙(での浜田氏の応援)目当てか」との声が上がったが、幹部は何も答えなかったという。 さらに同15~19日にかけて別府市発注の土木工事の入札が14件、行われている。落札額は計約1億7000万円で、落札した業者のほとんどが浜田氏の支持母体である建設業界団体の会員だ。 ある市関係者は「3月に年度末調整という形ならよくあるが、年度の初め、しかも市長選の告示(同17日)直前から選挙期間中にかけて14件もの土木工事を出すなど聞いたことがない。本当に緊急性がある工事だったのか検証する必要がある」と指摘。 また管工事や電気工事、建築工事などは同月にまったく発注されておらず、業界関係者からは「選挙支援の見返りに特定の業者へ利益供与したのでは」との声が上がっている。 別府市ではこうした違法行為、あるいは極めて露骨な「エサ」のばらまき(原資は税金)こそが、正々堂々とした戦い方だということなのだろう。 (続く)
本紙は2月号から浜田市政の問題点を報じてきた。その影響もあって市長選は大接戦となったが、一方で本紙には別府市民から「なぜ浜田市長の悪口ばかり言うのか」「なぜ正々堂々と戦わないのか」といった声が寄せられた。
別府市長選 4選の現職・浜田氏(2)市役所ぐるみで選挙運動!? [2011年6月2日13:33更新]
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