(08年11月号掲載) 数々の疑惑・疑問に揺れる柳川市政が、末期症状とも言うべき様相を呈している。 化粧品工場跡地問題などに関する答弁を追及する市議会の特別委で、石田宝蔵市長は「バカバカしい」と述べて無断退席し、議会との関係は修復不能の状態に。 さらに、公文書偽造で書類送検された市職員や、石田市長が名誉毀損で市民を刑事告訴した件が、いずれも起訴猶予処分となった事が判明。「司法制度を利用した弾圧行為で、市長として不適切」との批判がさらに強まりそうだ。 「退席します、バカバカしい」 10月31日に開かれた「石田市長答弁の矛盾点を解明する特別委員会」(森田房儀委員長)。同委員会はP社工場跡地の買収問題や旧柳川ホテル跡地をめぐる問題などに関する市長答弁を追及する目的で、今年3月に設置。今回初めて石田市長本人が出席した。 森田委員長の総括質問に対し石田市長は「これまで本会議で答弁した通り」と繰り返すばかり。委員長が「あなた(の答弁)には誠意がない」と述べると市長は「ここに出てきただけでも誠意がある」と答えた。 その後市長は、始まって20分ほどで冒頭の「捨てゼリフ」を残し無断退席。大泉勝利副市長らが「議会軽視になるので出席を」と説得したものの市長が応ずることはなく、委員会はあらためて出席要請を行うことを決め散会した。 議会の追及をいい加減な答弁でかわし続けて来た石田市長。だがついに「敵前逃亡」するほか手がなくなった─と言えそうだ。 そんな市長に追い討ちをかけるように、このほど2つの司法判断が下された。 会報で「すりかえ・だまし名人」と批判した「柳川市民の会」を、市長は昨年、名誉毀損で刑事告訴。また、前市長時代に行った旧柳川ホテルの跡地購入をめぐって今年、市職員が勝手に市長公印を使って契約書を作成したとして被害届を提出、有印公文書偽造容疑で書類送検されるという「異常事態」となっていた。これらについて福岡地検はいずれも起訴猶予処分としたことが明らかになった。 名誉毀損についてある捜査関係者は「そもそもこのような事案は刑事告訴になじまないのだが」と困惑。別の司法関係者も「こんなの起訴したら我々は笑い物にされる」とした上で「市長が市民を刑事告訴するなんて、柳川は一体どういう所なんだ?」とあきれていた。 一方、有印公文書偽造については議会から「事実上被害は出ていない、取り下げろ」と批判が上がり、本紙も「1職員を追及するのであれば、幹部の責任も追及されるべき」と指摘していた。地検の判断もこうした点を踏まえたとみられる。 市長はほかにも議会での発言を理由に議員を告訴、一部からは「刑事告訴という制度を悪用した、言論弾圧以外の何物でもない」との批判もあった。今回の司法当局の判断は、市長側の“思惑”に対する「この種のトラブルはそちらで解決してほしい」(司法関係者)とのメッセージにほかならない。 同時に、警察当局と市幹部との関係も問題となりそうだ。実はかねてから、ある柳川署警察官と市幹部との「親密ぶり」が関係者の間で囁かれていた。また、市長は公文書偽造で被害届を出す際に「警察から出すように言われた」と議会で答弁している。 市長の「告訴乱発」の裏側に警察関係者の関与や助言があったとすれば、言論弾圧とも言える行為に荷担していたことになる。警察当局は市民からの批判を免れないだろう。
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柳川・石田市政 末期症状の様相 [2008年11月26日10:21更新]
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市長 特別委を無断退席 地検は名誉毀損など2件を不起訴に
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司法当局もソッポ
警察との「関係」は!?

