(09年5月号掲載) その上で議会には、責務を果たすべく「是は是、非は非」の姿勢をあらためて貫いていただきたい。 金子市長が選挙時、反執行部の立場を取っていた多数派市議の支持を受けたことは周知の事実。市長の目指す「議会との融和」が「多数派市議との馴れ合い、癒着を生むのでは」と市民が危惧するのもごく当然である。 議会が市政の問題点を覆い隠す役になってはならないし、まして現市政が一部有力市議の「傀儡(かいらい)」となってはならない。 さて、前市長が残した負の遺産の1つ、P社工場跡地問題。旧大和町が購入した後、建物にはアスベストがあること、また敷地内に産廃が埋設されていることが判明したがいまだにその処理方法が決まっておらず、広大な土地は依然放置されたままだ。 金子市長は会見で「アスベストなどの処理についてはP社に責任があるという前提で、私自身が同社と直接交渉に臨みたい。その経過内容はできるだけ公開する」と明確な方針を示した。 この問題は前市政の実態を多くの市民に知らしめるきっかけともなった。それだけに関心も高く、市長としての手腕が問われることになるだろう。 P社と石田氏はアスベストなどの存在を本当に事前に知らなかったのか。なぜ石田氏はP社の責任を正面から追及しなかったのか。こうした点が明らかになることも含めて期待したい。 金子市長は初登庁時の職員に対する訓辞で、市役所の仕事は「市民へのサービス業」と述べた。まったく同感である。そこで筆者自身の体験を踏まえ、本紙から市長にお願いがある。 07年9月、初めて石田市長(当時)に取材を申し込んだ時のこと。窓口に行って職員に名刺などを渡し、来訪の理由を告げた。だがその職員は「後でこちらから連絡する」と言ったものの最後まで名を名乗らず、名刺も出さなかった。 筆者の態度に問題でもあったのかと思い、後で複数の市民に聞いてみた。すると「市職員の多くは名刺を出さないどころかろくに挨拶もできない」「1市民として恥ずかしい」。どうも、役所内部ではこうした対応が普通のようである。柳川は全国に知られる観光都市のはずだが、役所がこのような状態ではいかがなものだろうか。 市民へのサービスと言うのであれば、せめて市民に対してごく常識的な振る舞いができるよう職員を再教育していただきたい。「今さらそんなことを・・」と言われるかもしれない。だが多くの人々が役所の対応ぶりに不満を持っていたのは事実である。 トップが替わった、だから役所も変わったのだ─このことを市民だけでなく役所内部にも印象付けることができる、最も簡単で効果的な方法だと思うのだが。
石田宝蔵前市長時代、議会で取り上げられた問題の多くは、いずれもいったんは議会を通ったもの。チェックできなかった責任は市議の側にも当然あるはずだ。議会はこのことを忘れてはならないし、まずは真摯に反省するべきであろう。
柳川再生へ向けスタート(2)議会は本来の責務果たせ [2009年6月15日10:17更新]
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