(09年12月号掲載) 本紙は07年9月号で「これが柳川ルール?」と題して異常に高い落札率について報じた。その後いったんは95%前後に落ち着いたが、最近はまたもや96~98%の数字が並んでおり、柳川談合王国は再び活況を呈していると言えそうだ。 談合は言うまでもなく違法行為だが業界関係者、一部市職員からは「談合のどこが悪いのか」という声も聞かれ、罪の意識はほとんど感じられないのが現実。 このままでは柳川市民の「民度」が問われるのは必至で、市執行部には談合の一掃へ向け早急な対応を望みたいが・・。 「市執行部が替わったというのに、ここの談合体質は相変わらずです」。こう言ってため息をつくのは柳川市のある業界関係者だ。 競争入札は、参加した複数の業者の中から、予定価格(入札価格の上限)以下の最も安い価格を入れた業者を選ぶ方式。各業者は落札するために、他社より安い価格を提示しようと企業努力する。 柳川市は工事発注の際、予定価格と同時に最低制限価格(同下限)も事前に公表している。「これなら下の方に入札額が集まりそうなものだが、柳川はまったく逆なのです」(前出業界関係者)。 同市HPで公開された指名競争入札の結果を調べたところ、96~98%の落札率(予定価格に対する落札価格の割合)がずらり。09年10月29日に行われた災害復旧工事の指名競争入札では、それぞれ違う場所の3件の工事を、同じ業者がいずれも98%の落札率で落としている。 また、同11月26日に行われた市営中山団地建て替え工事の入札(予定価格5億8769万6000円)では、同市内の企業体(参加は4企業体)が5億8180万円で落札。地元紙「ちくごタイムズ」が「落札率“堂々”99%」(10年1月1日号)と驚きと皮肉をもって報じている。 なお、落札率95%以上のケースは通常「談合の疑いあり」と見なされる。 柳川市役所そばの交差点角にガラス張りの建物がある。柳川建設会館、通称・談合会館(写真上)。 「市発注工事に関する話し合いはここで行われます。『勉強会』、最近は『研修会』とも呼ばれている」(前出業界関係者)。 例えば予定価格が1000万円、最低制限価格700万円で工事を発注したとする。最も安い価格を入れた者が選ばれる以上、通常であれば業者は他の競争相手に負けまいと、下限の700万円に近い数字を入れようと努力する。その結果、仮に710万円で落札されたならば、単純計算で予定価格との差額、290万円の税金が節約できたことになる。 これが落札率98%=980万円で落札した場合は、予定価格との差額は20万円。先の場合と比べ270万円を余計に税金から代金を支払う、つまり業者側からすれば参加者の間で「調整」を行うことによって270万円が「丸儲け」となるわけだ。他社の動向を気にしたり、見積もりを何度も検討し直したりといった、より安い金額を提示するための企業努力も、まったく必要ない。 (続く)
09年4月に市長が交代し、新体制となった柳川市。だが建築・土木業界の「談合王国」ぶりは相変わらずだ。
談合王国・柳川 本日も快晴なり!?(1)市長交代後も実態に変化なし [2010年1月22日15:31更新]
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落札率96-98%がずらり 中には99%も
談合会館で勉強会!?

