(10年5月号掲載) 外部委員で構成される調査委員会をこのほど設置し、関係者から事情を聴くなど調査を開始した。 5月末をめどに結果をまとめ、同社の石田孝会長CEOに対して、兼務しているSHD会長職を辞任するよう求める方針。 NEXCO西日本は05年の道路公団民営化で誕生した特殊会社で、九州自動車道など近畿以西の高速道路を管理運営している。同社の子会社であるSHDは管内の高速道路に設置されたSA、PAを管理。民間企業約70社と契約を結び、お土産品の販売や飲食店経営を行っている(下図参照)。 本紙は2月号で、PA運営会社「クレッセ」(福岡市博多区)などのテナント業者から「SHD幹部から特定の業者の商品を扱うよう強要された」「一部の幹部がSA、PAを私物化している」などと怒りの声が上がっていることを報じた。 また4月号では「石田会長やSHD営業推進本部長Y氏らが好き放題に振る舞っている」とするSHD社員の証言を紹介した。 石田氏は福岡県出身。「神戸製鋼所」などを経てNEXCO、SHD両社の会長を務めている。 複数のNEXCO関係者の証言を総合すると、取締役会が開かれたのは4月22日。石田会長、奥田楯彦社長ら幹部・監査役らが出席し、本紙の報道内容をめぐりどう対応するかについて、大部分の時間が割かれた。 最初に奥田社長が「福岡県民新聞など一部の報道によって、社内の案件として考えていたものが外部で顕在化してしまった。事態を深刻に受け止めている。きちんとした対応が必要になった」として社内調査の実施を提案。 石田会長は「私は(本紙とは)10年くらい前に接点があったが(注=本紙創刊は07年1月)、いわば鼻つまみ新聞だ。そういう新聞の記事を取り上げ、社内調査を行うというのは信じられない」と反論した。 別の幹部が「(本紙記事内容について)外部から本当かと聞かれた場合、会社として事実を調査しておいて、その結果こうだということを回答できるようしておくべきだ」と述べると石田会長は「その必要はない」 それでも奥田社長らは社内調査の必要性を訴えた上で「(石田会長が)SHDの会長を兼務していることは好ましくない」「兼務を辞めた方がよいのではないか」などと主張した。 議論の末、8名ほどの規模の調査委員会を立ち上げ今月一杯をめどに事実関係を調べることを賛成多数で決めた。 NEXCO西日本は、SHD会長を辞任するよう石田氏に求める方針という。 (続く)
本紙が報じている高速道路運営問題。近畿以西のサービスエリア、パーキングエリア(SA、PA)を管理運営する「西日本高速道路サービス・ホールディングス」(NEXCO西日本SHD、大阪市、写真)の幹部らが知人などの商品を扱うようテナント業者に対して強要している疑惑などについて、親会社の「西日本高速道路」(NEXCO西日本、同市)は実態解明に乗り出すことを決定。
NEXCO西日本が調査委設置(1)石田孝SHD会長の辞任要求へ [2010年6月2日10:00更新]
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石田氏の会長兼務 好ましくない

