参院選福岡選挙区 直前情勢(2)自民・公明 選挙協力結ぶも・・? [2010年6月30日14:50更新]

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(10年6月号掲載)

「自公が選挙協力」。6月はじめ、新聞各社にこんな見出しが踊った。5月、選挙区での独自候補擁立を断念、その動向が注目された公明が、自民と選挙協力することになったのだ。

「その最大の理由は比例代表で出馬する秋野公造氏の知名度が上がらないこと。何とか比例票を伸ばしたい公明と、特に福岡都市圏で伸び悩んでいる自民・大家敏志氏側との思惑が一致した」(前出マスコミ記者)。 

公明は昨年末、引退する現職・弘友和夫氏の後継者として秋野氏の擁立を明らかに。

ところがなかなか知名度が上がらず一部支持者からも「いまいちキャラが薄い」と不満が漏れるほど。選挙区での候補擁立断念の最大の原因ともなった。 



ただ、選挙協力と言っても連立政権時代とは事情が違う。ある選挙通は「公明はあまり真剣にやらないのではないか」と予想する。

「公明としては『票を売る』相手はどこでもよく、それがたまたま自民だっただけ。狙いはあくまで比例票のアップで、自民候補がどうなろうと関係ない。そういう意味では選挙協力を機にマスコミで秋野氏の名が取り上げられたことで、一定の成果はすでに得られた」

とはいえこれで大家氏が一歩抜け出したのは間違いない。  

執行部の責任問題も  

一方、2議席独占を狙った民主が社民との相乗りで推薦した堤要氏は、厳しい選挙戦を強いられることになりそうである。 

両党が堤氏の擁立を決めたのは今年2月。すでに鳩山内閣の支持率は急降下しており、民主関係者からは「共倒れの可能性もある」と悲鳴が上がった。

昨年末に刷新された民主県連執行部は2人への支援が偏らないよう小選挙区ごとに支援する候補を割り振ったが「これが支援団体や議員の反発を招き、まったく機能していない」(前出記者)。そのため内部からは「堤氏が惨敗すれば執行部の責任を問うべき」(ある民主国会議員)とする声も出る始末だ。 

さらに痛いのは基地問題をめぐり社民が政権を離脱したこと。これまでも民主県議・市議らは事務所に顔すら出さない状態が続き陣営から不満が漏れたが「これでもう人を出すことはない」(民主関係者)。

陣営は政党色を薄め無党派層や女性への浸透を図るが「一言で言えば素人の集団。一時は小沢氏が直々に人を送り込むなどテコ入れを図りましたがそれも終わり。選挙を戦える態勢ではない」(前出マスコミ記者)。 

 

近年にない激戦が予想されながら、結局はこれまで通りの結果となりそうな参院福岡選挙区。そんな中、注目されるのがみんなの佐藤正夫氏だ。民主の支持率急落に反比例するように特に都市部において支持を伸ばしたが、新内閣発足でどうなるか。得票数によっては福岡市長選など秋以降の選挙に与える影響は大きい。