(10年8月号掲載) 一方、現職を推す市議団については「彼らが吉田氏にこだわるのは、辣腕で知られた前県連幹事長S県議らへの対抗心から。前回の市長選での勝利は、市議団の反対を押し切って吉田氏を擁立したS県議の手柄とされ、おかげで市議団の面目は丸つぶれに。木下氏浮上の裏にはS県議の影もちらつくが、今回ばかりはとにかく自分たちで仕切りたいんだよ」と見る関係者も。 「何せ2人の市議は前回、『彼以外なら誰でもいい』と吉田氏擁立に猛反対していたんだから。変われば変わるもんだね(笑)」 【参照】ふぞろいのリンゴたち 民主党福岡県連編(1)、(2) 国会議員らの反発を招いている吉田市長と市議団。市長選の主導権をめぐって争う県議と市議。推薦問題をきっかけに複雑な対立構図が浮かび上がってきた。 それでは民主県連は、最終的に誰を推薦することになるのか。 公約違反との批判が根強いこども病院や学童保育無料化の問題をはじめ、吉田市政への評価・総括はまだこれから。 一方、自民党の山崎拓氏と大家敏志氏が選挙の際に事務所として使用した中央区春吉の物件を、最近になって吉田市長側が借りていたことが判明。仲介役として地元有名企業トップの名前が取りざたされており、ある民主関係者は「うちに推薦願を出しておきながら自民にすり寄るとは・・」と不信感を隠さない。 「確かに現職に対する反発は強いが、かといって現段階では木下氏の名前は俎上に載っていない。それに、反現職派がすべて木下氏を支持しているというわけでもない。このまま行けば吉田氏に落ち着くのではないか。まだしばらく時間は掛かるだろうけどね」(前出国会議員)。 ただ、推薦を決める過程で表面化した県連内部の対立が、市長選に大きな影響を及ぼすのは間違いない。「実際に吉田市長の選挙を支援するのは一部の市議だけで、国会議員や県議はほとんどやらないのではないか」(県連関係者)。 また木下氏は民主が推薦しなくても出馬する意向とされており(【編注】8月20日に正式に出馬を表明)、「擁立に動いた国会議員らが水面下で木下氏を支援するだろう」(同)。 たとえ民主県連が吉田市長推薦を決めたとしてもそれは表向き。実態としては「分裂選挙」になる可能性が、現状では極めて高いと言わざるをえない。 【編注】本稿掲載後、8月15日の臨時常幹では結局、吉田氏推薦は決まらず28日の常幹であらためて話し合うことになっている。
さらに昨秋の執行部刷新以降、「選挙の戦い方を知らない」「基本的な政治手続きすら分かっていない」など、一部国会議員が現執行部、特に2市議の手腕に疑問を呈してきた。それが「参院選での“敗北”で頂点に達し『あいつらのクビをとれ』となっている」(同)という。
福岡市長選推薦問題 揺れる民主県連(2)市議団と国会議員が対立 [2010年8月27日15:56更新]
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現職推薦の公算大も 実態は分裂選挙か!?

