(10年9月号掲載) 大混戦の様相を呈しているが現状では事実上、この2人に木下敏之氏、植木とみ子氏を加えた4人による争いとなる公算が大きい。 ただ、吉田氏は推薦を受けた民主党県連内で深刻な対立が発生、高島氏はその若さに関して不安の声が漏れるなど、4陣営ともに問題を抱え今一つ決め手を欠く。 投票日まで残り1カ月あまり。はたして誰が抜け出すのか─。 「悩み苦しんだが、すべてを捨てて挑戦する決意を固めた」。9月6日に開かれた記者会見。「九州朝日放送」(KBC)の元アナウンサー高島氏は時折身振り手振りを交えながら、地下鉄駅での無線LAN無料化や水上バスの整備などを公約として挙げ「国際観光ビジネス都市を目指す」などと真剣な表情で語った(写真)。 吉田市長への対立姿勢を鮮明にしてきた自民・公明・みらい福岡の保守系3会派。だが市長選での対抗馬については会社経営者や元官僚に断られるなど一向に決まらず、一部の支持者からからは「まさか現職に乗っかるつもりでは」と懸念する声も出る始末だった。 8月下旬、本紙HPで報じたことがきっかけとなり高島氏の名前が表面化。公明・みらいも同調し、一気に擁立決定となった。「正直言って、ホッとした」(自民ベテラン市議)。 高島氏は大分市出身。KBCでは情報ワイド番組の司会を務めるなど看板アナの1人として活躍した。 今後は自民市議団などの推薦は受けるものの、党本部には推薦願を出さない方針。政党色を薄め、幅広い層に支持を訴えるのが狙いと見られる。「どんな団体や企業であれ、支援していただけるなら柔軟に受け入れたい」(高島氏)。 若さとさわやかさで現職との違いをアピールしたい高島陣営。ただ、ある自民関係者は一抹の不安があると語る。「知名度があると言ってもまだ35歳。若さは彼の魅力ではあるが、逆に頼りないと受け取られる恐れも。せめてあと10歳、年齢が上だったら・・」 さらに、これまで自民など保守政党を支えてきた経済界の動きも気掛かりだ。複数の有力企業トップは早い段階から吉田氏支援で動き出している上、福岡商工連盟など一部の団体はすでに現職推薦を表明。 そのため、会派を組む公明は財界関係者に配慮して、後方支援に徹する構えを見せている。 「今回のような混沌とした状況での選挙は、民主はもちろん自民にとっても初めてではないか。財界は基本的には現職を応援する傾向が強いだけに、自民が高島氏をどれだけ資金面などで支えられるか。また、いったん現職になびいた企業・団体をどれだけ引き戻せるか。腕の見せ所だ」(選挙通)。 (続く)
11月に予定される福岡市長選で、候補者選定に手間取っていた自民党など保守系会派がこのほど、元民放アナウンサー・高島宗一郎氏(35)の擁立を決定、これで現職の吉田宏市長をはじめ計7人で争われる見通しとなった。
福岡市長選 問題抱える各陣営(1)元アナ候補は若さがネックか [2010年10月1日14:38更新]
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