10月27日投開票の総選挙も残り1週間を切り、各陣営は最後の力を振り絞って懸命な選挙活動を行っている。
福岡市内に住む60代男性の自宅に、日本維新の会に所属する候補者から、10月15日の消印で1枚の選挙ハガキが届いた。
ところが、宛名には31年前に亡くなった男性の実父の名前が。
当然のことながら、31年前に日本維新の会は結党されておらず、実父が支持する訳もない。
気分も悪く、気味も悪いので事務所に電話を掛け、どこで名前と住所を知ったか尋ねると、ご友人の方からの紹介と言い放った。
実際にハガキ下部のスペースには、「私も〇〇〇〇〇〇さんを推薦します!」の欄があるのだが、その推薦者は一切書かれていない。
ご友人の紹介と言ったが、亡き父は生きていれば110歳に達しており、友人知人もほぼ亡くなっている状況、ちゃんとした説明も出来ない事務所スタッフには呆れるばかりだ。
選挙違反にはならないだろうが、余りにもふざけたやり方だと男性は憤っている。
続きを読む
タグ別アーカイブ: 日本維新の会
選挙ハガキの怪
いざ総選挙!
第50回衆院選挙が10月15日に公示され、全国289小選挙区、11ブロックの比例代表、計465議席を争う激しい闘いの火蓋が切って落とされた。
過半数となる233議席が一定の目安となるが、自民党に対するメディアの裏金批判は止まるところを知らず、無党派層の中には「自民党に政権を渡さないために自民党以外に1票を投じる」と断言する有権者もいるほどだ。
福岡県内では全11選挙区のうち7選挙区で5人以上が立候補、いきなりの総選挙になった上、立憲の野田新代表の影響も少なからずあり自民VS立憲の一騎打ちは限定的、多くは野党共闘が実現していない。
しかし、今回の選挙では福岡市内においても、SNSの影響が功を奏しているのか、参政党や無所属候補に至るまで相応の支援者が手弁当で応援に駆け付けており、ポスター貼り一つを見てもかなりの速度で貼り終えるなど無視できない状況にある。
裏金問題と全く関係の無い自民党候補も、大きな影響を受け無党派層中心に票離れを肌で感じており、各候補者はこれまでの選挙以上に危機感を募らせている。
裏金問題を引きずる自民党、野党共闘が進まなかった立憲、支持率が下降気味の維新、SNSで支援者拡大を図る参政党や無所属候補、今回の総選挙も政党・候補に一長一短があり有権者の投票行動は今一つ見通せないものがある。
5回連続で前職2人が激戦となる2区、保守分裂となった上に前職の維新、参政、国民、社民が候補を立てた4区、議席奪還に挑む5区などは最後の最後まで予断を許さない選挙区になるだろう。
続きを読む
どうなる維新?PART2
弊社の6月24日配信の「どうなる維新?」で報じた日本維新の会の迷走であるが、新たな展開があった。
その火元は維新が静観を決め込んでいるはずの東京都知事選挙である。
維新は存在感を示すべく独自候補を立てたいところではあったが、静岡県知事選翌日に立候補を表明した蓮舫氏と現職小池氏のメディアジャックを背景に擁立は難航。
一部報道では第三の候補者として台頭してきた石丸伸二候補に推薦を打診したものの拒否されたという。
6月12日には馬場代表が、「総合的に判断して」独自候補の擁立を断念し、「静観」すると表明した。
しかしながら都知事選という国政選挙に準ずる大型選挙に参加しないということは、自治体議員にとって受け入れ難いことは想像に容れ易い。
東京維新の会に所属する地方議員の一部は独自に石丸陣営の応援に加わっていたようだ。
そんな中、6月17日に開かれた東京維新の会緊急全体会議で代表の柳ケ瀬裕文代表が改めて「静観」を指示。
この「静観」というのは、「所属議員はいかなる陣営にも関わってならない」というものだという。
このような指示に対して維新所属の稗島(ひえしま)進世田谷区議らが反発、6月19日に任意の候補者を支援することを許容するよう求める要望書を提出したが、翌20日には音喜多俊幹事長より拒否する旨の回答があった。
選挙戦も始まり、これで落ち着いたかと思われた矢先、同28日にひえしま世田谷区議が記者会見および自身のXアカウントで離党届を提出したことを表明した。
同氏が公開した会見要旨によれば、候補者の政策や街頭演説を吟味し石丸伸二候補を支援することを決意したが、党の方針に反することからけじめをつけるための離党であるという。
一地方議員とはいえ、先の区議選で堂々のトップ当選を果たした2期目の生え抜きの離党は衝撃的である。
19日の要望書には他の自治体議員も名を連ねていたという情報もある。
維新三度目の分裂のプロローグとなるかもしれない。
続きを読む
どうなる維新?
日本維新の会が揺れている。
昨年の統一地方選挙で躍進し、野党第一党に向けて順調に党勢を拡大するかに見えたが、昨年後半から大阪万博に関し多額の費用が掛かる木造リングへの疑問や海外パビリオンの建設の遅れが露呈した。
また、その後もパワハラなどを理由とした地方議員の相次ぐ離党により支持率は下落トレンドに転じたように思う。
今年に入り国民民主党から分裂した教育無償化を実現する会と統一会派を結成し、野党内での存在感を高めると思われたが、4月の衆参補選では自民党が不在の長崎3区、東京15区に公認候補を出すも、いずれも立憲に完敗し野党第一党への道は厳しいものとなった。
さらに、東京15区で自陣営の公選法違反の可能性について注意喚起したことを巡り、代表選に出馬経験もある足立康史衆議院議員と党執行部の間で内紛が発生、直近では政治資金改革を巡り馬場代表と岸田総理が合意し衆院で自民の穴だらけの法案に賛成するも、参院では反対に転じるなど迷走している。
維新は過去に二度の分裂を経験しているが、1度目は平成26年にみんなの党との合流を巡り橋下徹派と石原慎太郎派(次世代の党を結党)に分裂。
その後、日本維新の会は結いの党と合流し維新の党となったが、この党も橋下氏や松井一郎氏の離党などをきっかけに内紛状態に突入し、同27年冬に2度目の分裂となった。
このような分裂と合流の歴史を繰り返す維新は、衆院選の成績も同24年・54議席、同26年・41議席、同29年・11議席、 令和3年・41議席と乱高下している。
選挙を重ねる中で、国政では熊本県副知事を経験した小野泰輔衆議院議員、福岡政界では県組織代表を務める若きエース天野浩市議、民間感覚に秀でた塩生好紀県議などホープはいるものの、いかんせん人材にムラがありすぎる。
野党第一党を目指すのであれば先ずは内紛を繰り返す歴史に終止符を打った上での、世代交代が必然となるが、目下のところそれは難しいように見える。
新人県議、存在感を見せて!
明日からの予算委員会で野党は 派閥のパーティー券問題を徹底追及をする構えだが、共産党やれいわ新選組は別にして、立憲民主党が追求することができるのか。
自民党5派閥が政治資金パーティーの収入を過少記載した問題を 国会で批判してきた安住国対委員長も、30万円が不記載だったことが判明し、 訂正した上で陳謝している。
不記載による「裏金」が疑われているのだから 訂正すればいいという問題ではない。
ところで、「政治とカネ」の問題は、弊社も報じてきた通り 福岡県議会にもある。
法の網をすり抜けたコンプライアンス上の問題が放置されている。
→ 県議が県道用地取得に担保提供(2023年11月21日)
事実確認をして、再発防止に向けて政務活動費の使途基準や倫理条例の制定などに動くことが必要だと思われるが、現在時点で県議会会派は動く気配がない。
今年4月の改選で、共産党が議席を失い そういった動きをする会派がなくなったということだろうか。
日本維新の会は新人3人が当選したが、「この半年間、できもしない提案をするだけ」「既成政党に物申せず、存在感なし」など期待外れの声が 関係者から上がり始めた。
「身を切る改革」を掲げる維新の皆さん、政治とカネの問題の追及、怖いもの知らずの新人だからこそできることがある。
鈴木宗男氏は貴重な人材
日本維新の会は、ロシアを訪問した鈴木宗男参議院議員の除名処分を決定、これに対し、鈴木氏は自ら離党届を提出し受理された。
党に事前の届け出の手続きを怠った上、現地で「ロシアの勝利を確信している」などと発言したことが問題視されていた。
鈴木氏は極端にロシア寄りだが、それだけに貴重な人材でもある。
安部総理亡き後、いったいどの政治家がロシア当局と話せるというのか。
我が国とロシアは国交を断絶した訳ではなく、天然ガスや漁業で協力をしていかなければならない。
ましてや 敵国にしてはいけない国である。
今回の鈴木氏の訪露が、総理の密命を帯びていた可能性はゼロではないと想像する。
こうしたロシアとのパイプを持つ人材こそ大切にするべきで、総理もその点を十分認識しているはずだ。
鈴木氏におかれては、今後は無所属で 我が国の国益のため 存分に活躍して頂きたい。
前市長逃亡? 大丈夫か、大阪IR
平成28年12月22日、大阪市内で行われた大阪都構想の説明会の中で、松井一郎市長(当時)が言い放った。
「カジノに税金は一切使いません。」
「これ統合型リゾートですから特定の政党(共産党?)が間違った情報を流布してますけど、これだけはっきり言っときます。IRカジノには一切税金使いません。逆です。民間事業者が大阪に投資してくれるんです。その額は 5000億から1兆円 大阪に投資されます。そこはご心配いただかないようにしてください。」
ところが、既にIRの土壌対策として 1000億円を超える公費(税金)が投入されることが明らかになっている。
当初は複数のIR開発会社の競合を想定していたが、終には米国MGMのみとなり、現在のカジノ業界を取り巻く環境をみても いつ離脱してもおかしくはない状況にある。
それを裏づけるのが「解除権」の3年間の延長だ。
大阪府・市がIR開発会社と締結する実施協定案には、一定の事業条件が整わない場合、契約を解除する権利が含まれており、権利を行使した場合、IR開発会社は損害賠償も手数料も支払う必要はない。
2026年9月まで3年間の解除権延長は、MGM側の意向をのんだ格好で、府・市は圧倒的に不利である。
途中で解除された場合、代わりの業者はいないので それまでの投資が無駄になる。
IRと万博の成功・失敗は大阪の経済だけでなく日本全体に影響が及び、国費も投じられるので他人事で済ます訳にはいかない。
既に想定外が続き、IRの開業時期は延期されている。
万博~IRを推進してきたのは紛れもなく日本維新の会、その中心人物で「税金は一切使いません」と言い放った松井市長は早々と退散、責任回避で逃亡したという声も。
維新は「身を切る改革」で党勢を拡大してきたが、これらの事業でやっていることは正反対、そのフレーズが霞んで見えてくる。
維新の伊藤博文氏が衆院選出馬へ
日本維新の会は9日、衆議院選挙区支部長選任者6名の発表を行ったが、衆議院山口3区の伊藤博文氏(54)という名前が目を引いた。
同選挙区は、次期衆院選では選挙区の区割りが変更になり、安倍元総理の地盤の旧4区、下関市・長門市に、林芳正外相の地盤である旧3区のうち萩市、美祢市、山陽小野田市、阿武郡で構成される。
松下村塾があった萩市、外国船からの防御のために組織された奇兵隊の本拠地があった下関市が含まれ、維新の聖地と言えるだろう。
初代内閣総理大臣 伊藤博文氏も、松下村塾で吉田松陰先生に学んだ一人、その功績は説明するまでもなく山口県民の誇りとなっている。
その聖地で支部長に選任された伊藤博文氏、伊藤氏については弊社記事でも一度取り上げたことがあるが、沖縄戦で亡くなった祖父が 戦地から家族に宛てて送り続けていた絵手紙を紹介しながら、各地の学校や公民館などで平和をテーマに講演活動を行ってきた人物として知られる。
→ 弊社記事「沖縄戦の慰霊碑修繕、CFで支援を募る(2021年11月10日)」
今年4月の統一地方選では、県議選に福岡市城南区から立候補、組織戦を展開する自民系の候補にわずかに及ばなかった。
今回、新しい区割りの山口3区が面白いのは、林芳正外相の次期衆院選公認が決まり、安倍晋三元総理の後継者、吉田真次氏が比例中国ブロックに回ることが決まったが、林氏に対する反発がある。
それだけではない。
2年前の旧3区の衆院選で林氏が衆院に鞍替えし、そのため 河村建夫元官房長官の後継の建一氏は押し出され、比例中国四国ブロックでの出馬も許されず、北関東ブロックで立候補し落選するという屈辱を味わっている。
建一氏は次期衆院選で、東京6区で日本維新の会から立候補を予定しており、自民党山口県連が7月18日付で 建一氏の除名処分を決めた。
こうした経緯があり、安倍元総理や河村氏らの反発票が 林氏にそのままいくことはないだろう。
維新の聖地で伊藤博文氏がそれらの受皿になり、現職外相を脅かす存在になるか、今後の展開に注目だ。
強行採決は出来レース?
先の国会でLGBT法可決と並び 話題になったのが、6月8日に行われた法務委員会の入管法改正の強行採決だ。
審議継続を求める野党議員の怒号が飛び交う中、それを無視して 委員長が採決を宣言、議員らが委員長席に殺到し山本太郎議員に至っては宙に浮かんでいるかの様な映像が流れた。
最近政党支持率が上昇し 「立憲民主党を叩き潰す」と対決姿勢をあらわにする日本維新の会の馬場代表が、Youtube番組で 強行採決の舞台裏を語っている。
「強行採決をやる時は、実は裏で与党と立憲民主とで話をしてます。強行採決を いついつやってくれと与党側に申し入れしてます。その代わり、うちは暴れさせてもらいます、という打ち合わせができています。誰がマイクを取りに行くか、誰が紙をちぎるか、誰が周りを囲むか、役振りが全部できています。」
ウィシュマさんの遺族が傍聴している前で、身体を張って止めにいったあの絵は パフォーマンスだったということだ。
馬場代表は「あれが戦う野党ですか」と切り捨てた。
国政政党の党首が言うのだから 真実味が感じられる。
立憲の中には 真面目に業務に励んでいる国会議員や地方議員も少なくない。
「事実」でないなら 名誉を棄損するような発言に対し、立憲は維新に抗議すべきだ。
費用弁償等 900万円を県に寄付
福岡県議会では、4月の改選で共産党が改選時の議席を2つとも失うという結果に終わった。
県議会の選挙区定数が1~2人区が殆ど、最大でも5(久留米市・福岡市東区)なので、支持率が低下している 同党の候補者が 滑り込むのは難しい。
国政選挙では比例枠があるが県議会にはないので、今回の結果は予想通りだった。
同党の議員の多くは勉強熱心で、他の政党がしない(できない)分野で 鋭い質問をし弱者の代弁をしてくれることは、多くの県民が知っている。
他党の議員も 根本の考え方が違うこともあって口にこそ出さないが、リスペクトしていると思われる。
5月末の任期で県議を辞した高瀬菜穂子氏(北九州市小倉南区)らが、2期8年で議員に支払われた費用弁償(交通費)から、交通費や政務活動費の補填分等の実費を差し引いた額を県に寄付するという。
北九州市の県議が公務で県議会に来る場合、1日につき1万7000円が支払われるということになっている。
高瀬氏らは 費用弁償(交通費)の実費支給を求めていたが、条例で決まっており公選法で政治家の寄附行為は禁じられていることから一旦は受け取る必要があったので、その分を預金していた。
今回、政治家を辞めたことで 県への寄付を行えるようになった。
2期8年間の費用弁償の合計支給が2001万5000円、これから交通費の実費410万5680円と政務活動費(議会ニュース発行やアンケート調査に使った分)の赤字補填に699万3605円を差し引いて 891万5715円を寄付することになった。
費用弁償が高過ぎるというのは、県議会議員選挙の中で 日本維新の会が訴えていたことと同じである。
初当選した3人の会派「日本維新の会県議団」が引き継ぎ、身を切る改革として提案していくことだろう。
30代が4人当選、福津市議会
25日投開票の福津市議会議員選挙は前回投票率51.61%を大きく下回る37.02%となり、30代の候補者が4名当選した。
トップは33歳、国民民主党推薦の中村恵輔氏、立憲が候補者がいないこともあり民主系の票を集めた。
同じく33歳の維新の大山隆之氏は、阿部弘樹衆院議員のお膝元とあって 力が入ったということもあり5位で当選、維新として初議席を獲得した。
34歳の福井崇郎氏は、票を減らしながらも4年間の堅実な議員活動が評価され8位で再選を果たした。
夏の参院選で国政政党となった参政党公認、39歳の山本祐平氏、実質12月に入ってからの活動だったが 党の勢いもあって何とか滑り込んだ。
若い世代が維新や参政党から挑戦する傾向にある。
来年4月の統一地方選での2党の躍進に、他党の関係者は警戒を強めている。
福津市議選始まる
謝らない謝罪会見に渇っ!
28日、なりすまし市議として一躍有名になった堀本氏の記者会見があった。
ワイドショーも生中継する中、約1時間半、終始低姿勢で 記者らの厳しい質問に答えつつ、時折涙ぐみながら反省の弁を繰り返した。
つい5日前までは自撮り動画をSNSにアップしていた女性が、突然全国のマスコミに追いかけられ、奈落の底に突き落とされた気分だろう。
その点に関してだけは同情を禁じ得ない。
しかし、全て弁護士と綿密に打ち合わせした想定問答の通りで、「正義感からやった」「真実を伝えたいという気持ち」「陥れる気持ちはなかった」「事実だけを書けば名誉棄損に当たらないだろうと思った」などと、言わゆる 「バカのふり」して真摯に反省している態度で同情を買うことで 鎮静化する作戦という印象だった。
気になったのが、堀本氏が「(なりすましの対象の)当該男性には本当に申し訳ないことをした。直接会って謝罪したい」と述べていながら、一方で、当該男性が過去に統一教会との関わりの中で いついつ誰と何をしたと 丁寧に説明したことだ。
謝罪したい相手が 嫌がる内容を わざわざテレビカメラの前で 長々としゃべるだろうか?
これを聞いて、謝っていないということがよく分かった。
同情の余地なし。
女性市議を県警が事情聴取・福岡市
地元紙が、「福岡市議ライバル候補成り済まし…」というタイトルで、県警が福岡市博多区選出の堀本和歌子市議(41)を私文書偽造容疑で任意の事情聴取をしていたと報じた。
来春の統一地方選のライバルと思しき男性に成り済ましたビラを、博多区内の民家やマンションに投函したという。
また、「男性本人が書いたと誤解を与えるような文面だったかもしれない。ただ犯罪にはならないと弁護士から聞いている」という本人のコメントもあった。
しかし、そのビラを見る限り、「〇〇〇〇です!」と本人の名前が大きな文字で書かれており、「誤解を与える文面」という言い逃れは通用しない。
男性を貶める目的があったと思われ、決して許されるものではない。
現職市議による稚拙な行為、おそらく世間知らずで犯罪の意識がなかったと思われるが、公職を続けるのは難しいのではなかろうか。
犯罪になるかどうかはともかく、一次公認を発表して党勢拡大にはずみをつけようとした矢先の失態、政党としてイメージ低下は避けられないだろう。
選択肢のない代表選挙
7月の参院選の比例票で、立憲民主党の獲得議席を1議席上回った 日本維新の会代表選挙が行われているが、昨年11月の立憲の代表戦より盛り上がらない。
候補者の街頭演説会が開催されるのが全国でわずか7ヵ所のみ、しかも 候補の知名度がないのが理由の様だ。
まず、元タレントで1期目の梅村みずほ氏(43)、正直 初めて聞く名前である。
能力については未知数だが、いきなり代表になれるほど 組織は甘くない。
次に 足立康史氏(56)、現在4期目、経歴も申し分ない。
しかし、国会での歯に着せぬ発言がたびたび炎上し、面白がる国民もいるが、他党からは品位に欠けると批判が多く、国会運営をスムーズにやっていけるとは到底思えない。
消去法でいうと、やはり 馬場伸幸共同代表(57)が無難だろう。
松井代表も後継指名していることもあり、サプライズは起こりそうにない。
しかし、馬場氏については、暴力団関係企業からの献金、迂回献金、自治会からの献金、政治資金収支報告書の誤記載などお金にまつわる不祥事が多いのも事実だ。
そして、残念なことに花が全くない。
維新の顔になればメディアへの露出が増えることになるが、今後の党勢の維持拡大にプラスになるとは思えない。
ということで、選択肢のない代表戦の投開票は明日行われる。
比例の結果からみる各党の今後
比例の結果を見ての感想。
相変わらず 各党、歌手・芸人、スポーツ選手のオンパレードで人気競争、恥を知りなさい。
それでもしっかり仕事をしてくれれば良し、巨泉氏や田嶋氏みたいにすぐ辞めないで下さい。
自民は 得票率では前回衆院選と殆ど変わらない(34%)が8議席増、1人区で野党が統一候補を立てられず 自滅したのが勝因。
立憲と国民、旧民主という括りで 得票率が 5.7ポイント減、議員 8名を減らした。
スター気取りの支援団体の会長が 自民に擦り寄るなど引っ掻き回したのも一因だが、野党共闘なしでは生き残れないことを 所属議員らは改めて認識したのでは。
崖っぷちの泉代表。
公明は比例で1議席減、得票数は 618万票と 前回衆院選より 約93万票の大幅減。
共産は比例で2議席減、得票数が361万票と 前回衆院選から 約55万票減らしている。
いずれも実働部隊の高齢化という問題があり、共に危機感を募らせる。
維新は改選議席を倍増させたのはいいが、関西以外に地方組織が育たないのが課題。
ここにきて代表が辞任、副代表の吉村市長も代表戦には出ないとしており、発信力が低下する可能性がある。
共産が減らしたリベラル票の受け皿となった れいわ、山本太郎氏が選挙区で勝ち国政復帰したことで 再び勢いが出るか。
N党と参政はYoutubeを効果的に使った戦略で1議席ずつ獲得。
特に参政は反グローバルを明確に打ち出している唯一の政党、展開次第では伸びる可能性がある。
公示直前、親戚に逮捕者
1ヵ月前の情勢・福岡選挙区
参院選が迫る中、某団体が行った福岡選挙区の投票先調査によると、自民・立憲・公明が維新・国民・共産に差をつけ、それをれいわが追いかける展開となっている。
自民大家敏志氏は前回できなかったトップ当選を何としても勝ち取るよう気合十分、公明秋野公造氏も立憲の背中を必死で追いかけている。
立憲内部や支持団体から 「応援する気がおきない」と言われている 古賀之士氏であるが、知名度だけは高く 前回並みとはいかないまでも 相変わらずの強さだ。
最近配布されている 討議資料には、「ひとへの投資で格差を縮小」という公約が 1期目のチラシと同様に 書かれている。
しかし、1期目は 「ひと」よりFXへの投資に打ち込み1億5000万円を稼ぎ、自身と有権者の格差が拡大したのは紛れもない事実で公約違反、再度同じ公約を掲げるなら 有権者に説明するべきだろう。
何とか追いつきたい国民民主の大田京子氏、27日の集会には 4産別を中心に支援者約400名が集まり、結束を呼び掛けた。
候補者を公募し慎重に選考するも ドタキャンとなった維新、急きょ 山本剛正議員のウグイス嬢だった 龍野真由美氏を抜擢したが、候補者発表前の支持率調査より ポイントを落としている。
内部の不協和音も漏れ伝わる中、全国的な維新の勢いに乗りたいところだが、今後はまとまって戦えるかに かかっている。
今日ここから始まる?
古賀之士氏の事務所開きが15日、県内3ヵ所で行われた。
午前11時から始まった福岡地区の事務所開きには、国会議員や支援団体から そうそうたるメンバーが集ったが、古賀氏は開会挨拶が終わった後に遅刻して登場、相変わらずの大物ぶりを発揮した。
応援演説で登壇したのが 元アナウンサーの福留功男氏(80)、知名度の高い人物との繋がりをアピールしたかった様だが、会場に集まった実働部隊からは 有名人を重宝する古賀氏の姿勢に呆れ声が聞かれた。
そして 話題になったのが、開会挨拶に立った稲富修二衆院議員が発した「今日こ(京子)こからスタート」という言葉、民主党系の関係者は これが 国民民主党の大田京子氏のキャッチフレーズと認識している。
今後の政治活動を見据え、FXで1億円稼いで評価の低い古賀氏と、稲富氏自らが南区の県議に擁立し人気のある大田氏を 天秤にかけた時、どちらが重要か 傍から見ても一目瞭然だ。
一方の大田氏も、玉木雄一郎党首との2連ポスターに「3児の母」と表記、これは稲富氏が使っていた「6児のパパ」を意識している様に思われる。
表面上 古賀氏を応援せざるを得ない稲富氏が、大田氏にメッセージを送るため 敢えて発言したのではと憶測を呼んでいる。
維新の新人候補
日本維新の会は、7月の参院選に龍野(りゅうの)真由美氏(㈲オフィストゥインクル代表)氏の擁立を発表した。
龍野氏は1972年生まれの49歳、大川市出身で県立伝習館高等学校から中村学園短期大学家政科に進学、卒業後アルバイトを経て平成7年に同社に入社、同30年に事業を継承し代表に就いた。
同社はイベントや結婚式等のMCや 選挙車上運動員の業務がメイン、社業発展のため尽力してきたが コロナ禍で仕事が激減、フリーランスや立場の弱い人々の生活を守る必要性を強く感じ立候補を決意したという。
維新の候補は、2月末に公募を締め切ってからも党内手続きに手間取り、4月23日にはいよいよ記者会見するとしていたが、直前になって予定していた人物と条件が折り合わず決裂、発表が延期となった。
そこで白羽の矢が立ったのが龍野氏、昨年10月の衆院選で 維新公認で立候補した山本剛正氏の選挙にウグイス嬢として入っていた。
これで参院選立候補予定者は 社民党の新人、福本貴紀氏(49)も含め10人となった。
票が分散すれば組織票を持つ政党が有利になりそうだが、維新の龍野氏が無党派層の票で定数3に食い込めるか注目される。
候補者発表延期の背景
日本維新の会は 23日に予定していた参院選候補者発表を 5月中旬まで延期することとした。
4月19日の記事で報じたように、福岡県出身、外資系企業の幹部で決まりかけていたのは事実だが、直前になって条件面が折り合わず 決裂した模様だ。
維新は今年2月末を期限に候補者を公募、今の勢いからして 手を挙げる人物はいるが、数千万円からの自己資金を準備できる人物はそういない。
過去に維新の候補者として全県下で戦ったことのある人物は、短期決戦だったが2000万円以上の自己資金を費やした。
加えて、福岡の維新は 他党のような組織体制ができていない。
選挙のある6月には地方議会が開催されており、地方議員らの協力は得られないと思った方がいい。
結局 資金も選対本部も 自前で準備できる人物ということになる。
維新は公募条件に、このことを 明確に記載するべきだろう。
維新の藤田文武幹事長は独自候補擁立に拘る姿勢を見せているが、簡単に条件に見合う候補者が見つかるとも思えず、5月の発表では福岡に縁のない落下傘候補の擁立も考えられる。
だが、政治判断で国民民主党との選挙協力の可能性も残っており、今後の成り行きを注視していきたい。
立候補の噂
日本維新の会は 4月23日(土)、参院選福岡選挙区の立候補予定者の記者発表を行う予定だ。
告示まで2ヵ月前というタイミング、遅すぎる感もあるが、最新の世論調査の政党支持率では 維新が 立憲民主党を上回っており、候補者次第では 定数3に食い込む可能性もある。
その候補者だが現在、福岡県出身で年齢は50台後半、米国企業日本法人の幹部の名前が浮上している。
経産省出身、IT関連企業で実績のある人物で、ある意味 維新らしい候補者と言えよう。
一般的に全県下の選挙となると、事前に事務所を構え、スタッフを雇って、2連ポスターを貼り リーフレットを全戸配布、それだけで 数千万円の費用がかかると言われているが、この人物なら資金力にも問題なさそうだ。
記事の誤りについてお詫び
1月23日の記事で、「立憲の古賀之士氏が 連合から推薦を受ける目はなくなった」と書いたが、国民民主党の大田京子氏と共に古賀氏にも連合福岡の推薦が出たので驚いた。
完全に判断が誤っていたので、読者の皆様にお詫び致します。
そう判断したのは、連合が夏の参院選基本方針で、「個人名の徹底、人物本位・候補者本位で臨む」としたのを 素直に受け取ったからである。
古賀氏を政治家として評価していない訳ではなく、既存の政党の中では、竹中平蔵氏や村上世彰氏と近い 日本維新の会の候補としては適任と考える。
連合の考えを代弁する候補として どう考えても相応しくないのだ。
労働組合は、労働者が団結して 経営者(資本家)から 賃金や雇用環境などの改善を勝ち取るための団体、そして、組合員の中に 日々生活に追われ苦しんでいる非正規労働者も含まれていることを忘れてはならない。
古賀氏は 令和2年度、議員の報酬とは別に、FXで年間約1億円、1日当り27万円を稼いだ投資のプロ、この方が組合員の代弁者たり得るだろうか。
→ ザイFX!「FXでどうやって約1億円もの利益を?古賀之士議員がついに語った真相とは?」
また、古賀氏は当選後5年半の間に、理由は敢えて書かないが、秘書が6人も辞めており使用者として疑問符が付く。
最も身近な労働者を大切にできない政治家に、労働組合員700万人の未来を託せるだろうか。
以上のことから 連合福岡が推薦を出すはずがないと思い込み、先走って記事を書いた次第である。
連合福岡がFXや秘書の話を知った上で推薦を出すとは思えない。
恐らく何かの手違いで、藤田桂三会長はじめ 幹部の耳に届いていないはずだ。
FX議員を本気で応援できるか?
立憲民主党福岡県連が、現職の古賀之士氏を参院選の公認候補として党本部に申請することを決めたことで、「もう立憲には投票しない」という声が数多く寄せられている。
これまでも繰り返してきたが、古賀氏は FXにおいて 1年で約1億円、1日換算で27万円を稼ぎ出す凄腕の投資家で、新自由主義の権化のような政治家だ。
しかも5年半で秘書が6人も辞めており、人を雇用するのが不得手という。
村上世彰氏や竹中平蔵氏らが支援する「日本維新の会」の公認なら理解できるが、非正規雇用者も含む 労働者が支持基盤である 立憲民主党とは対極にいる人物ということは子どもでも分かる。
県連内部では、昨夏より 古賀氏ではダメという考えで一致していたはずだが、問題を先送りしたことで身動きが取れなくなった格好だ。
年明け、連合福岡が「古賀氏を無所属で擁立し、国民民主党との統一候補とする」という 無理筋な提案をしてきたのだ。
そもそも立憲が 所属議員を無所属で出すなど考えられない。
しかも 当選後、古賀氏が居心地の悪い立憲より国民に入党することも想定される。
立憲としては提案を飲めるはずもない。
結局、立憲は古賀氏を単独で擁立するしか選択肢がなくなった。
仮に古賀氏を排除して新人を立てたとしても、古賀氏が国民から立候補する可能性もあるからだ。
誰もが認めたくない人物を擁立せざるを得ない立憲県連、常任幹事会の決定だが 地方議員や支援組織がFX議員を本気で応援できるはずがない。
オドロキの所得報告書を提出した古賀之士議員をザイFX!が直撃!?
与党に擦り寄る連合
衆院選が終わって2ヵ月半が経過し、当初予想に反し 最新の世論調査では岸田内閣の支持率も57%と徐々に上昇している。
政党支持率は1位自民党 41.1%、2位には日本維新の会が 5.8%、3位が議員数では野党第一党の立憲民主党は 5.4%で、特に政党を支持しないが 34.0%。
立憲の5.4%は選挙前より低く、労働者の信頼を失った結果が数字に表れた。
そんな数字は我関せず、立憲の支持母体である連合の代表が与党に接近する姿が最近目立っている。
非正規雇用の割合は増え格差は拡大するばかり、そもそも非正規より正規を守るのが組合、かと言って正規の平均賃金も上がらず 物価上昇で可処分所得は減るばかり。
企業の内部留保積み上げの最大の功労者は連合という声もある。
これまで労働者の味方のふりをしてきたが もう誤魔化しはきかなくなっている様で、今後組織として 力を保っていけるかどうか疑問だ。
となると、連合頼みだった政治家の選挙も変わってくるだろう。
今後それぞれの選挙前には思惑が入り混じって、野党の十八番となっている離合集散が始まるかもしれない。
新自由主義のための改革か
2012年、橋下徹氏率いる「日本維新の会」が結成された頃は、民主党に失望した国民の期待が高まり、政治を志す多くの若者も橋下氏と共に改革ができると信じて集った。
ところが、当の橋下氏は自分の意のままに政界が動かないことが分かった途端、あっけなく政界を去り、今はコメンテーターとして気ままに活動している。
核がなくなり維新の支持率は急落、テレビに出る国会議員も冴えない面々で風前の灯火だったが、コロナ禍の対応でイケメンの吉村洋文府知事が毎日の様にテレビ出演、お陰で支持率が回復した。
野党共闘で支持率がジリ貧となった立憲民主党ほか、自民に変わる選択肢がなくなった衆院選では、維新が浮動票の受け皿となり想定以上に躍進することとなった。
今年7月には参議院選挙を控え更なる党勢拡大を目指す維新、「是々非々を貫き、既得権益にとらわれない改革政党」というイメージが定着しつつあるが、本当にそうなのだろうか。
馬場伸幸日本維新の会共同代表が12月10日、政治資金規正法違反の疑いがあるとして政治資金オンブズマンに刑事告発されたとの報道があり、村上世彰氏が日本維新の会本部と支部、その他に計2900万円という巨額の寄付を行っていたことが明らかになった。
「村上ファンド」の創設者である村上氏は、敵対的TOBを仕掛けるなど、独自の手法で荒稼ぎをすることで注目された人物で、新自由主義の象徴的存在だ。
新自由主義と言えば竹中平蔵氏がその代表格だが、維新が衆院選の公約で掲げた「ベーシックインカムの導入」も竹中氏が一昨年から提唱していたものだ。
安倍・菅政権の時と違い、岸田政権に対し維新が対決姿勢を前面に押し出しているのは、自民党総裁選の時から「小泉改革以降の新自由主義的政策を転換」と宣言したからに他ならない。
維新は先月、党三役に国会議員になってわずか3年目の若手3人を起用した。
年末の国会では、彼らが舌鋒鋭く総理に迫る姿は格好よく映ったが、竹中氏・村上氏の代弁者であることを思うと、素直に頷けないのである。
結局は新自由主義の継続、資本家に有利、格差拡大を助長するのではないか。
「維新八策」や「身を切る改革」もいいが、その先にどんな未来があるのか、誰が得するのか、明確な答えがほしい。
維新の立候補予定者
衆議院総選挙の投開票まで あと1ヵ月と少し。
自民党の総裁選が連日テレビで放映され、新総理誕生によるご祝儀相場が予想される。
一方の野党は埋没しないよう必死になっており、立候補予定者は早朝辻立ち、昼間は街宣と支援者回りに汗をかく毎日だ。
今回日本維新の会は、九州では福岡1区、2区、4区、10区、及び 宮崎1区に公認候補を擁立する予定だ。
2012年に結党された国政政党でありながら、九州の選挙区の立候補者がわずか5名というのは 寂しいというか、少しお粗末な気もする。
事前の世論調査では、維新の各候補が選挙区で勝利するにはハードルが高いが、宮崎1区では自民の分裂選挙となり 維新候補にもチャンスはありそうだ。
また、比例九州ブロックでは、維新は最低1~2枠の獲得が見込まれ、枠をめぐって候補者同士で惜敗率の争いとなる。
5人の中では、宮崎1区の外山氏が頭一つ抜けており、福岡の4人は今一つ伸び悩み、横一線で並んでいるという。
ちなみに 山川やすひろ氏は比例のみの挑戦で、名簿順位は最下位ということだ。
日本維新の会・全国キャラバン
次期衆院選まで残り3ヵ月以内となる中、日本維新の会の遊説カーが来福し、立候補予定者らが博多駅と天神で街頭演説を行った。
現在立候補を予定しているのは
福岡2区 新開 崇 氏(50)
4区 阿部 弘樹 氏(59)
10区 西田 主税 氏(59)
の3人、それぞれ遊説カーの上から 維新への支持を訴えた。
九州では 組織基盤が殆どない維新、候補者の知名度も正直言ってまだまだ、ポスターも少なければ、街頭に立つ姿もあまり見かけない。
真夏の太陽の下、猛アピールが必要だろう。
だが、菅総理の支持率が下がり、立憲民主党の人気が今一つ上がらない中、無党派層の票の受け皿になる可能性は大いにある。
衆院選比例九州ブロックでは、前回は1議席にとどまったが 次回は2、上手くいけば3つ確保するのではという声もある。
維新候補により 自民と立憲のどちらが有利になるか 各選挙区の関係者は神経を尖らせている。
合流に不満、国民民主党の地方議員
東京都知事選の惨敗後、立憲民主党(以下立憲)と国民民主党(以下国民)の解党→新党結成という形での合流話が再び浮上、両党とも名前にこだわり意地を張り合っているが、毎度のことで有権者は冷めた目で見ている。
合流そのものは選挙を戦う上でメリットがありそうだが、国民の地方議員からは不満の声が出ている。
前回選挙で分裂してはや3年、左寄りの立憲と、中道より右の国民では、そもそもの憲法観から異なり、地方で関係は必ずしも良いものではない。
考え方はむしろ日本維新の会に近く、立憲とは一緒になりたくないというのが本音だ。
6月に前原誠司議員らが、維新と地方分権に関する合同の勉強会を始めたが、前原氏が立憲との合流を拒み維新に参加するとなれば、国民の地方議員からも追従する動きが出てくるかもしれない。
支持率を伸ばす維新
博多区の市議選
告示まで残り1週間を切り、各候補者は選管からの事前審査も終わり、選挙事務所も慌ただしく動いている。
博多区の福岡市議会議員定数は9名で、今のところ現職5名、新人5名の計10名の立候補が予定されている。
自民党は現職南原茂氏(65)、みらい福岡の鬼塚昌宏氏(46)、高島市長に最も近い自民新福岡の福田衛氏(47)に加え、無所属川口浩氏(58)にも推薦を出し、公認と推薦候補は4名となる。
一方公明は現職古川清文氏(50)、今回勇退する石田氏の後任には川上たえ氏(44)の2名、共産は勇退する比江島氏に代わり木村拓史氏(32)が出馬を予定している。
この他に新人では、立憲民主から元カルガリー冬季オリンピック銀メダリスト山田由美子氏(50)、日本維新の会から堀本和歌子氏(37)、元衆院議員の新開裕司氏(50)らが立候補予定しているようである。
現職組は有利に選挙戦を進めており、更に組織力のある公明、共産の新人と続き、残りの議席を新人3名が争う様相だ。
立憲民主党の支持率は他の野党より高く、山田氏の名前はスピードスケートの分野では知名度はあるものの、一般市民にどれ程知られているかは未知数である。
新開氏も衆院議員の経験があるとは言っても、比例区での当選で知名度には難点がある様に思われ、また日本維新の会の堀本氏は知名度においては、他の候補より劣り、日本維新の会の風も吹くかどうか不明である。
残り1議席を、新人3名で争うことになるだろう。
続きを読む
最新の世論調査
1月19、20両日にマスコミが行った、最新の世論調査によると、政府の統計を信頼できるかの問いに、信頼できるは12.1%で信頼できない78.2%と、多くの国民が政府に対し、不信感を持ち始めている結果が出て来た。
最後の質問で夏の参議院選挙に合わせて、衆議院を解散し衆参同時選挙に対して、賛成が41.6%で反対は41.7%と、ほぼ同率のパーセントに驚いている。
回答した人の政党支持率は自民党が39.4%で、立憲民主党は10.4%とあったが、国民民主党は公明、共産、日本維新の会よりも低い1.2%で、政党としての存在感が日増しに、低くなっているように思える。
続きを読む
マスコミの思惑
安倍総理は解散総選挙を否定しているが、新聞各社は新年早々、次の総選挙立候補予定者一覧表を掲載したため、なぜ今頃報じたのか、首をかしげた人も多かったはずだ。
衆議院の先生方の地元事務所では、大半が選挙事務所を確保し、名冠居はアルバイトの確保も行なったという話も聞く。
予定されている2月19日の日曜日は、自民党が好む大安吉日で、投票箱設置や開票場所として予定されている学校や公民館などは、既に役所によって押さえられたとの話もあるから不思議だ。
長きにわたる自公連立内閣も双方に何らかの不信感が芽生え始めており、日本維新の会の動きや小池新党設立の噂、そして民進党分裂の情報など、昨年からの規定路線に対する歪が目立ち始め、また世界各地ではあらゆるものが内向きに向かうなど、100年前を喧伝するマスコミもあり、何が起こってもおかしくない様相を呈してきた。