3回目のワクチン接種率が 進まない大きな理由は、国民の「モデルナ製の交互接種」に対する不安、そのため 堀内ワクチン接種担当相が、他の閣僚に3回目接種でのモデルナ製の使用を検討するよう求めている。
ということは、閣僚の先生方も躊躇されているということらしい。
接種による重篤な副反応については、国会議員が一番詳しい報告を受け その危険性についても認識しているはず。
ワクチンの安全性を最も信用していないのは政治家ではないかと思う。
下図は、新型コロナウイルス関連情報発信センターの意見広告に掲載されているグラフで、厚労省のホームページのデータを元にしたものである。
新型コロナワクチン接種後の死亡者が、インフルエンザワクチンのそれと比較して格段に多いのが分かる。
注目すべきは これまで1400件以上の接種後死亡の疑いが報告されているが、接種後3日以内に集中している点だ。
しかし、厚労省は現時点で 「死亡事例とワクチン接種には明らかな因果関係がない」としている。
それでも3回目を打つべきかどうか、国会議員の先生方が打つのを見届けてから判断したい。

作成者アーカイブ: kenmin
国会議員の人権意識
昨年3月に名古屋入管で亡くなった スリランカ人のウィシュマさんは、犯罪性は皆無、むしろ 内規に従えば DV被害者として対応すべきで、在留資格の交付を受けられた可能性さえあったという。
8月に公表された 入管庁による事件の最終報告書は、事件を矮小化していると批判が集まり、12月には衆参両院法務委員会が、亡くなるまで2週間の記録した監視カメラ映像を視聴している。
立憲民主党の議員は、「ベッドで寝たきりとなって自力で起き上がることもできないウィシュマさんに対し、入管職員らは表面上は親しげに話しかけ、寄り添う姿勢を見せます。しかし、ウィシュマさんが『トイレに行けない』と言っても無理やり連れて行こうとし、『点滴お願い』と言っても無視し、『死にそうだ』と言っても放置し、『食べられない』と言っているのに、無理やり飲食物を口の中に流し込むなど、やっていることは拷問に等しいものでした。」とSNSで報告。
一方、視聴後の懇談で 自民党議員は「職員は丁寧な対応」と言い、維新議員も「献身的で言葉も乱暴ではない」と述べたという。
同じ映像を見た上で、真逆とも言えるこうしたコメントが出てくるのが不思議でならない。
これが自分の家族だったら どうだろう。
また、対象がアメリカ人だったら 同様のケースで同じ扱いをしただろうか。
国会議員、特に与党議員の 人権意識を改めて問いたいと思う。

文化財の古民家一棟貸し・うきは市
フルーツで知られる うきは市の山奥に、国の重要文化財「平川家住宅」に代表される 茅葺(かやぶき)の農家住宅が点在する地区があります。
その中でも最も奥まったところにあるのが、注連原(しめばる)住宅です。
注連原住宅は、茅葺屋根を特徴とする平屋の寄せ棟造りで、土間や縁側など伝統的な日本家屋、現在は市営の宿泊施設として甦り、地域の「注連原村村つくり会」(代表 尾花 光さん)が指定管理者として管理しています。
最大7名のふとんやベッドが備え付けられ、トイレやお風呂もきれいで使いやすいです。
ご飯は基本、自炊となっており、希望すればBBQ台も借りることができます。
静かな集落で、横を流れる隈上川の音と風を感じたり、星空を眺めたり、都会の喧噪から離れ、一晩過ごしてみませんか。
茅葺屋根の中を見ることもできます!
宿泊に関する情報はこちらから。

議席失った共産・糸島市議選
地方議員の選挙としては珍しく話題の多かった糸島市議選であるが、結了したのが深夜1時20分、候補者たちを最後までハラハラさせる開票となった。
定数20のうち、現職11人、新人8人、元職1人が当選、現職議員が4人落選するという波乱もあった。
一番の驚きは 共産党の現職市議2名が揃って落選したことだ。
選挙戦では 市外から党の応援部隊が入り 組織戦を展開したが僅かに及ばなかった。
一般的に共産党は固定票があると言われる。
前々回 2014年の選挙では、伊藤氏と柳氏で 4399票あった。
伊藤氏が無所属となった 前回の2018年は かなり減らしたが、それでも柳氏と後藤氏の合計で 2358票あった。
しかし、今回は 合計1863票、二人で495票も減らし、目も当てられない結果だ。

3年前の統一地方選でも、福岡市博多区、筑紫野市、大野城市で議席を失っているが、その時から何の対策もできていないことを露呈した格好だ。
県内における共産党の党員及び支持者の高齢化は進んでおり、党の財源となっている新聞赤旗の購読者数も激減、新聞の配達さえも ままならない有様で、最近は30%前後を一般紙の販売店に委託していると聞く。
今後に向けては敗因を分析し、抜本的な組織改革と戦略の練り直しが必須となるだろう。

子どもへのワクチン接種に警鐘を鳴らす女性週刊誌
1月27日発売の女性セブン(2月10日号)に「子供のワクチン接種本当に必要なのか」という特集記事が掲載された。
女性セブンは、昨年3月ワクチン接種後に死亡した女性看護師の件を詳しく報じるなど、ワクチン接種に慎重な姿勢を貫いている。
同記事では、接種後に急死した13歳の中学生の話をはじめ、副反応に苦しむ10代の子どもたちの保護者に取材、また、10代ではコロナ重傷者数よりも接種後重篤報告者数の方がはるかに多いことを、厚労省発表のデータを基に解説している。
データの一部を紹介すると、2022年1月18日現在、40代では コロナ感染による重症者数1535人、死亡者数292人に対し、ワクチン接種後重篤報告数が913人、死亡報告数が47人。
一方で、10代では、コロナ感染による重症者数6人、死亡者数4人に対し、ワクチン接種後重篤報告数が387人、死亡報告数が5人であり、ワクチン接種の危険性が高い結果となっている。
それぞれの事情でワクチン接種への考え方は様々だが、「子ども」へのワクチン接種を迷っておられる方には 必読の記事だ。

高千穂の棚田と絶景キャンプ場「タカチホ棚田キャンプ」
神話の里と、阿蘇の溶岩によってできた高千穂峡で知られる宮崎県高千穂町。
実は、祖母・傾・大崩ユネスコエコパークや世界農業遺産があり、世界に認められている農業地域でもあります。
その急峻な地形と農業の風景を楽しんでもらおうと、新たに「タカチホ棚田キャンプ」をスタートさせました。
地形に沿ってできた棚田は、夏に稲をつくり、冬場は使わないところもあります。
その一部をキャンプ場として貸し出すサービスです。
といっても通常のキャンプ場とは違い、少人数の会員制となっています。
「毎回予約して、お互いのスペースを気にして、キャンプするのは面倒くさい」といった自身の経験から、広大な棚田のフィールドを自由使えるように、1クール 3ヶ月間は、いつ来ても、田んぼのどこでもキャンプを楽しんで頂ける仕組みです。

ソロプラン 3ヶ月 20000円、ファミリープラン 3ヶ月 25000円で、置いてある薪は自由に使い放題となっています。
焚き火は、キャンプの楽しみの一つですが、薪の入手は困難であったり、価格も高くなってきています。
そうしたことも気兼ねなくできるよう、地域の方々が枝打ちや間伐した木を田んぼに置いてもらい、自由に使えるようにしました。
◎少数会員制
◎地域とのふれあい
◎薪使い放題
が「タカチホ棚田キャンプ」の特徴です。
福岡からであれば、高速を使って 2時間半で行けるようになりました。
週末キャンプを悩むくらいなら、会員限定の絶景キャンプ場でゆったりと楽しみませんか?
詳細は、サイトをご覧ください。
Instagramはこちら。
※一日田んぼ 1枚貸し切りなどのご相談もできます。
例)棚田でキャンプ&ヨガ企画を実施。
お問い合わせは、主宰団体 Trailhead(トレイルヘッド)代表 福島まで
MAIL:trailhead@kntf.jp

変わり始めた論調
第6波による感染拡大で、病床使用率が次第に増加していることが報じられる一方で、地元紙が コロナワクチン接種後 副反応による死亡疑いが1400件になったことを報じている。
ワクチン接種への警鐘とも取れる内容で、論調に変化が見え始めたという声もある。
接種後 副反応が疑われる死亡者が1400人を超えることは 厚労省のホームページで報告されていたが、これまでマスコミが敢えて記事にすることはなかった。
今回の記事の主題は、「副反応による死亡した場合の救済制度への申請が40件余りにとどまっており、救済認定が進んでいないということ」であるが、文中に「死亡事例が1400件超報告された」とあり、初めて知る方は驚いただろう。
国会では野党が「ワクチン確保に力を入れ3回目の接種をもっと急ぐ」よう 岸田総理を追及しているが、ワクチンを短期間に複数回打つことで 身体の負担が大きくなるという専門家もいる。
確かに、開発されて間もないワクチンを 1年間に3回接種するというのは過去になく、我々にとって初めての経験である。
弊社記事「不都合な真実・未成年者接種(2022年1月20日)」で報じた 副反応の疑いで死亡した未成年者5人は 1400人に含まれる。
3回目を打つ方も、子どもに打たせようとする保護者も、政府とマスコミの情報を鵜呑みにせず、自身で情報収集をしてリスクを確認した上で接種することが望ましい。

久留米市の未来
各地の市長選挙の結果が報じられているが、保守分裂で事実上の一騎打ちとなった久留米市長選挙は激戦の末、前市議の原口新五氏(61)が 前県議会副議長の十中大雅氏(68)を破り 初当選を果たした。
事前の電話調査や期日前投票の出口調査では、公明党が推薦した十中氏がややリードしていたが、最後の最後に逆転したと言われている。
原口新市長におかれては、激しい選挙戦の反動も予想され 難しい舵取りとなるだろうが、県南の中心都市として久留米市が発展していくよう、長期的なビジョンを持って取り組んでいかれることを期待したい。
一方で、十中氏敗戦の最大の要因と言われているのが 商工会議所会頭の本村康人氏だ。
前回の市長選では大久保氏を担ぎ出し、意に添わぬと分かったら 今度は十中氏を引っ張り上げ、自身の都合に商工会議所はもとより多くの関係者が振り回された格好だ。
本人に自覚があるかは不明だが、今期限りの退任と執行部の刷新を望む声が地元では多く聞かれる。
いずれにしても、政財界が同じベクトルで連携していく体制を取らないと 久留米市の未来はないだろう。

空気読めない現職議員
参議院福岡選挙区は6年前に定数が2から3に増加、以後2回の選挙で 自民、公明、民進(2回目は立憲)の3党が議席を分け合ってきた。
今年7月に行われる参議院選挙は、自民党が現職の大家敏志氏の公認を早々と決定したが、公明党は現職の高瀬ひろみ氏が不出馬となり、代わりに全国比例の現職、秋野公造氏を公認することとした。
問題は立憲民主党だ。
立憲の現職は、国会議員になって FXで1億円超を稼ぎ出し 全国に名を轟かせた 古賀之士氏、余程 居心地がいいのか、県連に公認を申し出ているという。
FX1億円議員はどう考えても 立憲の党風に合わないことから、県連も扱いに困っている様だ。
連合福岡が立憲と国民で候補者調整を要望しており、あと1ヵ月ほどでその処遇が決まると思われるが、古賀氏が手を下ろすのがベストという声が漏れ聞こえてくる。
自民党にも言えるが、空気を読めない現職議員ほど厄介なものはない。

不都合な真実・未成年者接種
厚生労働省は21日、ファイザー社が承認申請していた5歳から11歳向けの新型コロナワクチンを特例承認し、3月以降に接種を始めるという。
確かにワクチンには重症化を防ぐ効果があり、特に高齢者には有効と思うが、さすがに子どもへの接種となると 一生の問題、2023年5月まで有効性も安全性も不明(ファイザー)の劇薬を 我が子の身体に取り込むことに慎重にならざるを得ない。
厚労省が公表している資料で、これまで新型コロナウイルスで死亡した健康な未成年者は一人もなく 重症者も殆どいない一方で、ワクチンを接種した未成年者の副反応が 1525件、うち重篤者341人、死亡5人(12月24日時点)というのをご存知だろうか。
殆どのマスコミは報道しないし 政治家も言わない。
Click → 10代の副反応疑い症例
命を守るために打ったはずのワクチン接種後の突然死、元気だった我が子を亡くしたご両親はいたたまれないだろう。
厚労省はその5人を含め、全ての死亡者1438人についてワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はないとしている。
福岡市では1月7日現在、10代の2回目の接種率は 70%、筆者が想像していたより高い数値だ。
この流れからすると、3月以降に12歳以下の子どもへの接種が開始されれば、多くの親たちが我が子の手を引いて会場に向かうことになるだろう。
オミクロン株に変わってからは 無症状の割合が増え、発症しても風邪とほぼ同じ症状と言われているのに、若い世代が敢えてワクチンを打つ必要があるのだろうか。
こうした疑問が自身の中で燻っていた時、全国で 子どもへのワクチン接種に警鐘を鳴らす活動をしている団体があることを知った。
そのうち2つを紹介したい。
ひとつは、こどもコロナプラットホーム。
代表発起人に、大阪府泉大津市の 南出賢一市長、国際オーソモレキュラー医学会会長で医師の柳澤厚生氏、賛同者に多くの医師や地方議員らが名を連ね、情報発信を行っている。
その中で、mRNAの産みの親というべきロバート・マローン博士が、子どもへのワクチン接種について、親たちに警鐘を鳴らす声明を動画で配信している記事が興味深い。
https://www.kodomocorona.com/

もうひとつ、福岡市の 新型コロナウイルス関連情報発信センターだ。
主宰する堤猛氏は八女市在住、昨年3月に八女市の公立病院で26歳の看護師がワクチン接種4日後に突然死したことで、ワクチンに疑問を持ったという。
その後、新聞に一面を使った意見広告を掲載することを発案、11月30日の西日本新聞を皮切りに、大分新聞、琉球新報、中日新聞、東京新聞、北海道新聞に掲載された。
https://jcovid.net/

また、「コロナワクチンは免疫でしか防げない」として 新型コロナウイルス感染の初期段階から mRNAワクチン、DNAワクチンの接種に警鐘を鳴らしてきた大阪市立大学医学部の井上正康名誉教授を招いて講演会を開催するなど、積極的な活動を行っている。井上先生の動画は、Youtubeなどでも視聴できるが、大変分かりやすいと評判だ。
11月7日におりなす八女で開催された講演会の動画はこちら
子の健康を願う親の気持ちは誰も同じである。
12歳以下へのワクチン開始を待ち望む方もおられるかもしれないが、もし 迷っている方がおられたら、判断材料として上記のホームページや動画を参考にして頂ければと思う。
九州の伊勢「伊野天照皇大神宮」
昔ながらの詐欺の手口・パクリ屋
昭和に流行った歌謡曲に、小林旭さんの「昔の名前で出ています」というヒット曲があったが、詐欺の世界でも昔ながらの手口が出てきている。
警視庁は、食品会社から海産物や牛肉を詐取したとして、武藤勝容疑者(81)ら男4人を詐欺容疑で逮捕した。
武藤容疑者は、平成29年に設立した実態のない食品販売会社を利用し、偽名を使い営業部長の肩書で活動、まず少額から取り引きを始め 信用を得るため代金を支払い、取り引きを繰り返し信用が得られたところで、大口の発注を行い 商品到着後に破産通知書を送り騙し取る「パクリ」の手口で、23社から約8000万円相当を詐取した。
コロナ禍で需要が減る中、売上を少しでも上げたい経営者の弱みに付けこむ卑劣な犯罪だが、騙された者の多くは 年老いた先代たちの経験を軽視する若手経営者、中には騙されたことに気づかないケースもある様だ。
今年は新年早々からオミクロン株が拡大しており 食品業界の不振が長期化する可能性もあり、素人がパクリ屋の模倣をすることも考えられるので、新規の取引には細心の注意を払って欲しい。

1月17日
27年前の1月17日の早朝、淡路島北部を震源に大きな地震が発生した。
その日は、会社を辞めて ㈲福岡経営企画を設立して間もない頃で、3回目となる「新春賀詞交歓会」をタカクラホテルで開催予定だった。
準備をしながらニュースを聞いていたが、当初はあんなに大きな被害になるとは想像しておらず、時間が経過するに従い 悲惨な状況が分かってきた。
賀詞交歓会に出席予定だったマスコミ関係者から欠席の連絡が入り、出席者の中にも対応に追われ中座する人もいたが、何とか会を終了した記憶が今でも鮮明に思い出される。
福岡経営企画は 途中代表を池田浩一が引き継ぎ、新春賀詞交歓会は今年で30回目を数え、1月13日に多くの参加者をお迎えすることができ、無事に終えた。
情報の世界に生きて50年になるが、最近 新手の詐欺師やパクリ屋が大手を振って歩いている状況を見ているとファイトが沸いくる。
今年も老骨に鞭を打って元気に頑張りたいものだ。

続きを読む
割れる総理の評価
新政権発足当時は期待薄で低かった岸田内閣の支持率が上昇している。
この短期間でいくつか政策のブレがあったが、世論に敏感に反応し、「聞く力」で持って 速攻で軌道修正するところは これまでの総理とは違う。
今日から通常国会が始まるが、一度決めたことは頑として変えない安倍・菅政権と違って、野党は責めづらい様だ。
こうした意外な強かさをもつ岸田総理を評価する声がある一方で、新政権発足後の一丁目一番地とされる日米首脳会談が就任から3ヵ月経っても開催されていないことを取り上げ、外交が上手く行っていないと指摘する識者もいる。
林芳正外相が 就任後に行った中国の王毅外相との電話会談で、中国訪問を打診され 調整を進めると発表した(後に修正)ことが、米国から岸田政権が中国寄りと見られている様だ。
マスコミは、林外相が12月11日のG7外相会合の夕食会で「イマジン」のピアノ演奏をしたとして 上々の外交デビューを果たしたと報道したが、実はメインのイラン問題についての協議には参加させてもらっておらず、信用されていないことを伝えていないという。
岸田総理はテレビ映えし、前総理と比べて受け答えも明瞭で好感が持てる。
だが、我々をどこに連れていこうとしているのか、どんな未来にしようとしているのか、今一つ伝わって来ない。

必要なのはコミュニケーション能力
福岡県内には29の市があるが、政令市の福岡市や北九州市は行政事務のうち、福祉、保健衛生、都市計画など18項目にわたる都道府県レベルの権限を引き受けている。
その分 政令市の市長は知事と同等の権力を持っているが、通常の市の場合、 様々な場面で県の予算や許認可が必要となることから、県幹部や県議会とのパイプの太さが重要になってくる。
29市長の経歴を見ると、元県議が10名、元国会議員3名、元市議が3名、行政関係者が9名、民間出身者が4名となっており、パイプという意味では妥当な割合のような気がする。
県議会とのコミュニケーションに苦労し、思うように予算取りができていない市長がいるのも事実で、その点、県議出身、特に自民党だった市長は比較的上手くやっていると思われる。
ただし、自民党県議だったから全員が上手くいくとも限らない。
現に、某市の市長は自民党県議出身だが、県議会との関係がぎくしゃくしている。
一方で、元民主党の県議だった古賀市の田辺一城市長は、国・県の予算を引っ張り、都市計画を進め、短期間で目に見える成果を挙げている。
市長は確かに市のトップだが、県の予算や許認可の中では小さな存在に過ぎない。
田辺氏を見ていると、仕事をこなす能力もさることながら、コミュニケーション能力の大切さをつくづく感じる。
有権者は市長を選ぶ際、こうした点も判断材料にすればよいのではなかろうか。

与党に擦り寄る連合
衆院選が終わって2ヵ月半が経過し、当初予想に反し 最新の世論調査では岸田内閣の支持率も57%と徐々に上昇している。
政党支持率は1位自民党 41.1%、2位には日本維新の会が 5.8%、3位が議員数では野党第一党の立憲民主党は 5.4%で、特に政党を支持しないが 34.0%。
立憲の5.4%は選挙前より低く、労働者の信頼を失った結果が数字に表れた。
そんな数字は我関せず、立憲の支持母体である連合の代表が与党に接近する姿が最近目立っている。
非正規雇用の割合は増え格差は拡大するばかり、そもそも非正規より正規を守るのが組合、かと言って正規の平均賃金も上がらず 物価上昇で可処分所得は減るばかり。
企業の内部留保積み上げの最大の功労者は連合という声もある。
これまで労働者の味方のふりをしてきたが もう誤魔化しはきかなくなっている様で、今後組織として 力を保っていけるかどうか疑問だ。
となると、連合頼みだった政治家の選挙
も変わってくるだろう。
今後それぞれの選挙前には思惑が入り混じって、野党の十八番となっている離合集散が始まるかもしれない。
大島産業に営業停止処分
福岡県は11日、㈱大島産業(福岡県宗像市冨地原1791-1)に令和4年1月25日から 同2月10日までの17日間、建設業に係る営業のうち 公共工事について営業停止処分とすることを発表した。
処分理由は、NEXCO中日本発注の中央自動車道 天神橋他6橋耐震補強工事で、粗雑工事を行ったことにより工事目的物に重大な瑕疵を生じさせたこと、及び 以下の県発注工事で 虚偽の施工体系図を提出したとしている。
・県道 玄海田島福間線 川端橋橋梁下部工(P1)工事
・県道 遠賀宗像自転車道線 道路改築工事(6工区)
・県道 直方宗像線 道路改良工事(6工区)
大島産業は、昨年8月31日にも NEXCOの工事2件について虚偽の施工体系図を提出したとして 10日間の営業停止処分を受けているが、前回より重い処分となった。
今後、前回同様 国や自治体などで指名停止措置が発表されることが予想される。
1期で辞める噂?
先の衆院選で初当選を果たした議員が1期限りで辞めるという噂が流れている。
衆院議員になる前は地方議員、2019年の統一地方選では無投票当選、任期中は秘書も事務所も置かずエコノミーな議員活動だったと聞く。
昨春、隣接する衆院選挙区で分裂選挙が濃厚になったことから立候補を決めたことで、地元の古い支援者からは批判の声が上がっていた。
最少の努力で国会議員の椅子を手にしたが、地域の声を拾いに選挙区内を走り回る姿は殆ど目撃されておらず、ひょっとすると噂は本当かもしれない。
火のない所には煙は立たないというが、衆院議員の肩書が欲しかっただけか。
本当なら有権者が気の毒だ。
噂を払拭するため、本人の口から「この地域のため 骨を埋める覚悟で がんばります」の一言が聞きたい。

スジ悪の逆線引き ~北九州市都市計画~
「逆線引き」、あまり聞き慣れない言葉だが、市街化区域にある地域を市街化調整区域に編入すること、つまり、これまで開発してよかった場所から抑制する場所に変更することを意味する。
北九州市の大規模な「逆線引き」の取り組みは、ある意味 全国の自治体も注目する画期的な試みで、その覚悟は相当なものである。
しかし、現実はそう甘くはない。
机上で決めた構想は、憲法違反の可能性もあり制度設計が不十分、北橋市長がなぜ、このスジ悪の施策を進めようとしたのか、また どういった問題があるのかなど取材した。
逆線引きを決めた背景
北九州市内を車で走ると、よくもこんなところに建てたというくらい、小高い場所や崖の上に住宅が建っているのを目にする。製鉄業等で日本の高度経済成長を支えてきた北九州市であるが、平地が少なく斜面を削って住宅開発をしてきた歴史がある。
時は過ぎ 産業構造が変わり、人口は昭和54年の106万人をピークに今年10月1日時点で93.2万人にまで減少している。
特に交通の便が悪い斜面地の住宅地については、空き家や空き地の増え方も 平地に比べ速いという。
そして昨今の豪雨災害、毎年全国各地で土砂災害が頻発している。
北九州市には、県が指定している「土砂災害警戒区域」が1300ヵ所ある。
平成30年7月の西日本豪雨では、門司区で土砂に巻き込まれ死傷者が出たほか、住宅被害は全半壊29棟を含む413棟、崖崩れ407件と甚大な被害に見舞われた。
こうした背景があって、市はこれからの人口減少等を見据え都市計画を見直し、これからはコンパクトなまちづくりの推進していく方針を決め、その中で、災害の危険性があり災害対応力が低下している斜面地住宅地については、より安全で安心な地域への居住誘導が必要とし、逆線引きを行うこととなった。

対象は3万5200千人
北九州市は平成30年3月に「北九州市都市計画マスタープラン」を改定、同年12月から令和元年10月まで都市計画審議会「区域区分の見直しのあり方に関する専門小委員会」で逆線引きのあり方について検討を行い、その答申を受けて同年12月に市議会建設建築委員会へ報告した後、「区域区分見直しの基本方針」を策定、その中で 見直し候補地の一次選定を公表(下図)した。委員会に報告したということで、議会も形式的に承認した形になっているが、この時点では 議員が 事の重大さを理解していなかったと想像する。

令和2年3月、市は 各区別に 詳細な二次選定の結果を発表した。
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/ken-to/07900339.html
驚いたのはその規模、対象となる人口と建物数の多さだ。
面積合計が約1157ヘクタールと市内の総面積の約2%、対象となる人口が約3万5200人、建物数が約1万8000棟となっている。
市は、住民や土地所有者の方々への説明を行った後、意見を集約して修正案を作成し、再度説明を行って意見を聴取した上で都市計画決定の手続きを経て、令和5年度に都市計画決定を予定しているという。
令和2年度、市が最も早く説明会の開催を始めたのが八幡東区だった。
八幡東区から始まった説明会
殆どの住民は、都市計画や区域区分という行政用語を知らずに生活している。市街化区域が市街化調整区域に変わると、生活にどのような影響があるのか想像がつくはずもない。
令和2年度、市は八幡東区内で50回、約2000人に対して説明を行ったとしているが、同区内の対象となるのは約1万人、はるかに及ばない。
説明会では市の担当課長から、⾒直し地域で
① 概ね30年後を目途に、ゆるやかに無居住化及び更地化(緑地化)を進める
② 現在の居住者は、現状のまま居住を継続することは可能。住み替えを積極的に促進するものではない
③ ⾒直し後も、当面は⼀定の⾏政サービスを維持、地域コミュニティの維持等も配慮
などの考え方が示された。
また、「所有者地の価格暴落、移転費用、受け入れ市営住宅、市への土地の売却・寄付等について特段の施策・助成・補助・補償・救済制度を新設する考えはなく、既存の制度のみで対応する」との説明があったという。
令和5年度に「逆線引き」を決定するという発表に、地元住民は驚き、怒りの声を上げるも、「決まったこと」として職員が説明、納得できるはずもなく住民らの不信感は募るばかりだった。
こうした中、令和3年の3月議会に、一部の住民から「市街化区域から市街化調整区域への見直しの撤回について」という陳情書が提出された。

資産価値の下落に怒り
令和元年12月、市が逆線引きの一次選定場所を公表すると 早速不動産価格に影響が出始めたという。その3ヵ月後の令和2年3月には、二次選定場所として具体的に絞り込んだ場所を公表、そのことで対象となった地域の価格下落は加速した。
今年3月16日付で市議会に提出された陳情書には、昨年11月に行われた説明会で 出席者から出た意見が添えられていたが、住宅の資産価値が下がることや移転補償についての質疑が大半を占めた。
「やっと住宅ローンの返済が終わって財産が出来たと思ったのに激減する」
「不動産屋の売却が取り止めになった」
「逆線引きのことを話したら 評価額2800万円の土地を800万円で売ることになった」
「新聞報道され既に風評被害が出ている」
「ローンで家を新築したばかりだが、激減した土地にこれから30年もローンを支払い続けることになる」
「土地を抵当にして銀行とローンを組めなくなるのでは?」
「売値が叩かれて移転しようとも移転先の家が買えない」
「マンション新築に200坪の土地を買ったが建築計画をストップした」
「市営住宅に入りたいが、家が売れなければ市営住宅に入れない仕組みになっている」
「市の施策として誘導しているのだから、特別な救済措置や市営住宅政策を新設すべきだ」
この他にも、
「なぜ八幡東区が最初なのか?」
「なぜ八幡東区役所周辺は土砂災害警戒区域なのに除外されたか?」
「見直しは地元の合意が前提としているが、自治会等は個人の財産の権利義務まで住民が委ねた組織ではない」
「国土交通省の了解同意は取っているのか?」
「財産が減少することに憲法上問題はないのか?」
など、疑問や怒りの声が書かれていた。
そして、陳情書の中で 鋭い指摘がされていたのが「説明会質疑応答記録」についてである。
国との協議記録なし
前述のように、逆線引きは 不動産価値に直接影響を与えている。問題は、この逆線引きが 憲法で保障されている財産権を侵害していないという明確な根拠があるかだ。
陳情書には、説明会の席で 都市計画課長が述べた内容についての指摘がある。
市が作成している「説明会質疑応答実記録」の中で、都市計画課長が「国土交通省の肩に問い合わせをして、憲法上そういう(財産権の侵害の)問題はないということで、ご回答を頂いている。国交省に対して、私が問い合わせをしている。私が行った。」とある。
そのような重要な確認なら文書で残っているはずと考えた住民が、その文書について情報開示請求をしたところ 「関係書類は作成も取得もしておらず 保有していない」という回答だったという。
問い合わせた相手は、国交省の都市計画課の 課長より役職が下の調整官ということも判った。
訴訟リスクも想定される制度改正を行う場合、通常であれば責任の所在をはっきりさせるために、国にお伺いをたてるのが地方自治体である。
それを文書ではなく口頭で確認した、しかも 大臣や事務次官クラスならともかく、係長より上の調整官、というのには 驚いた。
こうした中、日本不動産学会シンポジウムで、国土交通省都市局長が逆線引きについて言及していたことが分かった。
国交省都市局長の見解
「コンパクトシティの行方 ~ 都市の消失をとめられるのか・様々な視点から見たコンパクトシティ ~」と題した 日本不動産学会シンポジウム(令和元年度科学研究費助成事業)が、令和元年9月に開催された。【コンパクトシティの行方(日本不動産学会シンポジウム)】
その中で、政策研究大学院大学の福井秀夫教授は、
「財産価値をゼロに近くするような線引きは 違憲の判例はないが 違憲の疑いが濃厚。
元々取得した価格をさらに減らすような土地利用規制がかかったら、部分収用として減価分について完全に補償金を支払うのが 本来の憲法の解釈」
という趣旨を述べている。
そして、注目すべきは国土交通省の北村知久都市局長の発言だ。
「逆線引き自体はできるが、現実問題として容易にできるわけではない。
将来的には、今後コンパクト化が進んでいき、市街化区域の外縁部の方が、事実上調整区域と同じような段階になる可能性があり、逆線引きして少しずつ区域を減らしていくこともあるかもしれない。
逆線引きをかけて、新たな開発はしてはだめというのと、住んでいる人を無理やり住めなくするっていうのは、さらにハードルが高い。
立法論として合憲判決が出るかもしれないが、なかなか現実的ではない。」
以上のことから、現時点では 逆線引きによる財産権の侵害について、最高裁としての判断がないことが分かった。
しかも、国交省局長の発言を聞く限り、逆線引きは積極的に進められるものではないという考えの様だ。
最高裁判断がないにも拘わらず、市は国交省の調整官に憲法上問題ないことを確認したとして、財産価値の下落に何の補償もないまま進めようとしているが、国の公式見解ではないことは間違いない。

市議会は何をしている?
逆線引きの住民説明会は 八幡東区を皮切りに他の区でも始まっているが、不動産価格に影響が出てきたことで住民から 怒りの声が噴出、市議会議員の対応にも批判が出始めている。市は、令和元年12月に「区域区分見直しの基本方針」と 見直し候補地の一次選定について、市議会 建設建築委員会に報告しており、議会の了解を得ているとの立場である。
直前の11月にも、都市計画審議会において同様の内容が報告され全会一致で承認しているが、審議会には議長・副議長と各会派の代表者が委員として名を連ねており、ここでも 議会が認めた格好となっている。
但し、この時は 対象地域が明らかになっておらず、方向性として同意されたに過ぎなかったという。
12月に委員会報告があってからは、共産党会派はあまりにも対象範囲が大きかったことから、その後は一貫して反対している。
市長寄りの他会派は、「反対ではないが慎重に進めるべき」という姿勢だったが、説明会が進むにつれ 住民の反対の声が大きくなってきたことで、無視できない状況になってきた。
そして9月議会、「市が市税の減収についての審議資料の隠蔽を図った」として特別委員会の設置を求める陳情書が 新たに提出された。

市議会に審議資料を隠蔽?
9月議会の陳情書の指摘を要約すると次の通り。住民説明会では市職員が「固定資産税をふまえて4億円の減収になることを想定している」と説明している。
しかし、令和3年9月議会における日野雄二議員の一般質問で税収への影響を尋ねたのに対し、都市計画局長が「税収減は否定出来ないが、どの程度の影響を及ぼすかを見込むことは難しい」と答弁している。
情報開示請求で取り寄せた都市計画課作成の資料によると、
八幡東区(292ha 5400棟)で 固定資産税 933万6000円、都市計画税 7961万円、
市全体(1500ha 22000棟)で 固定資産税 4802万5000円、都市計画税 3億1063万4000円、
合計 3億5865万9000円が減収になる試算となっている。
市の事務は極めて杜撰であり、市議会に対して不誠実、かつ審議資料の隠蔽を行っている。
区域区分見直しによる市税収の減収は、市民と市政運営に影響を及ぼし、総務財政委員会においても審議されるべきで、本件についての特別委員会設置を審議してほしい。
住民への説明会では、試算に基づき 約4億円の減収になると説明しておきながら、議会の一般質問では答弁しないというのはどういうことか。
議会も舐められものだ。
ちなみに、今12月議会では、市民から「市議会本会議における市の虚偽答弁についての経緯説明並びに陳謝について」という陳情書が提出されている。
市議会は北橋市長に対し、虚偽答弁の経緯を明らかにし陳謝させるべきと手厳しい内容だ。
住民に減収額が4億円と説明したことと、その根拠となる試算が存在したことは事実である。
虚偽答弁があったのであれば、市議会を冒涜し 市民を欺いたことになり、議会として曖昧にしたまま終わらせることはできないだろう。
市長寄りの会派が多数を占める市議会で、どのような審査が行われるか 市民も注目している。

市長・副市長のスタンドプレー
八幡東区には、土砂災害の危険区域で 車で上がって行けない民家があり、そして住民から市街化調整区域に戻して都市計画税がなくなれば助かるといった声があったのは事実だ。そのため、都市計画審議会や市議会においては、「慎重に進めること」を条件に承認されてきた経緯がある。
しかし、蓋を開けてみると 対象は市内全域、3万5200人と あまりにも広範囲に亘る。
そして、説明会を進めていくうち、憲法問題をクリアしていないことをはじめ 制度設計が穴だらけであることが明らかになった。
このため、9月議会、12月議会では、地元住民からの声を受けて 市長派の議員からも 強い反対の声が上がっている。
「過去に 市が 市街化調整区域から市街地に編入し 移住を促進したことで 住民は居を構えてきた。それを市の政策で 逆線引きして財産価値が下がったとなれば 市の責任問題、裁判では負ける。」
議会からは こうした声も聞こえてくる。
このスジ悪の逆線引きは、北橋市長と今永副市長のスタンドプレーと言われている。
説明会では住民からの罵声怒声、気の毒なのは矢面に立つのは職員たちだ。
職員の苦労を尻目に、国からの援護射撃は全くない。
国交省も 北九州市の逆線引きの取り組みを知らない訳ではない。
だが、前述の様に、国交省局長がシンポジウムで「逆線引きは現実的ではない」と言った言葉に 国の立場が集約されている。
その証拠に、北九州市との間で 逆線引きについての公文書が一つも残されていない。
全国でも例を見ない、でも多くの自治体がやりたい逆線引き、市のトップは 功を焦って墓穴を掘ったのではなかろうか。

騒動の落としどころ
北九州市は、逆線引きの都市計画決定を令和5年度に公告するとしている。しかし、市民から反対の声が大きくなる中、国交省の確固たる後ろ盾も 憲法問題をクリアする保証もないことが 判ってきた。
「逆線引きは現実的ではない」というのが 国の本音、北九州市の 3万5200人を対象とした壮大な実験を遠くで眺めているだけ、責任を負うつもりはない。
こうした状況で、市が 逆線引きを強行する賭けに出るだろうか。
対象者の中から 裁判に訴える市民は少なくないはずで、裁判で負ける可能性が1%でもあるなら 強行は難しいと思われる。
行政が一度打ち出した政策を中止もしくは修正することは なかなかできないが、本件に関しては 早急に「落としどころ」を見つける必要が出て来るだろう。
最終的には、「車が上がる道路がない家」、「土砂災害のレッドゾーン」、「空き家が多数」など条件を厳しくして、地域の全世帯の了解が得られる場所に絞り、世帯数一桁でも「市が逆線引きをやりました」という実績を作って良しとするしかないのでは。
問題は、財産価値への影響が出ている現状をどうするかだ。
市には早めに方針転換を打ち出し、影響を最小限にとどめる努力が求められるが、北橋市長と今永副市長の決断に注目したい。
官製談合か?
嘉麻市義務教育学校、3校の施設整備事業にかかる官製談合を調査する百条委員会が設置されて9ヵ月が過ぎた。
令和3年12月17日に開催された委員会では、赤間幸弘市長と2月末に体調不良を理由に退職した前副市長、白石二郎氏の証人尋問が行われたが、白石氏に対する吉永市議の質問の中で 耳を疑う話があった。
吉永氏は一昨年11月、3校の建築工事について、それぞれ参加JVと受注予定予定JVの詳細を記した図が記載されている文書(下図)を某ゼネコンから入手した。
業者選考日は約1ヵ月後の12月7日、まだどこの業者が手を挙げるか 表に出ていない時期である。

同文書は出所が書かれていない いわゆる怪文書の類だったが、市内業者名が入っいるため心配になり、市長と副市長を議会棟の委員会室に呼び、他市議2名と計5名で話したという。
その時の内容は次の通りだ。
吉永氏が市長に、「こうした文書が出ているが、業者が決まりもしていないのにどういうことか」と尋ねたところ、市長は首をひねってチンプンカンプンの様子で「分からない」と答えた。
次に、副市長に文書を見せた瞬間、「私は不正をしておりません」と大きい声を出した。
その後、副市長は3者の本命のうち2者を消して、「1者だけでいいので、これでさせてもらえないか?」と言った。
俄かには信じ難いが、つまり3校の受注業者3者が事前に決まっていたが、吉永氏らに質されたことで、副市長がそのうちの1者だけ残していいか尋ねたというのである。
12月7日の選考で3校の工事の受注業者がそれぞれ決定、上記の通り怪文書中の本命3者のうち1者だけが受注した。
3校の工事の選考に参加した9JVの、代表企業・地元企業・設計企業の組み合わせが怪文書と一致していたのも注目される。
事実であれば官製談合の疑いがあると思われるが、同席した他の市議も聞いたとされる一方で、白石氏は委員会の中で「(話したことは)全く記憶にない」と否定している。

4月には市長選挙を控える中、赤間市長も9月議会で3選出馬を表明したところだが、市長後援会の地元企業代表者も百条委員会で証人尋問を受けていることもあって、後援会の動きも以前ほど活発ではないと聞く。
百条委員会の今後については、これまで尋問者への再尋問が行われ、結論が出るにはまだ先のことになりそうだが、特にに選挙関係者の間で 委員会の成り行きに注目が集まっている。
新自由主義のための改革か
2012年、橋下徹氏率いる「日本維新の会」が結成された頃は、民主党に失望した国民の期待が高まり、政治を志す多くの若者も橋下氏と共に改革ができると信じて集った。
ところが、当の橋下氏は自分の意のままに政界が動かないことが分かった途端、あっけなく政界を去り、今はコメンテーターとして気ままに活動している。
核がなくなり維新の支持率は急落、テレビに出る国会議員も冴えない面々で風前の灯火だったが、コロナ禍の対応でイケメンの吉村洋文府知事が毎日の様にテレビ出演、お陰で支持率が回復した。
野党共闘で支持率がジリ貧となった立憲民主党ほか、自民に変わる選択肢がなくなった衆院選では、維新が浮動票の受け皿となり想定以上に躍進することとなった。
今年7月には参議院選挙を控え更なる党勢拡大を目指す維新、「是々非々を貫き、既得権益にとらわれない改革政党」というイメージが定着しつつあるが、本当にそうなのだろうか。
馬場伸幸日本維新の会共同代表が12月10日、政治資金規正法違反の疑いがあるとして政治資金オンブズマンに刑事告発されたとの報道があり、村上世彰氏が日本維新の会本部と支部、その他に計2900万円という巨額の寄付を行っていたことが明らかになった。
「村上ファンド」の創設者である村上氏は、敵対的TOBを仕掛けるなど、独自の手法で荒稼ぎをすることで注目された人物で、新自由主義の象徴的存在だ。
新自由主義と言えば竹中平蔵氏がその代表格だが、維新が衆院選の公約で掲げた「ベーシックインカムの導入」も竹中氏が一昨年から提唱していたものだ。
安倍・菅政権の時と違い、岸田政権に対し維新が対決姿勢を前面に押し出しているのは、自民党総裁選の時から「小泉改革以降の新自由主義的政策を転換」と宣言したからに他ならない。
維新は先月、党三役に国会議員になってわずか3年目の若手3人を起用した。
年末の国会では、彼らが舌鋒鋭く総理に迫る姿は格好よく映ったが、竹中氏・村上氏の代弁者であることを思うと、素直に頷けないのである。
結局は新自由主義の継続、資本家に有利、格差拡大を助長するのではないか。
「維新八策」や「身を切る改革」もいいが、その先にどんな未来があるのか、誰が得するのか、明確な答えがほしい。

隆太窯三代展
唐津焼の人間国宝、十二代中里太郎右衛門の五男として誕生した中里隆さん(84)、その息子の中里太亀さん(56)、孫の中里健太さん(28)が、中央区のギャラリートミナガで「隆太窯三代展」を開催している。
以前、何かの縁で中里隆さん宅にお邪魔したことがある。
部屋でコンサートを鑑賞後、庭に出て宴会があり、第100回の会ということで、記念のぐい吞みを頂戴した。
福岡での個展開催と知り駆け付けた。
最近は企業も30年継続することは難しく、技術を伴う焼き物は更に継承が難しい時代だ。
特に隆さんは病を克服し、酒を楽しみながら今もなお作陶に励んでおられるという。
家族の温もりを肌で感じる三代展、心が暖まって会場を後にした。
展示は11日まで。
ギャラリートミナガのホームページはこちら。

生誕100年・古川吉重展
新年早々にみぞえ画廊福岡店から、新年のあいさつを兼ねて「生誕100年古川吉重展」の案内が送付されてきた。
古川氏は大正10年生まれ、出生地は福岡市大工町と聞いていたが、確か現在の中央区大手門周辺と記憶している。
同年代に画家の野見山暁治氏がおり、現代アートの先駆者と言われている。
福岡出身の画家だけあって、良く見ておけば 面談するときの話題にもなり、何かの縁が生まれることもある。
長年の営業経験を振り返ると、小さな積み重ねが大きな成果を生み人生のプラスになってきたと思う。
みぞえ画廊は駐車場も完備、記帳をしておけば個展の案内状も送付してくれる。
期間は1月15日から30日まで。
仕事の合間の息抜きに、足を伸ばしてみてはいかがだろう。
みぞえ画廊のウェブサイトはこちら

安倍元総理がアベノミクスに言及
元旦の日、京都大学大学院工学研究科教授の藤井聡氏の動画チャンネルに安倍元総理が出演した。
安倍氏はアベノミクスを振り返り、雇用が増えたことを殊更強調していたが、デフレからの脱却はできないまま所得格差は拡大、経済成長は世界最低レベルで国際競争力は低下し、中国資本から国内の不動産が買い叩かれている現状については言及しないままだった。
普段は舌鋒鋭く切り込む藤井氏も遠慮気味でがっかりした。
昨年末には、3年前の厚労省の「毎月勤労統計」、総務省の「小売物価統計」に続き、今や公明党の指定席となっている国交省が所管する「建設工事受注動態統計」でも不適切処理が行われていたことが判った。
今さら驚きはしないが、安倍1強の7年8ヵ月に及ぶ長期政権下で、霞が関では「忖度」に止まらず「虚偽のデータ」まで作成していたことになる。
森友問題、加計学園問題、桜を見る会、長期政権の弊害が浮き彫りになった。
「日本を取り戻す」と言って民主党から政権を奪取した割には、拉致問題や領土問題も1ミリも進まなかった。
都合の悪いことには触れない、蓋をする、誤魔化す、動画チャンネルを見て思い返した正月だった。

「想夫恋」本店で元気を貰う
コロナに明け暮れた令和3年だったが、大晦日は朝から大分県日田市まで足を伸ばし、午後11時過ぎに 焼きそば「想夫恋」本店に、味だけでなく、働く元気を貰いに寄ってみた。
広い駐車場は既に満杯、店は客で溢れる状態で、目的のカウンター席を予約し待つこと20分、席に案内され 数人の料理人が忙しく働く姿を目で追いながら焼きそばを待つ。
フロアーには 開業以来の看板娘、年を重ねてなお元気な社長夫人の姿が。
2年前までは店内の客の流れを見ながら夫人があれこれ指示していたが、今では各人が判断しながら素早く動いており、本人は要のレジを主体に余り動くことはない様だ。
久しぶりに夫人の働く姿を見て、来年も頑張ろうと新たな気持ちになって店を後にする。
コロナ過で特に飲食関係の店は人員を削減しており、少ない人数で運営しなければならず、コロナの補助金などで甘えていた経営者は、一度日曜など休日の忙しい日に想夫恋に行き、自ら働くことの大切さを もう一度見直すことをお勧めしたい。

当選ラインで激戦・糸島市議選
糸島市では令和4年を迎えると、1月23日告示、30日投開票の予定で市長選と市議選が行われる。
市長選については、現職の月形市長が3選出馬を表明している以外、現時点で予定者の話は聞こえてこない。
一方の糸島市議選(定数20)は、5名が高齢などを理由に既に引退を表明している中、現職15名、新人17名、計32名の新人が立候補を予定しているという。
県下には高齢の議員が大多数を占める議会や、無投票で決まるなど代わり映えしない議会が多いが、今回糸島市は農家、漁師、飲食店店主、タレント、中には親子で立候補予定もあり実に多種多様、ある意味糸島市らしい 明るく元気で賑やかな選挙になりそうだ。
現職も知名度では勝るが油断は出来ず、当選ラインでの激戦が予想される中、既に顔を売る運動は始まっており 慌ただしい師走となっている。

会社役員が傷害事件
住宅の性能評価・調査等を手掛ける H社(本社:大阪市)の役員が、支店のある福岡市中央区薬院の路上で傷害事件を起こし話題になっている。
某住宅の調査費用 約27万円の支払いトラブルが原因だ。
新築分譲住宅の入居者Aさんが、瑕疵が疑われる箇所の補修を販売会社に求めたのが事の発端、販売会社が H社に「準耐火基準を満たしているか」検証を依頼、今年5月にはH社から、「設計図書を確認し、省令準耐火構造の仕様性能以上を満たすものと考えられる」という趣旨の意見書が提出された。
販売会社は 管理会社を通じ この結果をAさんに伝えた。

しかし、納得できないAさんが管理組合の理事長Bさんに相談、Bさんは 後述の 元の施主N氏を通じて H社に自宅の準耐火構造に適合しているか調査を依頼した。
H社はBさん宅を調査した結果、今年8月に「現状の施工状況においては準耐火構造に完全に適合しているとは言えない」との調査報告書を提出した。
5月は設計図書上の検証、8月は実地調査と内容は異なるが、H社から 同一建築物について相反する結果が出たことになる。

8月の調査で、理事長Bさんに代わって費用を負担することにしていたのが 同住宅の当初の施主であるN氏だ。
N氏は竣工直後に経営難に陥り、現在の販売会社に止む無く売却した人物、Bさんから瑕疵の疑いがあると聞いて責任を感じ、真相究明のため費用負担を申し出ていた。
しかし 8月の調査報告書を受領後、瑕疵があったことを確認したところで5月の意見書を入手、そこでH社の業務のあり方に不信感を抱き、調査費用の支払いに応じていなかったという。
本来であれば、H社は法的手段を使ってでも回収に努めるべきだったが、勤務時間外、それも酒の席で 事件は起きた。
11月末の深夜、薬院の居酒屋でN氏が飲んでいたところに H社の社長と役員I氏が入って来て 鉢合わせてしまったのだ。

そこで 支払いの話に、「払え」「払わん」から「表で話そう」となり、路上に出たところでI氏が N氏に対し 手を出してしまった。
店の従業員らが見ている中、余程 腹に据えかねるものがあったか、I氏は十数発 一方的に拳を振るい、通報を受けて駆け付けた警官に逮捕され、N氏は鼻の骨を折る大怪我を負ったという。
H社の社長と電話で話すことができたが、「個人的なことなので何も申し上げられない」とのことだった。
だが、飲んだ席とは言え 原因は会社の支払いトラブル、また I氏が殴っている横で社長は制止しておらず、個人的というには無理があるだろう。
H社は 国の許認可事業者だが、会社の責任は免れないと思われ、今後の営業に影響が出ることも十分考えられ、関係者は成り行きを注視している。

高瀬弘美参院議員
JR子会社に営業停止処分
福岡県は14日、建設業法に基づき、JR九州の子会社、JR九州住宅㈱(福岡市博多区吉塚本町13番109号 代表者 島野英明氏)を 12月28日から2022年1月28日までの32日間、営業停止処分にすると発表した。
今回 違反とされた契約の時期は、平成30年11月30日にJR九州が公表した 第三者調査委員会報告書で調査された対象時期と重複しており、JR九州も含め 社内では業法違反を認識していたはずだが、報告書では一切触れられていなかった。
JR九州のコンプライアンスに対する姿勢を根本から問われそうだ。
違反内容は以下の通り。
・ 注文者から元請として請け負った2つの建築工事において、特定建設業の許可なく下請業者との間で総額が政令で定める額(6,000万円)を超える下請負契約を締結した。 (建設業法第16条第1項違反)
・ 注文者から元請として請け負った建築工事において、建設業の許可を取得していない者と政令で定める額(500万円)を超える額の建設業の下請負契約を締 結した。 (建設業法第28条第1項第6号該当)
・ 注文者から元請として請け負った建築工事において、直接的かつ恒常的な雇用関係にない者を主任技術者として配置した。 (建設業法第26条第1項違反)

高瀬氏不出馬、後任に秋野氏・参院選福岡
映画と萬行寺と若久緑園
1990年に刊行された佐木隆三氏の長編小説、「身分帳」を読んだ。
きっかけは、南区若久にある福祉型障がい児入所施設「若久緑園」から届く「事業所便り」だ。
若久緑園 取材協力映画『すばらしき世界』、10月6日からBlue-ray&DVDが発売されます。
コロナ禍で映画館に出向くことができなかった方たちも ぜひ観ていただきたいと思います。
小説「身分帳」の映画化で、主人公は若久緑園出身者で実在した方がモデルです。
殺人で13年の刑期を終え 旭川刑務所を出所した男が主人公、真っ直ぐで不器用だが 周囲の助けを借りながら社会に復帰しようとする様を描いた小説で、実話が元になっている。
身寄りのない主人公が出自を探しに 福岡まで足を伸ばす場面がある。
そこで立ち寄ったのが 「若久緑園(当時は県営)」と「萬行寺」、萬行寺は櫛田神社に近い国体道路沿いの浄土真宗の寺で、明治から戦後にかけて境内に「龍華孤児院」という施設があった。
主人公は幼少時に母親に預けられ そこで暮らした記憶があり、その孤児院が現在の若久緑園の前身にあたる。
また小説の補遺には、小説のモデルとなった田村明義氏が 福岡に移住し、平成2年に南区三宅のアパートで孤独死したこと、佐木氏自身が遺体を引き取り 喪主として野間の葬儀場で見送ったことなどが紹介されていた。
生活圏にある固有名詞や地名が次々に出てきて親近感がわくと同時に、佐木氏の偉大さを認識し 心に残る一冊になった。
「すばらしき世界」は今年2月11日公開、脚本・監督 西川美和さん、主演 役所広司さん、他に 長澤まさみさんなど豪華俳優陣、恥ずかしながら映画情報に疎く、上映されていたことを知らなかった。
コロナ禍にも拘わらず、興行収入は5億円を超えたそうで 何より。
ネットで 映画をレンタル視聴できる時代、年末 ゆっくり鑑賞しようと思う。
映画「すばらしき世界」オフィシャルサイトはこちら
白金でいただくプチ贅沢ランチ「とどろき亭」
薬院や天神に近く、閑静な住宅街として人気の白金。
また、評判の飲食店がいくつもある激戦区でもあります。そんな中でも、お客さんが絶えないお店が「フランス欧風料理とどろき亭」です。
フランス、ブラジル、中国など世界各国で活躍されてきた轟豊(とどろきゆたか)さんがオーナーシェフで、ご夫婦お二人で切り盛りされています。
フランス料理と思うと身構えてしまいますが、お店は1人でも入りやすい雰囲気です。

ランチは日替わりのコースで、以下のメニューとなります。
◎三種オードブル
◎本日のスープ
◎肉料理 又は 魚料理
◎デザート盛り合わせ
◎コーヒーor紅茶
◎パン
全部合わせて、税込2200円です。
いつも食べるにはちょっとお高めですが、大仕事の終わった後やちょっと時間の空いたお休みのときに、自分へのご褒美として、いかがでしょうか?
特に今回お気に入りになったのは、デザート盛り合わせのプリンです。
しっかり固めのプリンなのですが、上はなめらか、下はふわふわの2層仕立てになっています。
アイスやミニケーキ、フルーツもついた贅沢デザートです。
店 名:フランス欧風料理とどろき亭
住 所:福岡市中央区白金2丁目15-18
営 業:11:30~14:30(ランチ)
17:30~22:00(ディナー)
定休日:日曜日・月曜日
電 話:092-523-8007
サイト:http://todorokitei.com
九州自然歩道フォーラム
キッチンハイク九州
福島優
https://kntf.jp/yuswalkhistory/
ブルーリボンもずっと外してます
12月10日から16日まで「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」、安倍政権下では8年間、拉致被害者の救済について何一つ前進もなく、「日本を取り戻す」という掛け声も虚しく 期待外れに終わった。
岸田総理は11月13日に開催された「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」の席で、「条件を付けずに金正恩委員長と面会し拉致被害者の帰国を実現させる」と決意を語った。
あまり期待されていない岸田総理だが、何かやってくれるかもしれないという気もする。
ところで、凄腕のFX投資家として4年で1億5000万円の荒稼ぎをして名を馳せた、立憲民主党参議院議員の古賀之士氏も、普段は胸にブルーリボンを付けている。
しかし、ある読者の方から「少し変です」という情報を頂いた。
それは 古賀氏が 9月30日にアップした動画で、「自民党が国会を開かないということに抗議をして3ヵ月間 議員バッジを外している」という内容だ。
抗議のために議員バッジを外したのだろうが、よく見ると ブルーリボンまで外している。
古賀氏もどうやらその部類で、ブルーリボンの意味を 理解していないと思われる。
ちなみに、古巣の国民民主党の支持母体であるUAゼンセンは、拉致問題解決に力を入れているが、溜息が聞こえてきそうだ。
古賀氏には、議員バッジをこれからも ずっと外し、引退して FXに専念して頂きたい。
ハザードエリア移転、市の責任を問う陳情書
高潮5メートルのハザードエリアに 済生会病院の移転が計画されている問題で、北九州市の保健福祉行政を質す陳情書が提出されたことが判った。
「5m浸水想定区域に済生会病院移転」で書いた通り、済生会八幡総合病院が移転を予定している八幡西区則松地区は高潮5メートルの危険箇所、北九州市保健福祉局が開発許可について審査する開発審査会に対し、「移転は望ましい」という趣旨の副申(意見書)を提出している。
想定を超える災害が頻発している昨今、地域医療の中心を担う病院の立地場所の安全面は最優先事項、新規に病院を建設するのだから 候補地がハザードエリアかどうかは当然議論されるべきだった。
しかし、済生会はまとまった安価な土地ということに飛びつき、ハザードエリアの危険性については二の次、2メートル程度嵩上げして地下を造らない構造にすることで対応できるとして、計画を策定し開発許可を申請した。
問題は北九州市の保健福祉局が、なぜ ハザードエリアにも拘わらず移転が望ましいとしたかということだ。
副申では、「八幡西区の病床数が少ないので地域医療のバランスの観点から 移転は望ましい」という理由が示されていた。
しかし、八幡西区は全国平均以上の病床数があり、バランスに言及するなら 若松区や小倉南区は平均以下の水準、保健福祉行政の公平性という見地からすると、若松や小倉南への移転を推奨するべきだった。
副申は、説得力に欠け、都合のいい箇所を切り取った内容になっているが、ハザードエリアへの移転の危険性やデメリットについては 全く触れていない。
陳情では、① ハザードエリアに移るメリットがデメリットを上回るならその根拠を示すこと、② 5メートルの浸水の際 何階まで被害があるのか、その他の被害について具体的に示すこと、③ 浸水で病院機能が停止したとき 市はどう対応するのか説明すること、 ④ 浸水で人的・物的被害が出たとき市の責任を説明することなど を求めている。
閉会中審査となると思われるが、保健福祉局がどのように回答し、また各議員がどのような質問をするか 注目したい。

国会から ズームアウト !
立憲民主党の新代表が 泉健太氏に決まり、新たな船出となった。
立憲の出発点は 希望の党からの排除組ということで、左に斜行したのは仕方がなかったが、過去に国民が期待した民主党は中道改革政党だ。
合流組から代表が決まったことで、今後も紆余曲折あるかもしれないが、代表選が進路修正のいいきっかけになり、日本のためになることを期待したい。
ところで、福岡県連ではこの後、来年7月の参院選の公認候補を決める作業が待っているが、順当に行けば現職の古賀之士氏、しかし 党内外から反対する声が多い。
昨年9月に 旧立憲と旧国民民主党が合流する前は、県内では選挙協力が暗黙の了解だったが、令和元年の参院選の際、古賀氏が知人で弁護士の春田久美子氏をわざわざ引っ張り出し議席を争うことになり、旧立憲組からの評判が良くない。
一方で 旧国民の関係者との折り合いも悪く、今年7月に行われた参院候補を決める会合においては、城井氏や稲富氏らも古賀氏の公認決定に難色を示し、衆院選終了まで公認決定を延期するとしていた。
選挙期間中は 古賀氏が衆院選合同選対本部長を務めるも、どの陣営からもお呼びがかからず、呼ばれてもいないのに顔を出して自分の名刺を配ることにかまけていたという。
しかし、5区と10区で 勝利したことで、図らずも古賀氏を勢いづかせている様だ。
そこで 改めて、 FXで1億円稼いだ件を持ち出すが、「福岡を代表する国会議員としては相応しくない」と声を大にして言いたい。
古賀氏は議員になってからFXを始めたそうだが、所得報告書によると、平成29年度2060万円、同30年2109万円、令和元年度1233万円、そして令和2年度に9870万円、4年間で1億5272万円もの利益をFXで得たという。
FXが悪いという訳ではない。
国会議員としての仕事をこなしながら、 余暇の時間に FXにズームインして利益を得ていたのだろう。
しかし、有権者は 政治家は寝る間も惜しんで国民のために動き回ってくれると信じ 1票を投じている。
1期目の選挙チラシは「国会にズームイン!」がキャッチフレーズ、政策の柱に5つのチャレンジを掲げている。
その一つに、
「人への投資で格差を縮小」
とあるが、もはやブラックジョークだ。
労働者や弱者の代弁者たる野党らしからぬ、コロナ禍で生活苦の国民に寄り添えない議員は、とっとと国会からズームアウトさせるべきだ。
仮に 県連が古賀氏を公認するなら、代表選のプラス効果が すぐに吹っ飛んでしまうことは確実だ。
河野正美氏、自民比例のなぜ
今回の衆院選、自民党比例九州ブロックの名簿に、河野正美氏(60)の名前があるのを見て驚いた方も多いのではなかろうか。
河野氏は、橋下旋風が吹いた平成24年、日本維新の会の公認候補として福岡4区から比例復活で初当選、同26年の選挙も比例復活し、2期5年の間に本会議発言11回、委員会発言130回と 相応の実績は残している。
その一方で、維新の福岡県支部の代表を兼任するも 党勢拡大に全く手を付けず、同29年の選挙で落選すると 即離党し政界を引退、党への愛着や感謝など微塵も感じられなかった。
現在、県内の維新の基盤が弱いのも、当時の河野氏の怠慢によるものと言ってよいだろう。
しかし、落選後も国会への未練はあった模様で、今回の衆院選前に 昔の伝手を頼って自民からの立候補を模索、福岡4区の事情と 某閣僚経験者の押しで比例名簿に滑り込むことができたという噂だ。
そうは言っても、4年前まで他党だった者が自民の比例名簿に載ることは 常識的に有り得ないこと、また河野氏はこれまで自民のために汗をかいたことのない人物ということで、党内の県議・市議から困惑の声が上がっていた。
選挙結果は 幸いにして河野氏まで届かず、再び議員バッジを付ける夢は叶わなかった。
今後 河野氏が自民党のために汗をかく覚悟があるかに 関係者は注目している。

JR九州住宅・まとめ
2018年10月に発覚した JR九州住宅㈱の住宅ローンの不正融資、事態を重く見たJR九州は、決算発表を1ヵ月伸ばし第三者調査委員会を設置し、原因究明と再発防止に取り組んだことをアピールした。
しかし、その後同社が約6億円の不良債権が発生していたほか、法令違反の疑いがあることがわかった。
2018年から2020年まで、これまで弊社が報じた記事を 以下に再掲する。
根が深いJR九州の不祥事 [2018年11月10日]
10月10日に行ったJR九州の記者会見では、子会社であるJR九州住宅の社員が、住宅ローンに関して700万円を水増し改ざんした事を、金融機関から指摘を受けたと発表していた。それによってJR九州本体の、11月5日に発表予定の決算発表を延期し、通常では考えられない事態が起こっている。
JR九州住宅㈱の前社長、M氏は平成30年6月27日に辞任し、翌日の28日にはJR九州コンサルタンツ㈱の役員に降格し、一見何事も無かったような人事異動だが、3ヵ月後の 9月27日には 解任されている。
ワンクッションを置いた実に手際の良いシナリオを書いたもので、JR九州の子会社における目立たない人事は、記者会見もされずに処理されている。
M氏の日常における派手な生活は、関係者から次から次に情報が寄せられ、次第に全容が浮き彫りになってきた。
6億円焦げ付き? [2018年11月12日]
子会社の住宅ローン不正融資問題に揺れて、四半期の決算発表が遅れているJR九州は、外部の専門家による第三者委員会を設置し、調査を行っているが手間取っているようだ。当初の発表では営業社員による、700万円程度の不正融資を金融機関から指摘されたと公表するも、実体はJR九州住宅の前代表による余りにも大きい不良債権の発生に、戸惑っているのではなかろうか。
6億円前後の金額を巡って、裁判に発展する可能性もあり、今後は社内の管理問題も表面化すれば、問題は更にJR九州本体に拡大する恐れが出て来た。
JR九州住宅㈱ [2019年6月5日]
福岡経済界を代表する企業集団「七社会」のJR九州、その子会社であるJR九州住宅㈱の前代表取締役 M氏が、積極的に事業の拡大を目的に取り組んだ開発事業で、かなりの無理が相次いで表面化し、裁判に発展している。開発には事前に大きな資金が必要で、その調達過程で不明瞭な資金の支出に便乗し、私的に流用したのがM氏のようだ。
土地開発を巡る不動産や住宅事業では、領収書を必要としない裏金も求められ、それが悪の温床になっている様だ。
JR九州は、外部の第三者委員会を創設して調査を行なうも、短期間で形式的に済ませており、核心に迫っているとは言えない。
今後も次々に問題が浮上してくることが想定される。
JR東海とJR九州の違い [2019年6月10日]
JR東海の子会社の不動産管理業「JR東海不動産」の元課長が、取引業者と共謀し工事費を水増しするなどして、同社から金を騙し取ったとして逮捕されたというニュースが飛び込んできた。一部の不動産取引では、今でも裏金が横行しており、また被害金額が大きくなることは珍しくない。
JR九州は子会社のJR九州住宅㈱の不祥事について、お茶を濁したような対応で 事なきを得ようとしているが、JR東海は内部で不正が発覚して 元身内に対して厳しい対応をした。
元を辿れば、旧国鉄の同族企業、同じ事が発生してもその対応に大きな違いが出るのは年月が経ったことによる企業風土の違いだろうか。
だとしたら、JR九州は危機感が育まれていない証と言えるだろう。
JR九州、株主総会前夜 [2019年6月13日]
株主総会を前にして、JR九州には緊張感が走っていることだろう。話題の中心は、外資系ファンドによる株価引き上げ効果のある自社株買い提案をどうかわすかであるが、別件で株主側から質問が出るのではないかと、関係者の間で噂になっている。
昨年9月に発覚したグループ会社のJR九州住宅㈱が金融機関から融資額を増額するために書類を偽装した事件は、JR九州が素早く第三者調査委員会を設置、11月には再発防止に向けた取り組みを公表するなど、一見優等生的な収め方をした。
ところがその調査委員会、退職者を含め取締役以下40名の関係者からヒアリングを行なっているものの、事件発覚の3ヶ月前まで代表取締役だったM氏からはヒアリングを行なっていない。
M氏は事件が発覚した昨年9月末の同時期に関連会社の取締役を解任されているので、事件の鍵を握る最大のキーパーソンとして調査委員会の対象にするのが当然だろう。
形式だけの調査委員会を設置して、臭いものに蓋をしているのではないかと関係者は見ている。
この件以外にも、M氏が代表だった時代のトラブルが、最近いくつも明るみに出てきている。
JR九州住宅は現在も裁判中で、今後の成り行き次第では、住宅建設にかかる約6億円の請負額を回収できない可能性がある。
JR九州住宅・債務超過 [2019年7月25日]
JR九州が100%出資するJR九州住宅㈱の決算が公表され、財務状況が悪化していることがわかった。平成30年3月期に既に3122万円の債務超過に陥っていたが、同31年3月期には8億4500万円と拡大しており、関係者の注目が集まっている。
JR九州住宅・決算書再提出 [2019年8月23日]
JR九州住宅が、監督官庁に提出した平成31年3月期の決算書類に空欄箇所や計算が合わない等の不備があり、再提出を命じられている。JR九州グループは連結決算で、内部監査に加え監査法人が子会社の書類をチェックしており、官庁に提出する書類にはその内容を転記するだけで済むはずだ。
このような初歩的なミスを犯すことは通常考えられないのだが。
JR九州住宅・裁判で提出された裏金の新証拠 [2019年9月5日]
開業間もないデベロッパーが、上場企業の関連会社に施工してもらえる話があれば、多少の無理をしてでも実現させたいと考えるのは当然で、帳簿に出ない裏金が動いたとしても不思議ではない。JR九州住宅㈱がエステート・ワンを相手取り、建築請負代金の支払を求めた裁判で、被告はこれまで、「JR九州住宅が施工する条件として、JR九州のOBだったA氏から『A氏へのリベート及びJR九州住宅のM社長への裏金』を要求され、A氏の口座に送金した途端、施工の話が前進した」と主張していた。
この裁判は、原告が未払金を支払うように求めていることに対して、被告は元社長のM氏との間で、「3年以内に支払う約束をしていたので弁済期は未だ来ていない」としている。
M氏の裏金授受が証明されれば JR九州を巻き込んだ大事件になりかねず、傍聴席はいつも満員で、関係者は神経を尖らせていることが伺える。
これまで、原告側はM氏に裏金が渡ったかどうかは関知していないとしてきたが、8月30日に行なわれた裁判で、被告側から、A氏の通帳の写しが新証拠として提出され、K・Mという女性の口座にM氏と約束した裏金と一致する金額が、A氏から4回に分けて振り込まれており、K・MはM氏と関係が深い人物ということが添えられていた。
裁判は結審し、判決は9月27日(金)に言い渡される予定であるが、裁判の行方に注目が集まっている。
JR九州住宅・またトラブル? [2019年9月20日]
既報の通り、JR九州住宅は監督官庁に提出する決算書類の不備を指摘され再提出していたが、現在、何か問題があったのか、九州地方整備局による聴取が行われている様だ。仮に建設業法に問題があるなど、結果次第では行政処分が下される可能性もあり、また、決算書類に訂正があれば連結決算のJR九州の決算書にも影響が出る恐れがあるため、関係者は注目している。
JR九州住宅・短期貸付金 [2019年10月10日]
JR九州住宅㈱の平成31年3月期決算、貸借対照表の流動資産の中に「短期貸付金」約4億1千万円が計上されている。短期貸付金とは、通常は子会社や社員に貸し出す性格のもので、売上が16億円程度、最終赤字8億1千万円、債務超過額8億4千万円に陥っている企業に、これだけの貸付余力があるとは到底考えられない。
銀行関係者によると、銀行が行う企業融資の際、「短期貸付金」が多いのは粉飾の疑いが濃厚なため、貸付内容の詳細までチェックするそうだ。
親会社であるJR九州の連結決算書を見たところ、貸借対照表の流動資産に「短期貸付金」の勘定科目は見当たらず、「その他」にひと括りにされている。
JR九州に電話で、「JR九州住宅の『短期貸付金』がJR九州の連結決算の、『その他』に含まれているか」と尋ねたてみたが、「適正に処理をしている」「詳細については公表していない」の一点張り、何もやましいことがなければ、答えがあってもよさそうなものだが。
JR九州住宅・公開続く決算変更届の誤記載 [2019年10月21日]
JR九州住宅㈱が監督官庁である九州地方整備局に提出した決算変更届であるが、7月末に提出されてから3ヶ月経った今でも、誤記載のまま公開され続けている。決算変更届は、建設業法で提出が定められており、施主が施工業者を選定する際の判断材料にすることもあるため、誤記載のまま公開を続けているのは「国民を騙している」と指摘する声もある。
今回、1年前の平成30年3月期の決算変更届から誤記載があったことも判明しており、JR九州グループにあるまじきお粗末さである。
JR九州は子会社の監査を担っているが、その責任において、子会社の決算変更届の修正を急ぐべきではなかろうか。
エステート・ワンが敗訴 [2019年11月19日]
JR九州住宅㈱がエステート・ワン㈱に対し、工事請負金額の支払を求めていた裁判で、福岡地方裁判所は9月27日、エステート・ワンに1億9000万円の支払いを命じる判決を言い渡した。「JR九州住宅の前社長、M氏にリベートを渡すことで、弁済時期を3年以内とする約束をした」と主張するエステート・ワンに対し、「契約書面通り建物引渡し後、速やかに支払うべき」というJR側の主張が全面的に認められた格好だ。
裁判では、エステート・ワンが参考人として出廷を要請するもM氏は拒否、リベートが渡ったと推測される電話の録音内容なども証拠として提出されたが、直接の争点にはならなかった。
JR九州住宅・前代未聞の決算書修正 [2019年12月10日]
JR九州住宅の平成31年3月期の決算書類等の事業報告書に、数字の不整合が随所に見受けられていたため、監督官庁から建設業法に基づく聴取が行なわれ、再三に亘り修正を求められていたが、5回目の提出でようやく受け付けられた。驚いたのが、同31年3月期だけでなく、1年半前に提出された同30年3月期の決算書の数字までが書き換えられたことだ。
売上高と売上原価の項目で、建設工事の金額と兼業事業の金額をそれぞれ増減させ調整を図った。
これに付随して、工事原価のうち外注費を平成30年3月期で約1億円増額、同31年3月期で約3億円減額修正しており、通常考えられない相手先がある外注費の増減がなされている。
JR九州住宅(前)社長への裏金 [2020年2月21日]
JR九州住宅㈱がエステート・ワンに対し、建築請負代金の支払を求めた裁判の中で、被告が「JR九州住宅が施工する条件として、JR九州のOBだったA氏から、販売1戸につき40万円、A氏とJR九州住宅のM社長へリベートを支払うよう要求され、仕方なく支払った」と証言していた。リベート40万円のうち、6対4の割合でA氏とM氏に分配されるという約束だったという。
施工した住宅は55戸でリベート合計2200万円、エステート・ワンは中間金として半分の1100万円を、平成29年6月から翌年3月の間に9回に分けて A氏の口座宛に振り込んでいる。
そして、その4割に当たる440万円について、平成29年7月から翌年3月の間に4回に分けて、A氏宛に K企画という博多区の事業者から請求書が届いており、A氏が 代表者と思しきKという女性名義の口座宛に同額が振り込まれていたことが判った。
K企画は法人登記をしておらず、KとM氏との関係は現在のところ不明だが、振り込まれた時期と金額が一致していることから、M氏と関係のある女性という可能性が高い。
この他にも、JR九州住宅からA氏に対して、エステート・ワンの紹介料として400万円が振り込まれ、A氏からM氏に200万円がバックされたという情報もある。
JR九州は、平成30年に発覚したJR九州住宅の不正融資書類事件の際、自前で第三者調査委員会を設置するも、前社長のM氏に対しては何故かヒアリングは実施していない。
裏金が渡った可能性が高いM氏こそヒアリングを実施すべきだったと思われるが、JR九州の腰は重いようだ。
JR九州住宅が支払った紹介料 [2020年2月26日]
平成28年6月、JR九州OBのA氏は、エステート・ワンの顧問に就任、当時施工会社を探していたエステート・ワンにJR九州住宅のM社長を引き合わせ、羽犬塚と伊都の物件の施工を請け負うことで合意した。その後、エステート・ワンがA氏とM社長からリベートの支払を要求され、1100万円を振り込むことになったのは既報の通りであるが、驚いたのはこれだけではない。
JR九州住宅がA氏の会社に対して、エステート・ワンの紹介料という名目で400万円を振り込んだというのだ。
A氏は施主であるエステート・ワンの顧問であり施主の身内である。
JR九州住宅内では、何故施主に紹介料を支払う必要があるのか議論があったようだが、最後はM社長に押し切られたという。
債務超過が続く会社に紹介料を支払う余裕があったとは思えないが、M氏が社長の時代には、その様な無理筋が幾つも罷り通っていたようだ。
JR九州住宅・過去の決算書を修正(前編) [2020年5月20日]
JR九州は2020年3月期の決算短信を公表し、6月には株主総会を控えているが、連結子会社が過去の決算書を修正したことが関係者の間で話題になっている。JR九州の子会社、JR九州住宅㈱が、2018年3月期の損益計算書及び貸借対照表、2019年3月期の損益計算書の数値を変更したことが判った。
JR九州住宅は、建設業の監督官庁に今年3月12日付で過去の決算書を含む法定書類を修正して提出したが、2018年6月に退任した前社長の時代に行った粉飾決算を本来の形に戻したものである。
対象となった物件は2018年5月末に完成引渡しされたタウンハウス、修正前の「工事経歴書」には2018年3月期決算の締日である2018年3月31日完成、建築代金の合計は3億7200万円とされていた。
それに合わせて決算書も作成され、本来であれば2019年3月期に計上すべき売上3億7200万円が、2019年3月期に前倒しされていた。
施工会社から施主への物件の引き渡しは工程上重要な節目であるため、本来は受領した日に施主の社印が押されるところだが、この物件の鍵受領書は「仮」とされ、日付が 平成30年(2018年)3月31日、受領者の欄には施主の社員の個人名と認印が押されている)。
この書類を 3億7200万円前倒しの根拠にしたと思われるが、この操作により2018年3月期の営業利益・経常利益・純利益は赤字を免れている。
粉飾されたままJR九州住宅の決算書は公告され、JR九州の2018年3月期連結決算の一部となった。
これは前社長のM氏の指示だったかもしれないが、社長一人でできるものではなく、他の役員や監査、更にはJR九州の幹部も同意していた可能性も否定できない。
JR九州住宅・過去の決算書を修正(後編) [2020年5月20日]
JR九州住宅が、2018年3月期に前倒ししていた売上 3億7200万円を、2019年3月期に計上し直し、工事経歴書も正確な日付に修正し正常に戻したことは評価できる。ちなみに、JR九州の2020年3月期の決算において、2019年3月期の連結決算の数値は一切変更されておらず、過去の決算の修正再表示も無かった。
JR九州グループ全体で 4400億円規模の売上の中にあって、3億7200万円は微々たるもので修正再表示は必要ないと判断したと思われる。
2018年に発覚した、住宅ローン書類偽造による水増し申請問題の第三者委員会の調査報告を受け、JR九州は同年 12月10日付でコンプライアンス教育の徹底など再発防止策を発表した。
しかし、2019年12月に監督官庁に提出した法定書類には、2018年3月期の粉飾を隠蔽したとの情報もあり、組織ぐるみでコンプライアンス違反を続けていたようだ。
また、前社長の不正については未だ謎が多い。
M氏は2018年6月に社長退任後、JR九州コンサルタンツの取締役に移動し僅か3ヵ月で解任されているが、解任理由は伏せられたままである。
更に、JR九州住宅の 2019年3月期決算の貸借対照表、資産の部、短期貸付金に 4億1047万円が計上されているが、債務超過額が 8億4500万円の企業が 4億円超を貸し付けるということが考えにくい。
こうした不都合な真実についても、株主や投資家に対して情報公開をするべきではなかろうか。
私たちは交通インフラとしてJR九州に特別な親近感を持ち、信頼してきた。
JR九州におかれては、今後更に信頼が積み重なっていくよう、コンプライアンスの徹底と積極的な情報公開に努めていかれることを期待したい。
JR九州住宅・令和2年3月期決算(前) [2020年8月13日]
福岡県警が7月28日、久留米市の建設業者の経営者ら3名を、決算書の虚偽記載による建設業法違反容疑で逮捕した。それなら、同様に決算書に虚偽記載をして国に届出をしていたJR九州住宅㈱(福岡市博多区 代表者島野英明社長)も逮捕されて然りでは、という声が弊社に寄せられている。
同社は平成30年3月期決算において、同年5月末日に完成予定だったタウンハウスの建設工事(施工費約3億7200万円)が3月末日に終了したように鍵引渡書を巧妙に作成し、売上を前倒しして最終利益が赤字を免れるよう粉飾し、決算報告書を監督官庁に提出していた。
現社長が就任後の同31年3月期においても、前期の粉飾決算の事実を把握しながらも修正しないまま国に提出していたが、一部マスコミからの指摘もあって、2期分の粉飾をやっと修正したのが今年3月、約2年間に亘り同社は粉飾のまま虚偽記載を放置したことになる。
2期分のJR九州グループの連結決算も、粉飾の数値で合算されている可能性が高く、事実なら株主に対して不正確な売上を提示していたことになる。
決算時には、同社の取締役にはJR九州の取締役専務(今年6月に辞任)と執行役員が名を連ねていたことから、組織ぐるみの背任行為として批判を浴びても仕方がないだろう。
JR九州住宅・令和2年3月期決算(後) [2020年8月14日]
そのJR九州住宅の令和2年3月期決算であるが、売上は24億6250万円と過去5年で最低、営業利益段階で1億4853万円の赤字を露呈し、最終利益も同様に9265万円の赤字、債務超過額は前期より約9200万円増えて9億3765万円にまで膨らんだ。6期連続で債務超過、普通の会社なら倒産してもおかしくない。
それでも営業を続けられるのは、グループ会社からの借り入れを繰り返すことで延命するよう、親会社であるJR九州の執行部が判断しているからだ。
現在、北九州市の下請け会社から施工代金の未払いで訴えられているほか、施工した物件の1年点検を拒んでいるとの情報もある。
「無い袖は振れない」かもしれないが、下請け会社や施工物件の入居者に罪はなく、グループの責任で速やかに支払うべきだ。
これも前社長時代(平成25年6月~同30年6月)のコンプライアンス違反に遠因があると思われる。
平成30年10月に発覚した同社の住宅ローン融資書類の不正の際、JR九州は第三者委員会を設置し素早い対応を取り、再発防止をアピールした。
粉飾決算は、その年の3月に行われていたわけで、本当なら内部の不正にメスを入れるべきだったと言える。
ところが、第三者委員会のヒアリングに肝心要の前社長を召集しないまま委員会は終了、早期の幕引きを図った。
今こそJR九州は第三者委員会を再度設置して、粉飾に至った経緯、5億円以上が回収不能となった不良債権の原因を調査し、株主に説明をするべき時ではないだろうか。
阿炎に期待・九州場所
不祥事を起こし、マスコミが騒いでも なかなか辞職願を出さない地方議員がいるかと思えば、引退を望んだのに引退届が受理されなかった関取もいる。
前頭十五枚目の阿炎(あび、錣山部屋)である。
昨年7月、不要不急の外出自粛が求められている中で、夜の接待を伴う店で会食していたことが明るみとなり、引退届を提出するも 相撲協会が受け取らず、出場停止3ヵ月、5ヵ月50%の報酬減額の懲戒処分となった。
今年三月場所で復帰して幕下全勝優勝、五月場所も幕下で全勝優勝を飾り 格の違いを見せつけた。
十両に昇格した七月場所では11勝4敗の成績を収め、続く九月場所は 13勝2敗で十両優勝を果たした。
そして十一月場所、ここまで9勝1敗と快進撃を続けている。
失敗からどん底を経験し 再起を目指す姿に共感するファンは多い。
今後は上位陣との取組も予想されるが、四股を踏む際 他の誰よりも高く上がる足に期待をしたい。

5m浸水想定区域に済生会病院移転
■ 9月議会で問題視
8月の豪雨で深刻な被害を受けた佐賀県武雄市、地域医療の拠点となっている順天堂病院は最大1メートル近く床上浸水し、一時孤立状態となった。2019年10月の台風19号の際は、全国60病院で 浸水・停電・断水等の被害があった。
想定を超える自然災害が当たり前になった今、病院の立地場所は一つの課題となっている。
そのような中、北九州市八幡東区の 済生会八幡総合病院が移転計画(2022年4月着工、2024年8月竣工予定)を進めているが、移転先の八幡西区則松地区がハザードマップで5.0mの浸水想定区域に該当していることが、北九州市の9月議会でも取り上げられ問題視されている。
社会福祉法人恩賜財団 済生会は、明治天皇の勅語に由来する慈善事業団体で、医療機関99施設と福祉施設280施設を運営しており、そのうち 病院・診療所は 法律で公的医療機関として位置付けられている。
総裁は秋篠宮皇嗣殿下、言わば由緒正しい公的な病院が、何故わざわざ危険な場所に移転しようとしているのか、その経緯等について取材をした。
八幡東区にある同病院は、2015(平成27)年に実施した建物の耐震診断の結果、基準を満たさないことが判り、移転建て替えの検討を始め、複数の候補地の中から八幡西区則松地区の市街化調整区域を最適と判断するに至った。
2016(平成28)年から市や地元関係者らと協議を重ね、2018(平成30)年6月に北九州市開発審査会において 開発計画が承認され、2020(令和2)年3月に市が開発許可を出している。
経過はざっと以上の通りだが、ここまで 地元医師会や医療機関が反対しているにも拘わらず、北九州市も積極的に移転を後押しして進められたことが判った。
■ 八幡医師会の反対をスルー
済生会八幡総合病院(以下 済生会)は2016(平成28)年以降、移転予定地の八幡西区医師会や則松地区及び隣接する永犬丸地区の医療機関と 調整を図ってきたという。同地区には3つの私立病院があり、公的医療機関と位置付けられている済生会(350床予定)が移転してくると競合が生じるが、済生会は社会福祉法人として税制面で優遇されていて、競争となると民間病院は不利になる。
公的医療機関の民業圧迫となり、地元の 3病院からは反対の声が上がっていた。
しかし、済生会の北村昌之院長が地元新聞社の取材に対し、「医療も競争がなければだめ。過剰かどうかは患者が決める」と述べている。
その言葉は、「生活困窮者を済(すく)う」「医療で地域の生(いのち)を守る」という目標を掲げる済生会の精神とはズレがあり、挑戦的に聞こえる。
また、八幡医師会も、「同地区における医療供給体制は充足しており、移転に賛成できない」旨を済生会側に伝えていたが、双方の妥協点を見い出せないまま、済生会は淡々と移転計画を進めていった。
2017(平成29)年8月、済生会は 北九州市に開発許可を申請、開発審査会のテーブルに上がった。
同時に 北九州市保健福祉局が 建築都市局宛に、開発審査の参考として副申書を提出している。
その中に、病院移転のやむを得ない理由として、「将来の医療需要と医療機関の行政区間の配置バランス」を挙げている。
人口1万人当たりの一般病床数は 八幡東区 210.4床、八幡西区 84.9床(北九州市全体で104.3床)で、八幡西区は今後も医療需要が増加することが予想され 移転はバランスを改善する観点から望ましいとしている。
この点について 9月議会の中で、「全国平均は 70.3床、八幡西区は平均を上回っており、バランスに言及するなら 小倉南区は 61.5床と少なく、市は 小倉南区への移転でバランス改善を図るべき」という指摘があった。
対する保健福祉局長の回答は、済生会が八幡西区への移転を希望していることが前提となっている点を強調し、市全体の医療の公平性に言及することはなかった。
地元医師会や病院が移転に反対している中で、保健福祉局が 「移転が望ましい」という趣旨で 都合のいいデータを添えて副申書を提出しており、行政として公平性を欠いていると言われても仕方がないだろう。
計画の修正を重ねた結果、2018(平成30)年6月、4度目の開発審査会でようやく承認された。
地元病院が 「開発審査承認決議の撤回」を申し入れるも、撤回されることなく 2020(令和2)年3月、北九州市は正式に開発許可を出した。
■ 院長が知人から紹介された移転地
少し耳を疑った。済生会移転地とその周辺に現職の北九州市議が所有する土地があるというのである。
繰り返すが、済生会は公的医療機関であり、北九州市が開発審査会で承認を得るため、「移転は望ましい」という一歩踏み込んだ副申書まで作成している。
そこに市議の土地があるというのは いったいどう訳だろう。
済生会が作成した「候補地選定の経緯」という資料がある。
そこには、当該移転地が、「2015年末に耐震診断の結果が出た後、八幡西区内の 4ヵ所を検討するも条件が合わず(要約)、知人から則松地区にかなりの面積の田んぼがあると聞き、地図で探した場所」と記されている。
その則松地区を紹介した知人というのは、済生会で放射線技師として勤務経験がある北九州市議のS議員である。
2018(平成30)年3月、まだ済生会が開発許可申請を出す前のことである。
S議員から 移転に反対している 病院長N氏に電話が入った。
S議員は、「自分(S市議)が、移転候補地についてのリストを 済生会の北村院長に渡したが、それを渡す前に T市議より『則松(現在の移転地付近)もリストに入れてくれ』と言われリストに加えた。自分は他の場所がいいと思うが、北村院長は則松をとても気に入ったようだ」と話したという。
つまり、北村院長が S議員から渡されたリストの中から選んだ移転地は、T議員がリストに加えてくれと言った則松地区の地図で探した場所で、その中にたまたまT議員が所有する土地が含まれていたことになる。
もちろんT議員は、地域医療に貢献するために 大切な土地を やむを得ず提供したものと思われる。

■ 開発計画に現職市議の土地
下図は、済生会が開発審査会に提出した開発計画の平面図である。病院用地ほか、駐車場、公園・広場、道路・歩道等の配置等がわかる。

この計画図を航空写真に当てはめてみると下記のようになるが、あくまで大雑把で道路の部分などは正確とは言えないかもしれないので ご容赦願いたい。
このうち、黄色の部分について 済生会は2020年3月24日付で、本部理事長名で福岡県知事宛に土地収用法事業認定の申請をし、5月15日付で認可を受けている。
水はけの悪かった農地だったが宅地並みの価格になり、2020年8月から9月にかけて、全ての地権者との売買契約が結ばれている。
済生会が取得したのは黄色の部分、その他、オレンジ色の駐車場部分と緑の公園部分は、50年間の定期借地権契約になるという。

そして、病院用地の中、及び定期借地権契約予定の土地の中にT市議所有の土地があったという事実もあるが、これ以上のコメントは差し控えておく。

■ ハザードマップの危険区域
さて、本題の ハザードマップ浸水想定区域についてである。耐震構造に問題のある済生会が移転を急ぐ理由は十分理解ができる。
また、ここまで時間をかけて 開発許可、土地の売買契約等を進めており、今さら引き返すことはできないというのも分かる。
しかし、昨今の自然災害の凄まじさを見るにつけ、済生会も後悔しているのではなかろうかと考える。
まず、北九州市が作成した則松地区のハザードマップをご覧いただきたい。

このマップの中央、ピンクになっているところは、今までにない氾濫の際、想定浸水深が最大3.0mという地域である。
そして、済生会の開発計画区域と重ねてみたのが下の図で、病院予定地と駐車場予定地が見事に重なる。

済生会の開発計画では、病院用地は標高 1m、そこに 2mの擁壁でかさ上げをし、地下に階は設けない設計で、最大浸水深 3.0 m に対応するということだ。
当初から浸水することを想定しているというのも 不思議だ。
病院は 2mかさ上げしても、では駐車場(約800台)用地はどうするのか。
周囲の標高は 標高 0~2mとなっており、 3.0mの浸水深だと 車は水没してしまい、救急車は近づけない。
昼間 河川が氾濫して 急に浸水すれば 医療従事者の車は水没し身動き取れなくなる。
夜間であれば、翌朝出勤してきても 病院に近づけず、入院患者は孤立するだろう。
■ 考慮されていなかった高潮の危険
更に、国の関係各機関が作成した防災情報をまとめて閲覧できるハザードマップポータルサイトというのがある。下の図は、同サイトで確認した則松地区の高潮浸水想定区域(福岡県作成)であるが、台風による高潮によって想定される浸水深が、3.0~5.0mとされており、大変驚いた。
高潮の被害について調べてみると、興味深い論文を見つけた。
1999(平成11)年9月に山口県宇部市を襲った台風18号は高潮を発生させ、宇部港で最高潮位 5.6mを記録、二級河川の真締川河口から1.5km、氾濫した水が 平均標高 2.5mの 山口大学医学部付属病院敷地にも侵入し、床上1.2mに達したという。
その記録は下記サイトで読むことができるので参考にしてほしい。
現在の宇部市の高潮ハザードマップを見ると、浸水深が 4.0~5.0mとされており、 再び高潮が来ると心しておくべきだろう。
さて、済生会の移転地、高潮時の「浸水深3.0~5.0m」についてである。
宇部市の例を見ても、ハザードマップで示した通りに浸水すると考えるべきで、則松地区においても 5.0mは覚悟しておくべき浸水深であるということが言える。
知ればしるほど 危険箇所ということが分かるが、福岡県、北九州市に その認識について尋ねてみた。
■ 危険区域についての議論なし
高潮ハザードマップで 3.0~5.0mという危険区域に済生会が移転しようとしているが、なぜ誰も止めないのだろうか。昨年6月、都市再生特別措置法等の改正が行われ、近年頻発・激甚化する自然災害に対応するため、災害ハザードエリアにおける開発を抑制することが決まったが、施行は2022(令和4)年4月1日、それ以前に遡及しない。
前述の通り、済生会移転の開発許可は昨年3月に下りており ギリギリ滑り込んだ格好だ。
まず、災害危険箇所の則松地区に移転を希望しているのは済生会である。
済生会が対策として上げているのは、2mのかさ上げと地下階を造らないということだが、高潮時には 3.0~5.0m で対応できていないということが分かっている。
だとすれば、行政から待ったが掛かってもよいのではなかろうか。
この病院移転に関わった行政の部署は下記の通りである。

上記以外で、最も関わったのは 北九州市 開発審査会である。
驚いたことに、多くの役所の部署が関わっているが、危険区域への移転についての是非は一度も協議されていない。
あるとすれば、市街化調整区域への移転を審査する開発審査会かもしれないが、現行の法律に危険箇所への移転を制限する規定がないため、テーブルに上がっていない。
移転を申請する者がいたとしたら、どんな危険箇所だろうと 法律に則って審査し、問題なければ許可するということ、いわゆる申請者の自己責任である。
一方で、災害対策を所管する 北九州市危機管理課、及び 福岡県防災企画課に この状況を尋ねてみたところ、「危険箇所への移転は望ましくないが、自分の課では いいとか悪いとかは言えない」と いずれも同じ回答だった。
つまり、ブレーキを掛ける部署は どこにも存在しないということだ。
Click → 来年4月施行の都市計画法改正の解説
■ 済生会本部はご存知か
開発許可、用地買収、地盤改良など、様々な工程で 費用も手間も掛けて計画は進んで来ており、行政も済生会自身も後戻りできないのは理解できる。だが、少し待ってほしい。
例えば、土砂災害や鉄砲水、津波等の被害を受けやすい危険箇所に移転しようとする病院や社会福祉施設があった場合、行政が止めないというのはおかしくないか。
浸水が本当に起こった時、被害に遭うのは患者であり、医療従事者、災害対応や復旧作業で財政出動も出てくる。
済生会の第2期中期事業計画(2018~2022年度)には、「近年の大規模災害の発生状況をみると、激甚災害の発生が頻発しており、本会は、大規模災害に対応すべく、広域災害を想定した複数病院間で連携した災害医療訓練の実施、災害救援活動体制の整備を進める」とある。
その拠点となるべき新病院が、災害危険区域に移転しようとしていることは、総裁であられる 秋篠宮皇嗣殿下、炭谷茂理事長ほか 本部の理事会や評議会のメンバーの方は ご存知ないと想像する。
済生会におかれては、原点に帰り 危険箇所への移転計画の見直しを検討するべきではないか。
北九州市議会では、地元住民から「済生会移転の中止を求める意見書」が提出されたと聞く。
土地選定の経緯を見ると、市議がリストに加えてくれと依頼した土地が、結果的に病院用地となり、市が「移転が望ましい」という趣旨の副申を開発審査会に提出しているなど疑問点も多く、議会での審査も注目したい。
(了)
代表選後は分党を
立憲民主党の ある意味、未来を占う代表選挙が 本日 告示された。
泉政務調査会長、逢坂元総理大臣補佐官、小川国会対策副委員長、西村元厚生労働副大臣の4人が立候補する予定だが、党の成り立ちと歴史からみると、誰が代表になっても いばらの道だろう。
4年前、希望の党から排除された 枝野幸男氏とその仲間が集い 旧・立憲民主党が立ち上がり、選挙直後の政党支持率は 20%と 約5%の希望の党を大きく引き離した。
「小池」にはまった希望の党組は、数では立憲を上回っていたが 先行き不安だったに違いない。
その後、希望の党は 小池色を消すために 国民民主党に変わったが支持率は伸びず、一方の立憲は 旧民進の無所属議員らを多数受け入れ 党勢を拡大していった。
その後、両党共に支持率は伸びず、昨年9月、立憲と国民が合流し党としては大きくなるも、有権者の目には 元の民進党に戻っただけにしか映らず、新・立憲民主党の支持率はジリ貧となり、政党支持率は10%にも満たない状況から 抜け出せない状況となる。
こうした中で、共産との選挙協力は選択肢から外せなくなり、10月の衆院選は 選挙協力が功を奏し 与党と接戦に持ち込み 勝利した選挙区があった。
確かに比例で議席を減らしたが、そこだけ切り取って、共産との選挙協力を批判するのは おかしい。
仮に今回、選挙協力をしなかったとしても、議席数は変わらなかったと見るのが妥当だろう。
関心が低い立憲代表選だが、今後 1年くらい時間をかけて、共産との協力を肯定する人、否定する人で 分党するの良いだだろう。
否定する 保守系グループは 新・国民民主党と合流するのが一番分かりやすい。
根っこが違う者同士が政治を行っているのは、我々国民を不幸にするだけだ。

















